2012年12月25日火曜日

十二夜

今日から十二夜です。
嵐の神であり冬至の神であるオーディンは
8本足の白い馬にまたがって、
グングニルの槍を片手に、
死者の軍勢をしたがえて天空からやってくる。
十二日の間地上で荒れ狂ったあと、
この世に豊穣をもたらすそうです。
ゲルマン人の神さまはかなり強そうです。

昨日はぼくもオーディンのようになって、
アジのフライを揚げました。
まずグングニルで魚を貫きまっ二つにして、
白い粉に叩き付け、
卵の軍隊が突撃をかければ、
パン粉の嵐が吹き荒れる。
そこに怒りで煮えたぎった油の中でおよそ3分、
黄金色に輝く姿となって新聞紙の上に取りあげたら、
スパイシーさとマイルドさを兼ね備えた
ブルドッグ中濃ソースをかける。
まだ油のシューという音が聞こえてるところを、
このシューという音が消えない前に、
この時点で箸をどこに置いたか忘れちゃったら
もう手でいっちゃってください。
両はじを指でつまんで、
肉厚な胴体のほうから食べる。
ゲルマン人ありがとう、
そういう気持ちになります。

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