2013年4月23日火曜日

ハミング

本をたくさん読んでるときは、
現実の経験として備わってこないことが歯がゆい。
でも、肉体的な作業に没頭して、
想像するヒマもないことも同じぐらい歯がゆい。

どっちかに偏っていると、
奥歯にものが引っかかったように、
どこに気に入らないものが入り込んでるのか
歯で探っても取り除けない。

本を噛み砕いて理解したい。
というのも、歯に衣着せぬ物言いへの憧れがあるからです。
今日のところは歯切れの悪い言葉しか無いことに、
歯ぎしりだ。

抽象的なことと具体的なことの間を行き来するために、
酔っ払うことにも、注意をしないと、
ただの酔っぱらいになる。
歯が立たない現実を前に、
はにかむ。
※〈はにかむ〉とは、歯が不揃いに生えることを言った言葉で、
それが歯をむき出すという意味に変わったらしい。

馬はよく歯をむき出しているが、
「はにかんだ馬」とは聞いたことがない。
照れて歯が出てしまう人間に対してはにかむと言うそうです。

さあ今日も、一日ハミガキからはじめましょう。
ゴシゴシゴシ。
ゴシゴシゴシ。

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