2013年7月31日水曜日

二期二会

ピザ屋がはじまって
生活のリズムが変わりました。
昼営業と夜営業の間に途中休憩がある。
途中休憩といっても、
サッカーのハーフタイムみたいに短くない。
二時間半ある。
家が近いので僕は帰ります。

帰ってすぐシャワーを浴びて、
ハミガキをして、
少し寝る。
起きたらアイスコーヒーを飲んで、
しばらく扇風機の前に座り込む。
それで頭を徐々に目覚めさせる。
朝と同じです。

朝が二度ある。
というか、短い一日が二度あるといった感じに近い。
それで思ったんですけど、
どうせ一日が二度あるなら、
そのうちの一度は実験に使ってもいいんじゃないのか。

一日は一度しかないと思うから、
「一期一会」が大事だと言ったりするわけで、
もし一日が二度あるなら、
「二期二会」になって、
一回は人間関係でヘマをしてもいいよ、
という諺になる。
そうなれば、人間関係の模擬テストができます。

ユングは人間の社会的な顔をペルソナと言う。
ペルソナは仮面という意味で、
人と接するときは誰もが「自分を演じている」
というようなことです。

自分が一期一会状態のときは、
「この瞬間に最高の自分を演じるのだ」というよりは、
「これこそ正真正銘の自分だ」という気分になってる。

でもいざその一期一会状態から解放されて、
気心の知れた人と一緒になると、
ふーっとため息をついてモラルハザードが起きる。
平気で毒を吐く。

今度は、その毒を吐くことが笑いになるから、
気心の知れた人に対しては、
「毒を吐く自分」が最高の自分になって、
これも一期一会状態になっていく。

これを逆転させるのが二期二会です。
本当ならおもてなしをする相手に毒を吐き、
気心の知れた人に対しては「道徳的な自分」で接する。

誰か試してみたいと思いませんか?
身の破滅かもしれませんけど。

2013年7月30日火曜日

暑い上に辛い物を食べるとバカになるから気を付けて

昨日はチゲ鍋を食べた。
夏の暑い夜にチゲ鍋を食べると、
ピザを焼くときよりも汗をかく。

僕はレイモンド・チャンドラーにならって、
朝の二時間は何か文章を書くことを日課にしている。

二時間かけて、
「昨日はチゲ鍋を食べた。
夏の暑い夜にチゲ鍋を食べると、
ピザを焼くときよりも汗をかく」
という文章しか書けないときもある。

そんな時間を少しでも割いて、
まだ知らない近所を散歩してみたり、
もうちょっとだけ睡眠をとってみたり、
部屋の掃除をしてみたりすれば、
この二時間は今より有意義になりそうです。

昨日はチゲ鍋がピザ屋にデリバリーされて、
それを食べながら「執着はいかんね」
という話しになった。

好きな人に「もう嫌だ」と言われても
「嫌だが嫌だ」と執着しているとストーカーになるし、
または、これが自分の仕事のポリシーだと言って、
もっと良い方法があるのに自分を曲げないと頑固者になるし。

そういうことと同じように、
自分が毎日二時間
書くことに執着していると、
そういう往生際の悪い人になってしまうかもしれん。

もうちょっと新しいことをしてみれば、
今までとは違う自分を発見できるかもしれないのに。
と思ったら、同じことをちょっと前に書いていました。
誰かに(または自分に)依存することを。

手を離しても、
地獄の谷間に落ちていくわけではないのに、
這い上がろうとする、
執着心。

そこは終着点じゃないのにー、
執着装着ぅー、
セントレア発着国内せーん。

今日もチゲ鍋屋やってます。

2013年7月29日月曜日

固定しないつっかえ棒

伸縮タイプのつっかえ棒に
40キロまで対応と書いてあるけど、
絶対に30キロぐらいでも落ちてくる。
朝になると毎朝つっかえ棒がずり落ちていて、
上着が床に立っている。
床に立って、
僕もコーヒーを飲む。
ずり落ちた服はみんな横にならって、
猫背だ。
それはともかく、
このつっかえ棒は、
不良品だ!

2013年7月28日日曜日

ナス科の地上絵

構想四ヶ月、
宮本たかしがついに完成させました。
『ナス科の地上絵』です。

四ヶ月前、
宮本さんは一人、畑でこの着想を得て、
夏まで誰にも言わずに
アイデアを温めておこうと思ったそうです。
だけど一日も我慢できずにスタッフに
「どう? どうこのアイデア?」
と触れ回っていました。

実現された『ナス科の地上絵』には、
ナス、
ピーマン、
トマト、
ジャガイモ、
ししとう、
以上計五種類のナス科の野菜が使われています。


何が驚きかって、
ナス科の覇権です。
これじゃ夏野菜の何を食べても
「ナスを食べた」になってしまう。

大地にはナス科の地上絵が広がっている。
もちろん、ピザの上にも。
今ならナス科のトッピング、
全部合わせてもプラス300円です。
さあこの夏は、
世界遺産を食べよう。

2013年7月27日土曜日

スーパーホットチョイス

加藤ローサ似の美人が手土産に
激辛ニンニク漬けを持ってくるというのは
どういうことなんだ?

