2015年9月15日火曜日

会社の中で仕事をすること

自分にとって良いことよりも、
会社にとって良いことを選ぶのが従業員の鏡だ、
と思う。

自分の意思を貫くよりも、
経営者の考えを汲み取って行動に移せることが
会社繁栄に必要だと思う。

自分の好き嫌いや得意不得意に関係なく、
色んな役割にチャレンジすることが
自分、ひいては会社の成長に繋がると思う。

だけど反対に、
自分の希望、意思、好き嫌いを置き去りにして取り組む仕事で
“すごく良い仕事”ってできるのか?

ぼくはどうせ仕事をするなら“すごく良い仕事”がしたい。
自分の仕事を人が簡単に真似できないレベルまで高めていきたいし、
むしろそう思えなかったら面白みが無いです。
追求できること、
のめり込んでしまうことで楽しみが湧いてくる。

だけど今度は、
自分の道を極めようと邁進することは、
会社にとって良いことばかりじゃなくなってくる。
従業員同士の和を乱すことになったり、
周りの意見を無視して不満が溜まっていったりする。

チームプレーよりも個人プレーの仕事をするなら、
わざわざ会社に所属するよりも独立したほうが
お互いのためになりそうです。

会社で仕事をするメリットは
・安定した給料がある
・一人じゃできない仕事を引き受けれる
・従業員の誰かが休んでも会社は動ける
といったことがある。

デメリットは
・安定した給料と引き換えに会社のルールに従う必要がある
・どんな仕事を引き受けるか意思決定に時間がかかる
・仕事で手を抜けば周りに負担がかかる

ぼくは会社の中で仕事をしている。
それでも自分の希望・意思・好き嫌いを無視したくない。
誰かに与えられた仕事よりも、
自分で選んだ仕事をしたい。
それじゃどうしたら
“自分寄り”と“会社寄り”のバランスを取れるのか。
そういうときこんな言葉を自分に問いかけてみればいいと思った。

「じゃあ独立すればいいじゃん」

それがしっくりきたら独立の道は楽しいだろうし、
いやそれよりもこの場で自分は活きてると思うなら、
スタッフ同士でどう手をつなぐかを考えたほうが仕事の実りも多そうです。

2015年9月1日火曜日

毎日を楽しくする設備投資

働く場所が快適になっていくと、
働いていて仕事も楽しくなります。
今までの仕事に不便を感じながらでもこなしていたけど、
設備が充実することでこれまでよりも仕事がはかどったりする。

今年購入した設備関係の主なものはこれらです。

・中古のホシザキの製氷機 ¥130,000
・屋外用の丸テーブル三脚 ¥23,000/一脚
・作業場のエアコン ¥80,000

製氷機。
今まで20年モノのホシザキの製氷機を使っていました。
大人が二人掛かりでも持ち上げるのに苦しいほどの鉄の塊です。
これが、少し前からうるさいモーターが鳴りはじめて、
一ヶ月近く放置していましたが、
何か手を施すわけでもないので治ることもなくずっとうるさいままでした。

そしてそのでかさとモーター音の豪快さのわりには
まったく氷ができてこないおんぼろ製氷機でした。
夏本番に向けて途中で寿命が尽きてしまっては大変なので、
新しく買うことにしたのです。

それも1サイズ小さくしました。
古い製氷機は日産能力が45キロなのですけど実際は能力が落ちていて、
新しく買った2014年製の日産能力35キロのものは、
それ以上の氷を作ってくれています。

製氷機が無い時代の飲食店はどうやって仕事をしていたんだ、
というほどこれがないと仕事になりません。
なのでなるべく壊れなさそうで新しいものにしました。

しかしエアコン、これはなくても仕事ができます。
二年間ぼくはエアコン無しでやってきました。
暑いです。
しかしもう、ピザ職人は暑いもんだという前提でやってきました。

ところがこの作業場に、
数ヶ月前からピザ職人見習いのかよちゃんという女子がやってきたのです。
はたして、自分の作業環境を見直してみると、
こんなところで女子を働かせていいものかと疑問が付きまといはじめました。

そしてこう考えが変わりました。
「ムリだ、こんな暑い場所で仕事なんかしていたら、
きっと熱中症なんかで倒れてしまうだろう」
そうすると、連鎖的にぼく自身も
「こんな暑さ耐えられない、自分もやばいかもしれない。
今まで自分はどうやってこんな暑さを乗り越えてきたのか、
信じられない!」
と途端に自分の我慢限界レベルが引き下がりました。

ぼくは貧乏性ですから、
こういう我慢すればやり過ごせるという贅沢品には手を出さない傾向にあります。
しかし人が「それは必要なんじゃないかな」と言ったり、
今回の場合のように「これは自分以外の人にも必要なものだ」と思えると、
コロッと考えが変わります。

こないだもぼくは電動ひげそりを買いました。
ブラウンの人工知能付き最新モデルで三万円もしました。
剃り残しを人工知能が探知して剃ってくれるらしいのですけど、
もう何度か使っていますが何が人工知能なのかさっぱり分かりません。
「おはよう」と言ったら
「オハヨウゴザイマス」と返事をしたりするなら分かりやすいのですが。

ともかく、ぼくは今まで高い電動ひげそりなんて買ったことありません。
だいたい家電屋の正月セールで特価ものを選び、
一、二年おきに買い換えるていどです。
だけどこの電動ひげそりはぼくの妻が半分お金を出すと言いました。
結婚式前にどうしてもその青髭をどうにかしたい、と言うのです。

髭が濃いというような生理的個性とアイデンティティーは深く関わっているものなので、
人は反発しがちです。
ぼくは
「おれが青髭を失ったら、おれは誰なんだ!?」
と憤慨しました。

「おれの青髭が無くなったらもっと好きになるとでも言うのか?
じゃあ今は好き度70〜80%だとでも言うのか?
あれ……、そういえばこないだまで“ありの〜ままで〜”とよく歌っていたけど、
その考えはどこにいったんだ?」

すると彼女はこう言います。
「じゃあ好きなほうにすれば」
と今度は突き放します。
「良いやつにするならお金は半分出すっていうだけ」

で最後はぼくも
「じゃあ、まあ……、良いやつにしようかな」
と最後は自我の問題よりも、
金の問題になりました。
ぼくも悔しいですが、背に腹は変えられません。

電動ひげそりは家庭内の設備投資です。
ぼくのプライドは損なわれましたが、
新しい切れ味の良いひげそりは毎日を楽しくします。