2013年2月13日水曜日

黄金の騎士

かなりイラついているぞおれは、
という状態のとき僕はどうなっているか。
イラついている相手に打ち勝つ自分を想像して、
胸がばくばくして体が熱くなり、
ピークに達すると汗をかいている。

僕はそれにけっこう時間が取られる、というのが悩みです。
こうやってブログを書いていても、
ふと苛立ったことを思い出すと、
現実の場面を離れてシュミレーションがはじまる。

こういうふうに言われたらこう返事をして、
こういうたとえ話を持ち出してから、
自分の意見を主張しよう。
というふうに一人バトルが行われます。

勝つまですっきりできません。
でも空想の勝利なので、
それに割かれる時間が無駄で仕方がない。
ふとブログを書いてる途中にこういう想像がはじまって、
はっとしてディスプレーに意識が戻る頃には
10分、20分、30分時間が進んでいる。

いつの間にか時間が飛んで「もう夜中じゃん!」
という感じになる。
こういう勝手に誰かと戦ってしまう(空想で)ことは、
酔っ払ってるときに特に多いです。
でも何かと戦っているときの方が、
ブログも書きやすいときがあるから悪いばっかりじゃない。

そういえば一昨日のクリムト展に
《人生は戦いなり〈黄金の騎士〉》という作品がありましたけど、
その騎士は全身鎧の棒立ちで馬に跨がっている。
とても中に人が入っているように見えない。

戦おうとするとき、
人は防御を完璧にしてから挑む。
酒という馬に乗って、
言葉という鎧をまとう。
そういう意味を絵に投影してしまいます。

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