『朝天辣椒 SUPER HOT』
というのが商品名ですけど、
女子の手土産とは思えないタイトルです。
ネットでレヴューを見てみると
興奮気味なコメントがかなりあります。

「これ無しでは生きていけない」
「辛い!やっと見つけたって感じ」
「食べると、ヒーヒーする。ヒーハー!」

海草のようにくねくねした自然な髪の毛、
ギリシャっぽいふわーとした薄手のワンピース、
そんなナチュラル美人が激辛ニンニク漬けを持ってくる。
だからルームメイトのたいちゃんも
「パンに塗ってみるね」
と絶対的にミスマッチなパニックを起こしてしまう。

「彼女がこれをチョイスするのがヤバい」
と男衆は盛り上がりましたけど、
「でもさ、これ、ただの彼氏の好物なんじゃない?」
という言葉で現実にぶち当たった気がして、
みんな黙ってしまいました。

2013年7月26日金曜日

パンとニンニク

きれいな女の子は男を惑わす。

僕は男三人と共同生活をしていますけど、
よく誰かの友人グループが遊びにくる。
そこに友人が、
加藤ローサ似の美人彼女を連れてやってきた。

はじめてくるローサは
いつも彼氏がお世話になっているということで、
手土産に瓶詰めの辛いニンニクを持ってきて、
それを僕のシェアメイトのたいちゃんが受け取った。

その美人さに釘付けになっていたたいちゃんは
ローサとニンニクの組み合わせが
ちゃんと認識できずにこう言った。

「ありがとう、パンにでも塗って食べれるね!」

パンとこのお惣菜ニンニクは絶対合わない。
これをパニックと言います。

「そこはご飯でしょー」
と僕は言いたいとこだったけど、
ローサが女神のように微笑んでいたので、
僕もまあうんうんうなずいて終わりました。

2013年7月25日木曜日

誰かに依存すること

ブログを毎日書いてると、
気付かないうちにネタの配給元に依存することがよくある。
たとえば本や映画に触れておけば、
あらすじを書いたり面白かった場面を書けるから、
作品に触れているうちはブログのネタにも困らない。

後、人の話しに頼ることもよくある。
周りの会話をそのままブログに書いたりもする。
人が言ったダジャレとか下ネタは
すぐにiPhoneにメモする。

「ヤバい、今日書くことない。遅刻してしまう」
と焦ったときはメモ帳を開いて、
ワンフレーズを頼りに思い出しながら話しを広げる。
そんなふうに、他人のエピソードに頼る。

そういう依存と同じ感じで、
「自分の経験に頼り過ぎ」
というのがここ最近の僕の依存症です。
自分に依存すると、
自分で何かしないといけないような気になる。

「一日家でダラダラしたら具体的な経験が得られないから、
何かしないといけない」
という動機で一日の計画を立ててしまう。
旅行に行くことも有名な料理屋に行くことも、
その動機がネタ探しっていうのは変じゃないか。
うん、変だ。

でも何で「変だ」と思うんだ。
「誰かに依存するな!」
なんて、そんなに厳しくなくてもいい気もするし。
「依存してもしなくてもどっちでもいいじゃん」
という気持ちになってくる。

依存はまあ、どうでもいいか。
どうでもよくないのは僕が
「ネタの配給元がないと文章が書けない」
と思っていることです。

「もうちょっと、ガッシリ構えとけや」
と自分で思う。
ガッシリ構えようと思って、白状すると、
この文章は橋本治の『橋本治という考え方』
という本に依存しながら書いた。

この本の面白さは、
橋本治の考え方が本を読むとちょっと分かることだ。
というのは、本のタイトルに依存した感想です。

「誰かに依存しちゃだめだ、自立しろ」なんて言うと今度は、
「自分に依存」になって、
そうするとどうなるかというと、
依存、依存と続いて、クドいゾーンに入っていく。
と結局、面白くないオチになるから、
みなさんも気を付けてください。

2013年7月24日水曜日

みかんの摘果

今日はオーシャン貸切りのために
カフェとピッツェリアは共にお休みさせて頂いてます。
営業はしてないんですけど、
今日はスタッフみんなで
みかんの摘果をしてきました。

テッカ。
みかんの間引きです。
みかんが密集して実っているところから、
育ちそうなやつを選んで残して、
周りのやつらをもぎ取る。

こないだはバジルの間引きをしました。
摘果とか間引きとか、
何かもったいない気がするんですけど、
そのほうが美味しくなりますからね。

そういえば、
トマトの脇芽欠きという作業もしています。
最近、若い芽を摘んでばっかりです。
「若い芽を摘む」
というのは人間界において
ネガティブな価値観としてありますけど、
植物界では若い芽を摘むタイミングが重要だそうです。

芽を摘むときは、
目をつむらないとだめですね。

2013年7月23日火曜日

うなぎピザ

漁師の友人から電話があるまで、
昨日が土用の丑だったことに
気付きませんでした。
焼きたてのうなぎの白焼きを届けてくれるというので、
お願いしました。

早速試したのが、
うなぎとモツァレラのピザです。
最初は塩だけで、
次は醤油をたらして。

うなぎのほくほく感と、
チーズのミルキー感、
それにさっくり焼き上げた生地が折り合わさって、
豪華な味になりました。

22日は土用の一の丑で、
来月の3日は二の丑があるそうです。
年に二回あることがある。

僕はずっとそのことを知らず、
なんとなく土用の丑が年に数回あるぞ、
というデジャブのような、
詐欺を受けているような感覚になることがあった。
「あれ?この前も土用の丑って言ってなかったっけー」と。

