2013年6月10日月曜日

裸な農作業

新しい家に引っ越してきてもうすぐで二ヶ月経ちます。
平屋の家には広い庭がついています。
元々住んでいた人が庭師だったそうで、
工具や農具が何でも揃っている。

庭には夏みかんと、金柑に、桃の木が植わっている。
名前は分からないけど、
甘い匂いの花がたくさん咲く木もある。
家の周りはすべて植木で囲われていて、
これから剪定したりするのが大変そうです。

引っ越してきてから庭は、
たくさん植わっていた木を何本か抜いて、
今は畑もできつつあります。
大豆とニンジン、ルッコラにバジル、
それと三畳間ほどの小さなハウスの中ではトマトが育っている。

はじめは水やりも五分ぐらいですぐ終わっていた仕事も、
今では雑草を抜いたり、
育ってきたルッコラの間引きをしたり、
トマトの株の身長を高くするために横の葉っぱを摘んだりして、
五分じゃ終わらなくなってます。

今日はまたバジルとルッコラの種を蒔きます。
一ヶ月おきに蒔いて、
いつでも収穫できる体制にしようという計画です。

僕にとって農作業は、
文章の比喩としてのほうが身近だったので、
自分が現実に農作業をしていると変な気分になることがあります。

僕はよく下手な比喩で文章を飾ろうとする。
でも、農作業をしている自分は、
脇芽を摘み過ぎたトマトの株のように、
裸な状態です。

現実に裸で農作業をしていたら蚊に食われるし、
近所の人にビックリされるからそれはしません。
裸な状態、
言葉を経由しないアクションとしての農作業です。

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