2013年8月4日日曜日

岡崎怪談

この話しは事実に基づいています。
正確をきするために、
インタビュー内容はそのまま
上げさせて頂きます。
場所はオーシャンで、
話し手であるアッキーさんは
僕のピザ師匠です。

僕「今、怪談話を集めてるんですけど、
何かありますかね?」
アッキー「『恐怖のファイヤーパターン』って
知ってるか?」
僕「いや、聞いたことないです……」
アッキー「おれが十代後半のときだけどね。
その頃おれの周りではみんなバイクに乗っていて、
一人の友達にファイヤーパターンが大好きなやつがいた。
そいつは大金をはたいてピカピカのバイクを買って、
それを早速、ファイヤーパターンの塗装をかけたんだ。
夢にまで見たことだから
嬉しくてしょうがなかった。
それで、地元の岡崎の先輩に見せに行くことになった。
『どうですか?良くないですか?』
とそいつは嬉しくてバイクを撫でていたよ。
だけど、何かの拍子で先輩に火が点いちゃったんだろうね。
その先輩はこう言ったんだ。

『本当のファイヤーパターンが
どんなものか知ってるか?』

突然先輩の声のトーンが変わった。
何が起きたと思う?
先輩はいきなりそのバイクを蹴り倒したんだ。
それでどうしてそんなものを持っているのか、
持運び用のタンクからガソリンを撒きはじめた。

『おれが見せてやらぁ!』

と言うと、ライターで紙を燃やして、
火のついた紙をガソリンまみれになったバイクに放り投げた。
どでかい火が点いて、
バイクから炎が吹き上がった。
大きなファイヤーパターンができたよ。
どうだ?怖いだろ」
僕「……こ、怖いですね。
いや、怖いことは間違いないんですけど……」

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