それはデジャブでも詐欺でもなく、
五行思想の暦に由来する土用の丑が
本当に年に二回あったってことでした。
ふーん。
コリコリ。

暑いから氷を食べる。
コリコリ。

2013年7月22日月曜日

監視の下で

先週も言いましたが、
月曜日はカフェのほうはお休みですけど、
石窯ピッツェリアの炎は燃えています。

最近僕は自分のことを牧一心ではなく、
実は薪一心なのではないかと思いはじめるぐらい
薪を放り込んでいます。

そういえば、
最近僕のカラダの中には原監督が住んでいます。
比喩として、住んでいる。
僕の自分を監視する目が原監督になっている、
という意味で。

それで、いつから住んでいるんだろうと考えてみると、
春とか初夏ぐらいから
よく顔を見せるようになっていたことに気付いた。

僕はずっと、
読売ジャイアンツのニュースを見るたびに
巨人軍だけには入りたくないなと思っていた。
入れないのにそんなこと考えてもしょうがないけど、
もし僕が原監督の下で仕事をしているなら、
どんな自分になっていたのかを想像する。
たぶんげっそりしていたと思う。

一回のミスで交替を告げられたり、
一回の遅刻で二軍落ちが決定したりする。
そんな一回の失敗も許されない状況で
仕事をするのは辛そうだなと。

そんなプレッシャーの下ではのびのびと
プレーできなくて、
カラダが縮こまってしまいそうだ。
僕なら縮こまる、そう思ってました。

でも薪一心になってから、
原監督がよく頭をよぎる。
夏になる前からカラダが硬い日が多いな、
と最近気付いて、
それは原のせいだと、今日ふと思いました。

今の僕はピザ窯の前が
バッターボックスです。
行ってきます、
遅刻すると客観的にクビになりますから。

2013年7月21日日曜日

感動魅力豆

一日一回感動する人は、
そうでない人よりも長生きする、
という言葉をよく聞きます。

先月、オーシャンのスタッフのT郎は、
JTBのインタビューを受けていました。
全国の電車に置かれる雑誌だそうで、
コーナーのタイトルは「感動魅力人」です。
同僚が感動魅力人だと取りあげられても、
こっちは感動しません。
「おはよー感動魅力人くん!」
と笑ってしまうことはありますけど。

一日一回どころか、
何かあるたびに感動ばっかりする人がいます。
きれいな景色を見て感動、
アイスクリームにミントが乗ってるだけで感動、
朝家の前を掃除してるおばあさんに感動。
こういう人の場合は、
「長生き」というより
「しぶとい」と言ったほうがフィットします。
こっちがその感動を冷たくあしらっても、
そういう人はいつまでも感動しっぱなしです。

僕の昨日の感動は、
ダンスとドラムのショーでの感動ではありません。
これはジェラシーです。
そんなにカッコよかったら、
こっちは何枚ピザ焼いても勝てっこねえじゃねーかよー!
と怒りたくなります。

僕の昨日の感動。
それは「だだちゃ豆」に対する感動でした。
だだちゃ豆とは枝豆用の大豆です。
外の皮は普通の枝豆と変わらない緑色です。
中身はちょっと茶色がかってるかなというぐらいの色です。

問題は豆の味です。
何粒もいりません、一豆で分かります。
その枝豆が圧倒的な存在であることは、
口の中でビッグバンを起こすからすぐに分かります。

枝豆にこんなに風味があったのか?
そして、枝豆一粒にこんなに深い味わいがあったのか?

JTBもT郎をインタビューしてるヒマがあったら、
だだちゃ豆を取り上げたほうがいいんじゃないのか。
昨日ピッツェリアで一皿300円で出して
すぐに無くなってしまいましたけど、
350円払うから返してくれと言いたいぐらいです。

今日は日曜日、
カフェと石窯ピッツェリア共々、
よろしくお願いします。

2013年7月20日土曜日

タップダンスとドラム

今日は「満月BAR」です。
これまでドームハウス内で行われていた
満月BARですけど、
今月と来月は屋外のデッキ席を使います。

月との距離がまた縮まります。
さらに今日は四時からスペシャルなショーもあります。
タップダンスとドラムのショーで、
凄腕と凄足の人が来てくれます。

もちろんいつものシンゲツーの演奏もあります。
ゆっくりと、
かつディープに流れるセッションバンドの音楽も
合わせて楽しめます。

シンゲツーは今まで満月BARでだけ演奏をしてきて、
周りからは過保護バンドだと言われてきました。
しかし今月、
ついにはじめて外のイベントに凱旋してきました。
バンドの一員である宮本さんにそのときの感想を伺いました。

「どっか行くとか、そういうのもういい。
オーシャンで月に一回好きにやる。
それでいいじゃん」
と自他共に認める過保護バンドになってきました。

飲食は石窯ピッツェリアのほうで用意しています。
ピザとサラダやチーズなど、
サイドメニューも用意してますので、
この機会に遊びにきてください。

2013年7月19日金曜日

希望と無謀のギャツビー

「ジェイ!
みんなクズばかりだ。
君にだけ価値がある」

『華麗なるギャツビー』の中で、
僕がいちばん好きだった場面です。
ギャツビーという人は一人の女性がずっと好きで、
もう他人のものになってしまった人だけど、
過去の恋人同士に戻れると信じていた。

