2016年10月19日水曜日

三度のパンク

今年ぼくのスマートは三度目のパンクをしました。
もちろん一年の間に三度パンクするのははじめてで、
まだ今年も数ヶ月あるから四度目の可能性も秘めている。
人から嫌がらせに穴を空けられたわけではないのがせめてもの慰めです。

最初は一月だか二月のまだ寒いときのこと。
仕事が終わって店を出て五分ほど走るとなんの前触れもなく
(パンクに前触れがあるといいんですけど)
「バタバタバタバタ」と音を立てはじめた。
ガソリンスタンドが100メートル付近のところにあったので、
そこまで慎重に動かして停めさせてもらいました。

そこのスタンドには丁度ぼくの学生時代からの先輩がいて給油中でした。
パンクの騒音を立てて乗り付けたぼくに気付きました。
そして地元では顔が売れているその先輩はタイヤ屋さんに電話をしてくれて、
その三十分後にはスマートの右後輪のタイヤが交換されて
ぼくは家路につくことができました。

たまたまその先輩の五分ほどの給油中に乗り付けて、
その先輩が馴染みのタイヤ屋さんを知らなければ
おそらくぼくはスタンドに車を置いて迎えを呼ぶことになっていました。
時間は夜も七時を過ぎてスタンドもタイヤ屋さんも
まもなく店を閉めるところだったのです。

パンクという不運一つに対して、
三十分後には修理まで漕ぎつけることができた幸運は
三つか四つの連鎖状のもので、
むしろラッキーな気持ちで帰ることができました。

次は左後輪でした。
朝、七時ごろ家を出ようと車を発進させると、
すぐに違和感を感じたので見ると左後輪がペシャンコになっていました。
ぼくはすぐに職場に向かわないといけなかったので、
スマートを置いて妻の車で向かい、
同じタイヤ屋さんに連絡をして出張修理をお願いしました。
鉄の破片を前日踏んでいて、
夜の間に空気が抜けていたのです。

三度目の今回が右前輪で、
店からの帰宅途中で家から十分ほどの交差点でタイヤがバーストしました。
大きな破裂音があったわけではなく、
信号待ちをしていて走り出そうとしたら突然またバタバタ言いはじめたので、
このときぼくはもう戸惑うこともなくパンクだと判断し、
歩道の広い場所に寄せてぼくもお馴染みになったタイヤ屋さんに電話をしました。
しかし時間はもう八時を過ぎていて誰も出ません。

仕方なく妻に迎えを頼もうと連絡しても応答がありません。
ついにここで「パンクしてもすぐに誰かに助けてもらえる運」も尽きたと、
荷物を車から運び出してとぼとぼ歩いて帰りました。

翌日、再び出張修理をお願いすると、
「前輪二本はもともと劣化していたので合わせて交換しましょう」
と結局一年も経たないうちに四つのタイヤすべてに
手をかけることになりました。

ところで、ぼくはパンク自慢をしたいわけではなく、
この三度のパンクを書きはじめれば深い関連性をもって
文学的な価値が生まれるんじゃないかと期待していたんですけど、
ダメでした。
ただのバラバラな三度のパンクでした。

しかしまったく無価値なブログでは
アップしないほうがまだマシと言われかねないので、
一つだけパンクタイヤの有益な使い方を教えます。

このパンクタイヤをまず太い丸太の上に置きます。
細い丸太ではタイヤが筒抜けになって乗らないからダメです。
そして丸太の上に薪を置いて斧を使って薪割りをしましょう。
細い薪や歪んだ薪も平気です。
周りのタイヤに立て掛ければ薪が倒れず狙いを定めることができます。
以上、みなさんのお役に立ちますように。

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