2013年8月29日木曜日

豫園の圧勝

昨日は名古屋オーシャンズがタイのチームに
七対二で勝ちました。
ただ圧勝だったのは[中国上海料理 豫園]でした。

試合観戦の前に築地口の辺りに車を停めて、
ご飯屋を探してウロウロ歩き回ったところ、
ここら辺は中華料理屋ばっかりだった。
どこの角を曲がっても
回転灯に赤とか黄色の看板がかかっている。

洋食屋も和食屋も無い。
居酒屋か中華料理屋か、
あとはうどん屋を一軒見つけたぐらいだった。

僕は港区で活気がある場所はここら辺しか知らない。
活気があると言ってもオッサン率の高い活気で、
それはご飯屋のジャンルが物語っている。
しかもこの活気がどこからくるかというと、
[ボートピア名古屋]の場外舟券売場を当てにしてくる、
顔の赤いオッサンによるものです。

港区をこれよりも西に、
ラブホテルが目印の橋を越えると、
もう何もない。
何かがあることはあるけど、
港町としてのロマンとか風情とか文化とか、
そういう港的イメージがゼロです。

いや、ゼロではなくて四あった。
この金城埠頭線にはゼロヨンでかっ飛ばす走り屋がいた。
ただそれじゃ余計女子率を下げる要素にしかならない。

港町的イメージ、これはやっぱり出会いと別れ、
そして恋、悲しみ、キラメキ、闇、パンスケ(映画のイメージ)、
外車、オシャレな舶来品、矢沢永吉、
そういうエネルギーの強いものを想像する。

でもこういうカラフルでビビットなものの代わりに、
冷え冷えと雲に被われたような工業地帯の
グレーゾーンに突入することになる。
飯屋も住居も無い。
そういう場所として埋立てられたんだから、
そういうもんだって言われればそれまでですけど。

そんな中、ギリギリ下町感のある築地口周辺には
オッサン賑わいだとしても人気がある。
そして中華料理屋の豫園は、
外から眺めてピンときた。
「あ、ここはうまい予感がする」というふうに。
他の中華料理屋が周りに何件あっても、
豫園が目を引く。
ご飯屋の味は外観にも現れてくると思う。
そういう雰囲気を感じて入って、
ピッタリ当たると嬉しい。

五目バリそばはイシンバエワの棒高跳びのように
想像を超えた盛り具合で、
レバーとニンニクの芽の炒め物は
バトミントンのコンビネーションのごとく
「これ!」というスマッシュを打ち込んで来ます。

ザーサイはボルトかと思うほど
スタートを切った瞬間胃袋に直行で、
ご飯に付いてきた白いスープはフェンシングの
あの剣みたいなやつで、
ピコーンピコーンピコーンピコーンと、
味覚を突いてくるうまさと滑らかさがあります。

この店には料理が一七〇種類あると書いてありますから、
味のオリンピックや〜。
そんなに高くないというのが良い。

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