「希望を絶対に捨てない」
というフレーズだけ見ると前向きで明るさがある。
でもそれを体現するギャツビーの物語は、
無謀で、明るいどころか暗い。

ギャツビーの生きる希望は
「過去はやり直せる」と信じることです。
失敗とか間違いで過去に失ったものでも、
希望を持ち続けていれば、
必ずやり直すことができる、とギャツビーは思っている。

でも、この物語は反対のことを見せる。
「過去はやり直せない」
希望を持ち続けることは、
自分のわがままにしがみついていることにしかならない。

希望を捨てない人のことを第三者の客として見ていると、
無謀な人にしか見えない。
でも、希望を持っている本人には、
それが無謀だなんて考えはちょっともない。
僕にはそれがよく分かる、
と昨日は映画を見ていて思いました。

何年か前に原作を読んだときはそこまで共感しなかった。
キャラウェイがジェイ(ギャツビー)に言った言葉も、
そこまで響いてこなかった。
今は響いてきます。

希望を持つ人は自分が無謀だなんて思ってないから、
反対する人の意味が分からない。
「うまくいくよ、何で賛成してくれないの?」
という気持ちになる。

そういうとき、
「みんなクズばかりだ。
君にだけ価値がある」
というキャラウェイの言葉が励みになる。

はたから見れば無謀でも、
希望を持っちゃった人は希望を捨てられないから、
そういうとき賛成してくれる人の声は嬉しい、
と昨日思いました。

ギャツビーは緑色の光を掴めなかった。
でも僕もキャラウェイと同じ気持ちになる。
あー映画面白かった。

2013年7月18日木曜日

スウェルを待つ

「スウェルを待つ」
サーフィン界の文脈です。
昨日教えてもらいました。

小さな波をやり過ごしながら、
ビッグウェーブが来るのを待つことだそうです。

何かに備えて勉強しとくとか、
好きな子が現れるまでフラフラしないとか、
おやつを食べるのをガマンしてご馳走を待つとか、
色んなスウェルがある。

僕は目の前にやってきた小さな波を
じっとやり過ごすことが苦手です。

たとえば薄型テレビが出始めた頃、
ちょっと気になるから街の電気屋に見に行った。
「今日買ってくれたらこれだけ安くします!」
と店員に言われて、
その場で買ってしまった。
数ヶ月もするとどんどん安くなって
悔しい気持ちになったことを今も忘れない。
もう一度あの店員にあったら
文句を言ってやろうと根に持っています。

「液晶を拭くハンカチ、
普通は二枚しか付けないんですけど、
今日は特別です。四枚付けます!」
と、テレビを買うのにハンカチで口説かれた
僕がいけないのも自覚してるんですけど。

他には、
僕は株にはまっていたことがある。
ITバブル全盛期のときで、
買った株がちょっと値上がりしたのを
これは儲かったと思ってすぐに売っていた。
それで、10%とか20%の利益で喜んでいるうちに、
二倍三倍とすごい勢いで値上がりしていって、
すごく損した気分になったことがよくある。
結局、株は自分には向いていないと思って、
もうやめてしまった。

小さな波をじっとやり過ごす。
これが僕の今のテーマかもしれないです。

2013年7月17日水曜日

記録更新ダバダバダ

石窯ピッツェリア・オーシャンがオープンして、
今日で五日目です。
五日目ぐらいだと、
まだ毎日が記録更新の日々です。

過去最高にヒマな日と、
過去最高に忙しい日が、
この五日間の中にあります。
当たり前ですけど。

それで、
記録更新がくり返されてるうちは、
けっこうバタバタしてるんだと思います。

自分では
「おれはバタバタなんてしていない。
着実に冷静にやってるんだ」
と頭では思うようにしていても、
やっぱり慌てたりしてるんだと思います。

忙しいときは「こんなんやっとれんぞ」とか、
ヒマはヒマで「これはマズすぎるぞ」とか、
いちいち一時の状態に振り回されます。

それに対して、
このブログはもう二年ぐらい続けてることになりますけど、
長くなれば長くなるほど、
記録更新がなくなってくる。

記録更新が続いているときは、
すごい数の見てくれる人がある日もあって、
ピューっと風だけが吹く反応の無い日もある。

すごい数の閲覧者がいると、
「こんないい加減なこと書いてるんじゃなかった。
もっと有益なことを書かなくちゃいけない」
とブログの価値を上げようと思って焦る。

その閲覧者がぐんぐん減ってくると、
「おれはもう完全に見捨てられた人間だ」
と自暴自棄になって、
ブログなんてもうやめてやろうかと思う。

でも僕は記録更新のせいで、
自分の続けてることを変えられたくないから、
意地でも続けている。
もし僕がブログをやめるときがあるのを予想するなら、
よっぽど飽きたか、
よっぽど書くことが嫌いになったかの
どっちかだと思う。

