2013年12月5日木曜日

ガンジーの頑固さを見習う

『ガンジー自伝』を読みました。
解説を読んで知りましたけど、
アジアには自伝を書く歴史が無いそうです。
思えば僕が読んだことのある日本人の自伝だと、
福沢諭吉も勝海舟も高橋是清も
100から150年前です。

この自伝もそれと同時期です。
ガンジーはロンドンの大学に行って、
ヨーロッパの文化に触れていたこともあって、
人から勧められて自伝を書きはじめた。

ガンジーは有名ですけど、
僕は彼が何をやった人なのか知らなかったので、
それで読んでみようと思った。
分かったことはガンジーはとても頑固な人でした。

ガンジーは長い間南アフリカにいた。
当時そこは白人が偉ぶっていて人種差別がひどかった。
たとえば黒人がお金を持っていて電車で一等のキップを買っても、
席に座らせてもらえなかった。
車掌に「出てけ」と言われる。

だけどガンジーは頑固だから席を立たない。
そしてガンジーは非暴力を貫く人であったので、
抵抗もしない。
席もどかない。
何を言われても、じっと座っている。
そこで車掌はガンジーを席から引きずり出し、
荷物共々外にほかって、
電車は出発する。
外にほかられたガンジーは次の日の朝までベンチで座って待つ。

こういうエピソードが次々に出てきて、
読んでいてハラハラする。
白人にターバンを取れと言われて取らない。
医者に食べなければ死ぬから肉を食えと言われても食わない。
死んだほうがマシだと言う。

僕は昔チンピラの怖い先輩に
「そのジャージいいな、ちょっと貸してくれ」
と言われて、
買ったばかりのジャージのセットアップを脱いで、
そして先輩の古い穴の開いたジャージと無理やり交換しました。
僕がガンジーだったら、
「いえ、お断りします」とか言えたんでしょうけど、
僕は僕でした。

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