家に帰るために地下鉄に乗った。
残業で遅くなり、
いつもは混んでいる東西線も席が空いていた。
溜まっていたメールを返すには丁度いい時間なので、
フェイスブックを開いた。
少し立つと、
隣に誰か座る気配があった。
革靴にスラックスが見えた。
たぶん仕事帰りのサラリーマンだろう。
駅に着くまで
コメントへの返信を続けた。
駅からアパートに向かう帰り道で、
iPhoneが鳴った。
友達リクエストだった。
知らない名前だったのでそのまま保留にした。
するとまたすぐに、
今度はメッセージが届いた。
メールを開くとこう書いてあった。
「さっき隣に座ったものですけど、
友達になってくれませんか?」
0 件のコメント:
コメントを投稿