新しい家に引っ越してきてもうすぐで二ヶ月経ちます。
平屋の家には広い庭がついています。
元々住んでいた人が庭師だったそうで、
工具や農具が何でも揃っている。
庭には夏みかんと、金柑に、桃の木が植わっている。
名前は分からないけど、
甘い匂いの花がたくさん咲く木もある。
家の周りはすべて植木で囲われていて、
これから剪定したりするのが大変そうです。
引っ越してきてから庭は、
たくさん植わっていた木を何本か抜いて、
今は畑もできつつあります。
大豆とニンジン、ルッコラにバジル、
それと三畳間ほどの小さなハウスの中ではトマトが育っている。
はじめは水やりも五分ぐらいですぐ終わっていた仕事も、
今では雑草を抜いたり、
育ってきたルッコラの間引きをしたり、
トマトの株の身長を高くするために横の葉っぱを摘んだりして、
五分じゃ終わらなくなってます。
今日はまたバジルとルッコラの種を蒔きます。
一ヶ月おきに蒔いて、
いつでも収穫できる体制にしようという計画です。
僕にとって農作業は、
文章の比喩としてのほうが身近だったので、
自分が現実に農作業をしていると変な気分になることがあります。
僕はよく下手な比喩で文章を飾ろうとする。
でも、農作業をしている自分は、
脇芽を摘み過ぎたトマトの株のように、
裸な状態です。
現実に裸で農作業をしていたら蚊に食われるし、
近所の人にビックリされるからそれはしません。
裸な状態、
言葉を経由しないアクションとしての農作業です。
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