東幡豆町には椿の油を搾ってる大嶽さんという人がいます。
「つばきの雫」という名前で、
三河地方で集めた椿実を低温圧縮によって絞り出したものです。
オリーブオイルも良い品質のものは、
コールドプレスによって抽出されたものです。
油は熱が加わるとすぐに劣化してしまうので、
この、低温で抽出するという方法が大事だそうです。
「つばきの雫」は幡豆で開催される友引市で知りました。
僕は心は繊細なほうではないですけど、
肌に関してはわりと繊細で、
乾燥気味の天気のときはすぐに影響を受けてました。
化粧水やティーツリーオイルを使ったりしても、
あんまり効き目がなかったんですけど、
椿の油を使いはじめてからはだいぶ調子がいいです。
油だからしっとりしすぎてしまいそうだと思いきや、
サラッとしている。
けど化粧水の水っぽいサラサラ感ではなく、
肌がちゃんと椿の油を受け取っている感がある。
「肌よ、お前はこれを欲していたんだな」感がある。
「つばきの雫」を買える場所で僕が知っているのは
二カ所だけです。
友引市と大嶽さんちです。
大嶽さんちはチャイムを押して、
いれば入ることができます。
玄関のところに靴を抜かずに座って
「つばきの雫」が容器に入った箱を出してくれる。
大嶽さんは定年したぐらいの年齢のおじさんです。
元々、地元の油脂会社に勤めていたそうです。
油搾りに関しては一から十まで
知ってる雰囲気があります。
自分の絞った椿油をどれだけ嬉しそうに語るか。
十五分か二〇分、油にまつわる話をしてくれます。
もしあなたが急いでなかったら、
どれだけ自分がこの「つばきの雫」を求めていたか、
話してあげましょう。
「わー嬉しいなー」
と大嶽さんはほんとに嬉しそうな顔で言います。
でももし大嶽さんちを知らなければ、
年に二回ほど開催される友引市で買ってみてください。
買いだめはダメですよ。
大嶽さんは「搾り立ての油」にこだわってるので。
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