ピザ屋の場合、
飽きたり嫌いになったりしても、
すぐに放り出すわけにはいかないけど、
ブログは簡単に放り出せる。

「簡単に放り出せるから続けている」
という理由でブログを続けているのもある。
「こんな個人的なものを毎日書いてごめんなさい」
という気持ちもある。

「人は呼吸しているだけで、
周りに迷惑を与える」
という言葉をどこで読んだか忘れましたけど、
続けているがために、
そんな気持ちになることもあります。

ピザ屋もブログも、
続いています。
迷惑がってる人がいたらごめんなさい。
喜んでくれる人がいたら、
僕は続けれちゃいます。

寝る前は涼しかったのに、
今は暑いです。
おはようございます。

2013年7月16日火曜日

朝ごはんのちらし寿司

昨日は夜中に素麺を食べたけど、
だいたいピザが多い。
朝はパンを食べたりホットケーキを食べる。
昼はピザを食べる。
最近僕のカラダは小麦粉でできている。

一日の中で最低一回は米を食べないとダメだ、
という人は日本では多数派だと思いますけど、
僕は最低一回はパンを食べたくなる。
でも、こういう「最低一回は〜〜」という習慣を感じると、
それに抵抗したほうがいいと最近は思っている。

三食ピザでいいけど、
そんな自分の欲求に動かされるばかりじゃいけないと思って、
抵抗する。

あ、でも三食寿司かピザを選ばないといけないと言われたら
これはすごく悩む。
僕は小学生の頃、
朝ごはんによく近くの総菜屋で買ってきていた
ちらし寿司を食べていた。

ぜんぜん豪華なものじゃなくて、
タッパに入って270円とかそれぐらいだったと思う。
薄いかまぼことか細切りの卵焼きとが乗っていた。
特に好きだったのはピンク色に着色された
そぼろ状の魚だった。

小学生の子供には量が多かったので、
母親か妹と半分ずつに分けた。
一週間のうちに一、二回は決まって食べていた。
この時期僕はパンよりも、
米派までは行かないけど寿司派だった。

トーストを食べながら書いていたら、
トーストには悪いけどあの安っぽい、
色鮮やかなちらし寿司が食べたくなってきた。

2013年7月15日月曜日

マルゲリータ・リコッタ

今日は月曜日ですけど、
なんとオーシャンは休みじゃありません。
ピザ屋のほうがオープンしています!
〈いつ来てもオーシャンを楽しめる〉率上昇しました。

今日からピザのメニューに、
「マルゲリータ・リコッタ」が加わります。
オーシャンで使っている
生モツァレラも素晴らしくうまいですけど、
新鮮なリコッタチーズをたっぷりのせたのも、
かなりイケてます。

リコッタチーズはデザートピザでも使ってます。
リコッタはそのままだとそぼろ状でパラパラしてます。
サラダとかサンドイッチで食べるなら
この状態がおいしいです。

でも、これをちょっとこねます。
そうすることで密度が高くなりつつ、
滑らかさとクリーミーさが出てきて、
サッパリチーズなのに味もしっかりしてくる。

見た目もいいです。
モコモコと夏の入道雲みたいな白さですから、
海の前で食べるとふわふわと
浮かび上がっちゃうかもしれませんよ、えへ。

2013年7月14日日曜日

無口になること

カラダを動かすことに夢中になっていると、
口数が少なくなります。
僕の口数は平均よりも少ないほうだと思う。
でも会話をしたい気持ちは強いから、
カラダに余裕があると
何か話題がないかを探している。

最近はカラダが無口です。
内面的になっているとか、
心と対話しているとか、
そういうことでもない。
ただ単に無口で、心の中も無口になってる。

それで、ふとした瞬間に、
周りから聞こえてくる声とか、
メールの声とか、
誰かがしている会話がカラダに入ってくる。
それで、あ、周りの人はみんな喋ってるぞ、
おれも喋りたいなと、
喋ることが好きな自分を思い出す。

だから、
無口だ無口だと言いつつも、
仕事でピザ生地を伸ばすのと同じように、
ブログで書きたいことも思い浮かばないから、
「無口」を引き伸ばしています。

ピザと違うのは、
ピザ生地を伸ばせば人に喜ばれるピザができるのに、
無口を伸ばしてもただの無駄口になって、
人に迷惑がかかってしまうことです。
どうも無駄口で失礼しました。

2013年7月13日土曜日

大道芸人現る

昨日はチュゲさんという大道芸人が
オーシャンに来ました。
ジャグリングとか火を振り回す、あの大道芸人です。
大道芸人という響きで
懐かしい気持ちになるのは僕だけですか?

『ALWAYS 三丁目の夕日』で、
その時代の昭和を過ごしてもいないのに
懐かしい気持ちにさせられますけど、
僕の中ではそれと同じタイプの存在です。
記憶が無いのに懐かしくなる。

チュゲさんに名前の由来を聞いてみました。
「中途半端な芸をするからチュゲです」
と言ってました。
しかしその引き出しの多さは尋常じゃありません。

トランプのマジック、
ジャグリング、
ポイ、
クリスタルボールという水晶玉を軽やかに操る芸など、
遊びにまつわるアイテムが次々と出てきます。

昨日は急遽カフェでショーもやってくれました。
また次回は8月24日にも来てくれます。
本当はそれが本番です。
その時にはシルクドソレイユの一員にもなっている
大道芸人と来てくれるそうで、
きっとすごいショーになると思います。
みなさん、
予定を空けておいてください。

