2012年12月30日日曜日

世界のぼやけているところ

数を計算し記録するにはどんな方法があるでしょうか。
電卓を使って紙に書く。
少し昔になるとそろばんを弾くのが当たり前だった。
さらにその前はドングリとかを並べていた(と思う)。
しかしもっと大昔にはどうしていたか。

「文字はなく、指揮官が兵士の数を計算するのには、
羊の糞を使った。後では木に刻み目をつけて
記録することを覚えた」

というのは4〜6世紀にかけて栄えていた、
〈柔然〉というモンゴルの遊牧民族です。
この民族はかなり好戦的に伝えられており、
色んな国を侵略していたそうです。
幹部たちが集まりコロコロしたフンを地図上に並べて、
将棋のようにフンを刺しながら、
熱烈な議論によって作戦計画を立てていた(と思う)。

この岡田英弘の『世界史の誕生』は、
日本を東において、
欧米を西においたら、
その真ん中辺りの成り立ちを教えてくれます。

中央ユーラシア大陸があると言われて、
どこからどこまでなのかぼやけていたのが、
モンゴル帝国の栄枯盛衰とともに輪郭が浮かんできます。

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