2013年2月28日木曜日

飾らない男

・昨日は韓国のテレビ局がオーシャンの取材にきました。
畑をやりながら飲食店をやるというスタイルが興味を引いたみたいです。
他人に職場を見られるのは大事だと思いました。
きれいに見せようという意識が最近欠けていたなと気付かされます。

・ヒデミツという男がいる。
僕の中高の同級生で、つまり29歳です。
これまで彼女がただ1人しかできたことがない男。
しかも2週間でフラれた。

外見は二枚目だけど中身は二枚貝のように硬い堅物ヤローです。
堅物とはどういう人物か、辞書にこう書いてある。
「生真面目で融通の利かない人のこと」
このヒデミツという男はまさに辞書通りの男です。

僕はヒデミツに女の子を紹介するたびに、
彼の母親にご飯を呼ばれて、おもてなしをされます。
昨日で三回目のおもてなしをされた。
もちろん、女の子を紹介してもうまくいかないから、
三回ももてなされてるわけです。

こうやって何度もご馳走でおもてなしを受けると、
自分はヒデミツの将来に関わっているのだという責任感が出てくる。
というのは嘘で、
むしろうまいご飯を食べさせてお酒を飲ませてもらえるので、
ヒデミツの将来のことを考えるよりは、
他所の家庭の食卓を楽しむ気持ちになってくる。

彼女ができないヒデミツにお母さんはこうアドバイスをします。
「自分を飾らなくても、ふつうにしていればいいのよ」
その通りだと僕も思う。
でも! と僕はお母さんに言う。
「こいつは飾らなさすぎですよ!」

ヒデミツのストイックさは修行のレベルにあり、
100キロマラソンをこれまでに2回、
フルマラソンはこれまでに5回以上走っている。
ヒマがあれば毎日走っている男です。

ご飯会があるとき、
彼はこれからジョギングに行ってきますという格好でやってくる。
顔も自分を克服するという長距離ランナー特有の研ぎすまされた顔で、
女の子はとりつく島もない。

恋愛は個人的なものなのであんまり横やりを入れてもダメでしょうけど、
彼のお母さんが良い人なので、
このまるで結婚のできそうにない男を(人のことを言えない)、
なんとかしなければいけないと責任感が出ないでもありません。

でも僕にどれだけ責任感が湧いたとしても、
融通の利かない堅物に対して、
僕のアドバイスがこれまで役に立った試しはない。

きれいに見せようという意識ばっかりになってもダメなんでしょうけど、
飾らなさすぎも困る。
困った男ヒデミツです。

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