チュゲさんが最後にハットから鳩を出しました。
「どう?ハッとしたでしょ?」
さすが「チュゲ」と名乗るだけあって、
研ぎすまされています。


2013年7月12日金曜日

ピッツェリア今日オープン

昨日の夜、みんなオープン前の準備で、
やっと片がついてきたなという時。
工事をお願いしているユウキさんが
余りの塗料を使って余りの木の端切れに絵を描いてました。


現場に転がってるものを何でも利用して、
色んなナイスアイデアを出してくれる。
改装中に出たものを再利用して、
かわいくしたりシャレた感じに作り直してくれて、
お店が出来上がってきました。
今日オープンです。

[UK管理建築事務所]の山本有紀さん、
小柄な女の人だけど、
刷毛を持ったりインパクトを持たせたりすると、
すごい仕事をします。
このお仕事を見るだけでも価値があると思いますけど、
ピザも食べに合わせて楽しみにきてください。

2013年7月11日木曜日

二度寝のせい

今日は二度寝して、
朝出遅れました。
ここ最近二度寝することなんて
ほとんどなかったので、
時計の時間を見て慌てました。
ハミガキを慌てふためきながら泡を吹く。

明日のオープンに向けて
やることがたくさんあるんですけど、
二度寝のせいか気分は淡い状態です。
こうなったら現場で阿波踊りです。
アワアワ。

2013年7月10日水曜日

芽ネギ栽培

ピッツェリアの工事は進みつつ、
畑チームの実験も行われています。
昨日はイサムシが大量に収穫したネギ坊主から
種を取り出して、
籾殻を敷き詰めたところに蒔きました。


芽が出れば芽ネギになります。
僕は寿司屋ではじめて芽ネギのにぎりを食べて
感動しました。
こんなに細くてしゃっきりして、
見た目が斬新なものははじめてだ!
そう思いました。

だって、細いネギが束になって、
それが海苔で巻いてあるだけの
緑色の食べ物ですから、
100%薬味です。
薬味が主役のにぎりです。
これは通の食べ物だ!
そう思いました。

でも二回目以降は、
「あ、ネギか、ネギはまあいいか。
どうぞどうぞ食べて」
と人に勧めて自分は魚を食べました。

そんな思い出の芽ネギが
オーシャンでできたら嬉しいです。
籾殻の中でどう育つんだろう。

2013年7月9日火曜日

オリーブオイルの壁

オーシャンは二連休となっていますけど、
ピッツェリアの工事で人の出入りはたくさんあります。
僕は内装の仕上げで、
ペンキ塗りをしてきました。

外壁は左官屋さんが来てくれていました。
壁に塗る漆喰は四日前から寝かせていたそうです。
名古屋にある福田業務所の四代目親方は、
既製品の漆喰ではなく、
現場に合わせて原材料から調合します。

オーシャンは潮風にさらされて、
街中の建物と比べたら、
劣化していくスピードは倍以上だと思います。
そんな潮風から建物を守るために親方がチョイスした配合は、
漆喰×オリーブオイルです。

漆喰に油分を含ませることで、
耐水性が強くなるそうです。
壁にオリーブオイルが使われてるなんて
ピザ屋に似合ってるだけでなくそれが合理的なら、
お客さんに自慢話しもできて、
良いことだらけです。

ペンキ塗りが終わってからは、
厨房のタイル張りをしました。
このテラコッタは汚れが落ちやすいみたいです。
厨房が掃除しやすいと、
毎日の気分の良さも絶対違います。



今日はこのタイルの隙間の目地を埋めてきます。
それにしても、
暑いですね……。

2013年7月8日月曜日

ヴィーガン・チーズケーキ

・スウィーツ隊がなんども試作をくり返していた
『ヴィーガン・チーズケーキ』が、
ついに最終形態を迎えました。


チーズを加えないで作るチーズケーキです。
しかし、この味の複雑さはボルヘスの小説並みです。
ヤマモモのコンポートと
バルサミコを煮詰めたソースの、
パラレルワールドも行き来できます。
ヴィーガンは手間がかかりますけど、
美味しいものができたときの喜びは大きいです。

・今日はオーシャンは休みで、
石窯ピッツェリアの建物のペンキ塗りをしてきます。
僕は元塗装屋だったので、
ペンキ塗りに関してはオーシャンではかなりの権威です。
威張って塗ってきます。

・カフェのほうではがんばってチーズを使わずに
チーズケーキを作っている。
ピッツェリアのほうでは
チーズをたくさん使うことになります。

カフェはヴィーガンを貫いています。
ピッツェリアはヴィーガンではありませんけど、
野菜を中心にしたピザになります。
野菜が好きでピザが好きな人は
12日のオープンを楽しみにしていてください。

2013年7月7日日曜日

ニシオ

この被りものを被っている男は
オーシャンスタッフT郎25歳です。
夜な夜なイベントのために、
ダンボールに白いペンキを塗っていました。
全身白タイツの腹には「尾」、
顔には「西」と書いてあります。
確か名前は「ニシオ」でした。
そのままです。


手にはなぜか風車を持っています。
このイベントに出かけるまでは
「オカザえもんに衝撃を与える!」
ぐらいのことを言っていたのに、
いざイベント会場に現れると
終始ペコペコと腰が低くて、まるで前に出ません。
ライブが始まっても後ろのほうで、
タイツだけの裸足の足で
ペタペタとリズムをとるでもなくとっていました。

そして、風車を掲げるでもなく、
それを使って何かをするわけでもなく、
西尾のことを宣伝するわけでもなく、
何かメッセージを届けるわけでもなく、
ただウロウロしていた。

