2012年11月7日水曜日

昨日生まれて今日一緒

『FRINGE-4』の最終巻は、
新しい世界を創造しようとするベルを止めて終わります。
その前にベルはノアの箱船に乗って、
科学によって新種生物と新世界の完成がすぐ間近に迫ったときに、
イェイツの「イニスフリーの湖島」を口ずさみます。

〈立ち上がり いざ行こう イニスフリー島へ
そこへ小屋を立てよう
土造りの壁 かやぶきの屋根
豆の畑はうねが9つ
ミツバチの巣箱が1つ
その羽音の中で 独り静かに暮らそう〉

聖書が下敷きになって、
良い詩が引用されてます。
そういう作品の中に出てくる別の作品も知ってると、
それと照らし合わせて見ることにもなって、
おもしろさが倍増します。

同じ監督である『LOST』も、
聖書とたくさんの文学を下敷きにしていて、
物語中に出てくる作品をメモしてそれをまた読んだりしてます。
『ハツカネズミと人間』とか。
物語から生まれる物語の楽しさは、
昨日生まれたものを今日一緒に生きる、
みたいな楽しさと似てます。

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