2015年10月2日金曜日

サマータイム営業終わりました

今年のサマータイム営業も九月一杯で終わりました。
長かったー。
毎年この三ヶ月が長くて
「何で営業時間長くしてしまったんだろう」と、
やっぱりやめとけばよかったという気持ちになります。

だけど冬にかけての閑散期を通過するといつも、
「やっぱり夏場に仕事をしなければ!」
といつの間にか目に炎が燃えはじめてるんです。
毎年その繰り返しです。

こないだ東京のイタリアンレストランを経営するシェフの本を読んでいたら
こういうことを言っていました。
「週末の表参道は目が回るほど忙しいのに、
平日は拍子抜けするほどヒマになったりする。
その極端なリズムを変えたくて、
自分の店を出すときはなるべく安定した場所を選ぼうとした」

オーシャンもこの極端なリズムの中にあります。
ぼくはここで働きはじめてから今年で5年になりますけど、
いまだに忙しい日とヒマな日の切り替えで混乱します。
平日と週末は「別の仕事」をしているみたいな。

平日と週末は小さなスパンとして
(もっと細かなスパンでいえば晴と雨)、
大きなスパンでは冬と夏という切り替わりがあります。
海といえば、冬はオフシーズンで夏がハイシーズンのイメージ通り、
オーシャンも季節によって売上が何倍も変動します。

こういう“よめない未来”は不安になりますし、
極端なリズムに疲れますから、
東京のこのレストランが安定した客足を求めて立地を決めたのは
すごく納得がいきます。

ここのシェフの相葉正一郎さんという方は表参道でコックをしてから
代々木で独立して“自然なリズム”を獲得できたようです。
〈LIFE〉というお店で、たまたま本をAmazonで見つけて読みました。
いつか行ってみたいお店です。

それにしても読んでいて思いましたけど、
都心の真ん中の表参道と代々木というちょっとした距離にでも
(ちょっとした距離ですよね?)
こういう極端なリズムで悩むことがあるんですね。
ぼくはオーシャンが田舎立地で辺鄙な場所だから、
来店者の極端な波はもうしょうがないものだと決めつけていました。

だけど幡豆も東京も似たような悩みがあったんだと思うと、
ちょっと解放されます。
どこに行っても一緒なんですね。
まあ解放されてそれで済むかという、何の解決にもなってませんが……。

秋から冬にかけて、居心地の良い店造りをしていこうと思っております。
ピッツェリアはこれまでずっと露天スタイルのお店でしたけど、
「露天」から「お店」に変わる計画を進めています。

今お客さんがピッツェリアにご来店されるとき、
玄関扉を開けるわけでもなく、
暖簾をくぐるわけでもなく、
どうやってお店に入るかというと窓から入っていただいてます。

ピッツェリアの入口は現在折りたたみ窓に無理やり取手をつけた状態です。
二年間、みなさま方には窓から入っていただき、
こういう気持ちを噛み殺していたんじゃないかと推測します。
「おれたちは泥棒じゃねえぞ、客だぞ」

それが今年中には玄関を構えられるかもしれないです。
まだスタッフ同士で話し合いながら、
工事をやってくださる方に相談している段階ですけど、
居心地の良いお店ができるんじゃないかと、楽しみな毎日です。

0 件のコメント:

コメントを投稿