T郎は動物占いでいうと〈落ち込みやすい黒豹〉です。
たぶん今日は自分が招いた事態に
落ち込んでいると思います。
ちゃんと野菜を収穫してきてくれるといいんですけど……。

2013年7月6日土曜日

SADAOYA展

昨日から「SADAOYA展」がはじまりました。
サダオさんは元々西三河を中心に、
大工をしながら自分の流木作品を製作していました。
そこから屋久島に引っ越したのが丁度一年前です。

静かな場所で、
きっと黙々と作品を作っているんだろうな、
と思っていたら、
まったくそんな時間はないそうです。

去年、土地だけ確保した状態で屋久島に渡って、
まずはじめたところは住居作りからです。
近くに一間借りをして、
工具を収納する小屋を作ってから、
その後で寝床となる小屋を作った。

いきなり大きな家は作れないから小屋を建てる。
今は四棟建ったそうで、
たぶんこれからそれを連結していくんだと思います。

その大工仕事と平行して、
畑仕事をしている。
みかんの木を20本植えたら、
10本は鹿に食われたそうです。

でもサダオさんは近隣の仲間と共に、
手負いの鹿を見つけて、
それを川で解体して食べたそうだから、
やったりやられたりです。
余った肉は冷蔵したり干したりして、
しばらくは食べ物に困らなくなった。

こないだブログに
〈足りてる快感〉のことを書きましたけど、
もしかするとサダオさんもこの鹿肉によって、
〈足りてる快感〉を味わったのじゃないか?と思いました。

〈足りてる快感〉はストックができることによって、
日常の義務から少し解き放たれる快感かもしれないです。
たとえば仕事をサボっている営業マンは、
「サボっていても大丈夫」
という安心感があるからサボれるという人が多いです
(もちろん、仕事は取れてないけど、
自信を持ってサボっている人もいる)。

よく仕事が取れる営業マンほど自由な時間がある。
それと同じように、
鹿肉ストックがあればしばらく食べ物の心配はなくなる。
そこで毎日食糧を確保するという日課が無くなって、
スケジュールに空白が生まれる。

その空白を自分が好きなように
埋めることができる快感が「足りてる快感」となる。
空白は自分の好きなことをしていい、
誰にも文句を言われない、
自由を感じる瞬間です。

〈足りてる快感〉は他にも要素があると思いますけど、
サダオさんのエピソードからハッとしたことでした。
今日ちょっと聞いてみようと思います。

SADAOYA展示会、
不思議なものがたくさん並んでます。

2013年7月5日金曜日

白い太陽のガーデンサラダ

・先月まではサラダのほとんどが
ズッキーニで占められていました。
生のズッキーニ。
素揚げのズッキーニ。
マリネしたズッキーニ。
ピクルスのズッキーニなどなど。

今月に入ってトマトの収穫が少しずつはじまりました。
下の写真のトマトは、
たぶん種類はイエローペアだと思うんですけど、
食べ頃になっても緑色のままです。

だからお客さんに
「こちらはイエローペアです」と言うと、
「え、これトマトですか!?」
と黄色いズッキーニを指差されます。

昨日はサラダに白ゴーヤが乗りました。
輪切りにすると白い太陽になります。


段々、夏野菜になってきています。
たぶん週替わりぐらいで品目が替わっていると思います。

・少し前にブログでピザ屋5日オープンということを
僕は書いてましたけど、
その5日は「いつか」という意味のつもりだったので、
僕の書き間違えでした。
というのは言い訳です、すいません。
5日オープンの予定でしたけど、
12日にちょっとずれてしまいました。

しかし12日。
「石窯ピッツェリア・オーシャン」がオープンします。
これから詳しい内容などホームページにあがってきますので、
チェックしてみてください。

ではみなさん、よい花金を。

2013年7月4日木曜日

足りてる快感

オーシャンでは今、
〈足りてる快感〉についての議論が
熱を帯びてます。

〈足りてる快感〉とはどんな状態であるか?
昨日J子店長はバジルの大量収穫に伴い、
バジルペーストのストックを
たくさん仕込むことができた。
そこでJ子店長は
「今足りてる!」
という満ちあふれた気分を持ちました。

また、イサムシの〈足りてる快感〉は、
「今友達は足りてる。
これより多くなったり少なくなったり
することはあるかもしれんけど、
そういうのをカバーするぐらい
今は足りてるなー」
と言いました。

〈足りてる快感〉からちょっとズレるのは、
たとえばこういうことです。
りょうちゃんは食べ物に対する執着が
オーシャンでも一位二位を僕と争うぐらいの人です。
そのりょうちゃんは言いました。

「すっごくお腹が空いてたときに、
ご馳走が目の前に出てきたときに感じる
あのすごく幸せな状態だよね?
気持ちがワーと膨らむの。
食べる前に、この後すぐ私は満たされるだって、
想像して幸せな気持ちになるのよね」

