2013年9月11日水曜日

ナポリのトイレ事情

ナポリの七不思議の一つで、
「トイレに入っても便座が無い」
 ということを度々経験しました。
あの、U字形とかO字形とかの
パタンパタンする便座が、無い。

更に言えば、便座だけではなく蓋も無い。
つまり桶しかない。
フッションとか携帯電話とか車とかで
「装飾を削り取ったシンプルな機能美」
みたいなことを言ったりしますけど、
便器に関して言えば、
これは削り取ってはいけないだろう、と思う。

最悪、蓋は無くてもいいです。
だけど便座は必須である、と思う。
便座がないトイレはどうやって使ったらいいのか?
選択肢は三つだと思う。

①桶に直座り
②中腰になって空気椅子
③桶にまたがって和式スタイル

まず①。
これはよっぽどお尻が大きくなければ不可能です。
大柄なイタリア人ならともかく、
小柄な日本人のお尻では幅が足りずはまってしまうでしょう。
でもそれでは子供は使えません。

それじゃ②か。
②の問題は①とは反対に、
大柄であることが問題になる。
重量級の人が中腰になって自分の体重を持ちこたえれるだろうか。
もしつんのめったりしてしまうと、
最悪、そのまま壁を突き破って外に転がり出てしまう。
引っくり返った場合、
最悪、便器ごと床を突き破ってしまわないともかぎらない。

ってことは③か。
だけどイタリア人が和式スタイルでしているとは
考えられない。

最悪(最悪ばっかり述べてすいません)、大は我慢すればいいです。
泊まっているホテルに帰ってすれば。
(ホテルにはあるべき便座がしかるべき場所に付属していました)
小をしている間は便座の開け閉めがない分、
むしろ手っ取り早いです。

しかしそれは男目線の話しです。
女子のことになると話しは変わります。
「大は小を兼ねる」という諺があるように、
女子は大も小も同じ体勢を兼ねているでしょう。
(諺の使い方は間違ってますけど)

そこで僕はイタリアにいる間、
女子にその疑問を訊ねてみようと思ってました。
何度か聞くチャンスはありました。
でも、いざその場になって聞こうと思うと、
どうやって聞いたらいいか分からず躊躇してしまいました。

「トイレするときどんな体勢でしてるのかな?」
とストレートに聞けばいいのか。
それとも
「用を足す際、御自身の臀部はどの位置に据えているのでしょうか」
と丁寧風に聞けばいいのか。

結局そんなこんなで一人悶々としているうちに
聞くタイミングを逃してしまいました。

僭越ながら僕の経験を述べさせて頂くと、
中腰でいかしてもらいました。
足を踏み込む筋力を入れやすくて、
けっこうしやすかったです。

今思ったんですけど、
アメリカのトイレは常に鍵がかかっていて、
店員に鍵を借りて用を足すスタイルです。
もしかしたらナポリでは店員に言うと
ストラップか何かで壁に引っ掛けてある便座を渡してくれるとか。

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