2012年10月31日水曜日

コックテイル

コックには男の梶棒という意味に加えて、
雄鶏という意味があります。
そしてそのコックが使われて出来た言葉がカクテルです。
「カクテルは元来朝の飲み物として誕生した」
※(『FRINGE』のシーズン4、ウォルターより)
コックテイルは鳥の尾っぽで、
夜明けを告げる雄鶏という意味があるそうです。

今日は夜明けと共に目が覚めました。
僕の場合朝まで起きてるのはかなりの難問なので、
まだ夜明けのカクテルは試せたことないです。
でもいつかすごく早起きしたときには、
ドライマティーニで朝陽に乾杯するという、
冬の夜明けよりも寒いことをしてみたいと思います。

2012年10月30日火曜日

猫と弁明

スタッフから最近の下ネタ率上昇について質疑が入ったので、
弁明のためにこう記しておきます。
人生にかけがえないもの、そうそれはエロス。
ただ僕がそんなこと言っても変質者にしかなりません。
その汚名は、内田樹が弁明してくれます。

「エロスの根本には享受や権能の語法では
汲み尽くすことのできないものがある。
それは根本的な受動性である。
「私はいま受動的な状態にいる」という記述を行うのは、
能動的な主体である。
だが、その主体自身が、その受動的な経験によって基礎づけられ、
そこを起源に誕生したのだとすれば、
その受動的な状態によってはじめて『私』と発語しうる
足場を確保したのだとしたら、
その受動性は「あらゆる受動性よりもさらに受動的な受動性」
と呼ぶ他ないだろう」
※(『レヴィナスと愛の現象学』より)

一体内田は何が言いたいのか。
僕はこう理解してします。
それイイネ、って相手が思わなければ、
自分もほんとにそれイイネって思えない。
嬉しいってことは、相手も嬉しいと思わなければ、
ほんとに嬉しいと思えない。
好きだってことは、相手も好きだって思わなければ、
ほんとに好きだって思えない。

ウチにはシルベスターという猫がいますけど、
シルベスターが膝に飛び乗って来るまで、
僕は彼のことを忘れてます。
もちろん思い出せば、どこにいるんだろうと思う。
でも膝に乗ってくると、
相手も来たいし自分も来て欲しいってことが、
相互納得の上で(か分かりませんけど)分かった気になります。

自分からのアクションとか相手からのアクションがあると、
ぼんやりしていた気持ちがはっきりした気持ちに変わります。
その中でもエロスに関する話題は、
この膝に飛び乗ってくる感じがいちばん多い話題ですから、
かけがえないってことがはっきりします。

まあそういうのは全部自分の勘違いで、
遠回しに自分が書くことを止められているって可能性も、
検討した方がいいんですけどね。

2012年10月29日月曜日

ワークショップの誘導

オーシャンワークショップデイは雨模様だったのに、
賑わって楽しめた人が多そうでよかったです。
僕は一昨日の気功で経路が大きく開かれたみたいで、
昨日の昼まではずっとトラトラトラMAXでした。
でも、突然昼過ぎになるとお尻の栓が抜けたみたいに力が抜けて、
夕方ぐらいになると僕は完璧に、
非の打ち所がないほどしょんぼりしてしまいました。

何なんでしょうか原因は。
開いた経路を適度なところでセーブしなかったから、
気を全部使い果たしてしまったんでしょうか。
そんなサイヤ人みたいなことがありえるのか?

気功を受けたスタッフみんなに聞いたら、
そんなことがありえそうです。
みんな似たようなことを言います。
夜ぜんぜん寝れなかったとか、
一日仕事して家帰ったら元気があり過ぎて衣替えをしたとか。

ともかくこれがワークショップのおもしろさですね。
その道をゆく人のレベルを、
自分のカラダでもって疑似体験できる。
気功にかぎらず、料理、ヨガ、音楽、
どれにしても素人が辿り着けない形まで先生が誘導してくれる。
それも快感のある場所まで誘導してくれる。

だからワークショップでやり方を覚えて、
家に帰って同じようにやっても、
なぜか同じ快感は得られないんですよね。
昨日起きてすぐ一人で気功の形をやってみてそう思いました。

だから残念かというとそんなではなくて、
そのときの快感は今もカラダが覚えてますから、
自分でも何かを極めてその快感を得てやろうという、
目標みたいなもう一回行きたい境地に代わります。

2012年10月28日日曜日

排水口

職場には色んなへどろが生まれます。
言いたくても言えないこととか、
怒られたことが理不尽なことだったりとか。
それに、仕事のやり方に文句を言いたいけど言えないことも、
ルールを作ったのにルール違反をするとか。

