2013年5月10日金曜日

つばきの雫

東幡豆町には椿の油を搾ってる大嶽さんという人がいます。
「つばきの雫」という名前で、
三河地方で集めた椿実を低温圧縮によって絞り出したものです。

オリーブオイルも良い品質のものは、
コールドプレスによって抽出されたものです。
油は熱が加わるとすぐに劣化してしまうので、
この、低温で抽出するという方法が大事だそうです。

「つばきの雫」は幡豆で開催される友引市で知りました。
僕は心は繊細なほうではないですけど、
肌に関してはわりと繊細で、
乾燥気味の天気のときはすぐに影響を受けてました。

化粧水やティーツリーオイルを使ったりしても、
あんまり効き目がなかったんですけど、
椿の油を使いはじめてからはだいぶ調子がいいです。

油だからしっとりしすぎてしまいそうだと思いきや、
サラッとしている。
けど化粧水の水っぽいサラサラ感ではなく、
肌がちゃんと椿の油を受け取っている感がある。
「肌よ、お前はこれを欲していたんだな」感がある。

「つばきの雫」を買える場所で僕が知っているのは
二カ所だけです。
友引市と大嶽さんちです。

大嶽さんちはチャイムを押して、
いれば入ることができます。
玄関のところに靴を抜かずに座って
「つばきの雫」が容器に入った箱を出してくれる。

大嶽さんは定年したぐらいの年齢のおじさんです。
元々、地元の油脂会社に勤めていたそうです。
油搾りに関しては一から十まで
知ってる雰囲気があります。

自分の絞った椿油をどれだけ嬉しそうに語るか。
十五分か二〇分、油にまつわる話をしてくれます。
もしあなたが急いでなかったら、
どれだけ自分がこの「つばきの雫」を求めていたか、
話してあげましょう。

「わー嬉しいなー」
と大嶽さんはほんとに嬉しそうな顔で言います。

でももし大嶽さんちを知らなければ、
年に二回ほど開催される友引市で買ってみてください。
買いだめはダメですよ。
大嶽さんは「搾り立ての油」にこだわってるので。

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