僕はこのりょうちゃんの状態は
〈足りてる快感〉ではなくて〈興奮〉だと思います。
「りょうちゃん、それはご馳走を前にして、
たぶん興奮してるんだよ」と。

まず、〈足りてる快感〉は、
欲望が満たされて感じる状態のことではないし、
これから欲望が満たされるであろうと予測して
感じる状態でもない。

〈快感〉という単語が入るから
欲望と結ばれてしまいますけど、
これは他に良い単語がまだ見つかっていないので、
仮に〈足りてる快感〉となっているだけです。

もっとしっくりくるネーミングがあるはずです。
〈足りてる快感〉はストックと関係しています。
銀行口座に貯金がある。
これは単純に〈足りてる快感〉と結ばれます。

でも足りてるか足りてないかは欲望とも関係している。
口座に一億円あっても足りない人がいれば、
反対に十万円でも足りてると思う人がいる。
これは欲が有るか無いかで話しが終わってしまいます。

それじゃブッダみたいに欲がない人が
〈足りてる快感〉を味わっているかどうかとなると、
これはよく知りません。
〈足りてる快感〉はニルヴァーナとか悟りの
境地に達する状態というよりは、
もっと身近な気持ちだと思います。

貪欲な人が資産を増やしていくとき、
どのタイミングで〈足りてる快感〉がくっついてくるのか。
これも、資産があんまり増えたこともない僕には
よく分かりませんけど、
〈足りてる快感〉は資産の上下ではなさそうです。

欲と関係が無かったら何だ?
と僕はハテナになってます。
けど、〈足りてる快感〉が普通の生活の中に、
ひょいひょい現れているという実感はあります。

えっとー。
締めれませんでした今日は。
オチがない。
締めもオチも無いブログには、
〈足りてる快感〉が生まれません。
でもいいです、遅刻して怒られるよりは。

2013年7月3日水曜日

ズッキーニロワイヤル

本日のイサムシの着眼点。
〈ラスベガスみたいなズッキーニ〉


これはつまり、ズッキーニがチップみたいだ、
ということです。
チップがこれなら、
ギャンブルが苦手な人でも
ベットできるかもしれません。

僕は韓国旅行に行ったとき、
みんなでカジノに行くことになって、
どうせ来たなら何かやろうと思い、
唯一ルールを知っているブラックジャックを選びました。

二千円分のチップを買ってやりはじめて、
4回ぐらい勝ったらそれが一万円になりました。
勝つたびに心臓がドキドキ高鳴って、
一万円になった時点で「もう限界だ!」と思い、
換金してもらいました。

もし僕が『カジノ・ロワイヤル』に出てきそうな
美女を一緒に連れていても、
「へぼい男ね。
その10ドルチップで一人でハンバーガーでも食べるといいわ。
さよなら」
と言われそうです。

もしそれがズッキーニのチップだったなら、
僕ももう少し大胆に出れたかもしれない。

「このチップ全部賭けよう」
「わ、あなた大物ね」
「これでおれたちは大ズッキーニ持ちさ」
「うふふ、今夜はスウィートルームかしら」
「もちろん。ボーイを呼んでズッキーニ風呂にさせよう」
「ビタミンCたっぷりね」

資本主義に代わるビタミンC本主義です。
オーシャン畑ではズッキーニ風呂ができるぐらい
今年はたくさんズッキーニを収穫できました。

本日もオーシャンは新鮮な野菜で、
みなさんにビタミンを提供してます。

2013年7月2日火曜日

チブの発作

ある親子の深夜の電話のやり取り。

成人した息子「チブが大変なんだけど、
どうしたらいいか分からないんだ!」
母親「そんなこと私にも分かるわけないでしょ、
病院に行きなさいよ」

チブは恥部のことではありません。
夜中に突然発作を起こした、
飼い犬のチワワのことです。

2013年7月1日月曜日

トロトロ地層

最近写真をよくアップするようになって、
楽をしています。
写真が無いと、
机に座ったまま
どうしようと止まってしまいます。

止まってしまって、
今日は朝8時から田んぼの草むしり作業があったので、
その時間が来てしまいました。

田んぼは幡豆の山の上の、
人が誰も来ないような場所です。
川がさらさら流れる音が聞こえてくるぐらいで、
後はトロトロ地層に踏み込んだ足を
ズボッと抜く音がするぐらいの静かで涼しい田んぼです。

トロトロ地層。
これは現代農業界においてこの季節の、
重要キーワードとして飛び交っている言葉です。

トロトロ地層とは何か?
田んぼの表面には水が張ってありますね。
その下のズボッとはまってしまう泥の部分です。
ですけど、そのドロドロの泥をただ「泥」とは言わずに、
トロトロ地層と呼びます。

地層というからには、
一言で「泥」という混濁したマッドな状態ではありません。
整然とくっきり別れた泥の層が形成されているんです。
表面はトロトロでタプタプ、すごく柔らかい。
そしてその下にはぎっしり固まった土の層がある。
その二層になっているのがトロトロ地層で、
田んぼの良い状態を形容する言い方になってます。

なぜ良い状態なのかというと、
トロトロだと雑草が出て来にくいからだそうです。
稲はしっかり下の硬い層に根付いて、
雑草の根の浅いものは育ちにくい。
それに雑草が出てきたとしても、
抜きやすいです。

僕もトロトロ地層のような人間に
なりたいものだと思いました。
僕の敷地内に踏み込んできた人の足をズボッとはめて、
ずっこけさせるようなジョークの言える人間になりたいものです。

今日は休みですけど、
オーシャンではピザ屋開店に向けて、
工事が着々と進んでいます。

僕は昼前に草むしりから帰ってきて、
泥にはまった足を洗って、
ビールを一本飲みながら
チーズを大量に載せたトーストを食べてます。
7月っぽい1日です。