2012年10月2日火曜日

あっけらかんとした国

うちの大家さんの家に用事で行くと、
コーヒーとチョコクロワッサンのおやつを出してくれて、
大家さんと奥さんが昔話しをしてくれました。
25年前の新婚旅行でセブ島に行った話しです。

ハワイなんてどうだろうと周りの人が言うのも無視して、
仕事で行ったこともあるセブ島に決めたのは、
「屋根のない家、壁のない家、床のない家があたり前にあって、
それでもあっけらかんと笑ってる彼らを見せてやりたいと思ってね」
というのが大家さんの理由でした。
僕は奥さんにこう聞きました
「何でハワイじゃないの!?って文句は言いませんでした?」
「特に言わなかったわね」と奥さん。
「この人はね、無感動なんだ。
フィリピンには作りかけで途中でお金がなくなって、
工事が止まってる家がたくさんあるんだ。
それで25年たった今どうなってると思う?
そのまんま、まったく変わってない。作りかけの家だらけなんだよ。
そういう変わらないところがフィリピン人は素晴らしいね。
それを家内に見せてやろうと思ったんだよ。
屋根がなくても、柱だけの家でも、楽しそうに暮らしてるんだからね!」
「そういう人もいたわねー」と奥さん。
「あの、あっけらかん、としているところが実に良い!」

よく感動をする旦那と、無感動な奥さんというのは、
良い組み合わせです。

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