でもこういうことを逐一指摘していたら、
それを言う人がもちません。
言う方はがまんして、
ついにがんばって言いたいことを言ったけど、
それで治まるかというと治まりません。
むしろ後悔します。言わなきゃよかったと思う自己嫌悪です。

一体どうすればいいのか。
そういうとき人は「鬱憤を発散すればいい」と言います。
でも鬱憤の発散を外に持ち帰って、
カラオケでも飲みに行くにしても根本的解決になりません。
職場に行けばまた腹が立つことが待ってますから。
ならどうすればいいのかと言ったらこうです、
職場で貯まる鬱憤は職場で晴らせ、です。
持ち帰るのは給料だけで十分です。

ただ、残念なことに、
多くの職場では鬱憤を晴らすチャンスがないのが現状です。
(昨日女子1名からの聞き取り調査による)
そこでオーシャンの事例を紹介することができます。

オーシャンの女子の多くはやさぐれ、
そしてささくれ立っています。
男子は男子で小言が絶えません。
一体そんなグループがどうしたら共存できるのか。
それは職場に排水口がいるからなのです。
すべてを飲み込む存在、
彼の名はヤーマンです。

彼は心身共にきまじめな男で、
森道市場の出店のときに隣のもんぺまるけの女店主から、
「ヤーマンというよりリーマンじゃん」
と言われていました。

どちらにしろ、ヤーマンはすべてを飲み込みます。
怒りをぶつけられ、
愚痴を嘆かれ、
八つ当たりの対象とされる。
しかし排水口が汚水をどくどく飲む込むように、
ヤーマンはすべてを飲む込む。
彼のことをオーシャンの排水口と呼んでやってください。
そして、もしクレームなどある場合は、
彼の方までお申し付けください。

排水口のない職場はとごります。
そしてそういう人間を育てるには、
変態であることに自信をもたせることです。
M男を社会的に昇華させること、
それがオーシャン的育成術です。

2012年10月27日土曜日

クックコック

・初心者がよく間違える言葉にコックがあります。
料理人であるコックは英語だとペニスの意味にもなります。
だから英語の先生が学校で生徒達に将来の夢を聞くとき、
毎回こういう無垢な青年女子がいるそうです。
「I wanna be a cock!」
正確にはクックパッドの通りcookです。
こういうときはまだ訂正も簡単で、
クックだよー、と言うだけです。
困るのはこういう場合の対応だと先生は言います。
将来どんな人と結婚したいかという質問で女子が、
「I love cock!」
と笑顔で元気よく答えてくれるときです。
クックだよーと言えば言えるわけなんですけど、
女子ですからコックと結婚することは的を外していないわけで、
それに英語自体もおかしいけど意味も分かるし、
先生はついしどろもどろしてしまうそうです。

こういうふうに親切に講釈をしてくるのは、
英会話教室NACのアニータ先生ですけど、
僕はつい昨日仕事から帰って、
彼女とあいさつをしながら言ってしまいました。
「I was doing cock today!」
確かにコックもやってはいるだろうけど、
クックだよと訂正してくれました。

コックとクック、
これが混合して紛らわしくなるのも当然です。
コックには雄鶏という意味もあるんですけど、
コックの鳴き声はクックドゥードゥルドゥーだと、
アメリカ人は言い張るわけです。
ということは雄鶏がコックなら、
鳴き声はコックドゥードゥルドゥーにするべきじゃないですか?
つまり日本人がコケコッコーと言いますけど、
こっちのがネイティブに近いことになります。
音を緻密に文章にするとコックヶコッコーという音に近いですから。

結局僕は何が言いたいかというと、
コックとクックこれは日本人を辱めるために、
英語教師が考え出した陰謀だということです。
「ハハハーあなたコックが好きなのねアハハハー」と、
ただそれをネタにしたいがために。
今度僕はこれを根拠にアニータに文句を言ってみようと思います。

・今日は中医気功ワークショップの日です。
もうちょっとまともなブログを書くために、
身体の経路の流れをよくしてこようと思います。

2012年10月26日金曜日

リトルイーグルの展示会

オーシャンでは今日から3日間、
リトルイーグルの展示会をやってます。
ぜひみなさんもおいでください。
カワ良いものがたくさんありますよ。
僕は前回の展示会のときは二枚ストールを買いました。
ナイスデザインでオーガニックコットンの気持ちいい肌触り、
そんなものをみなさんは見かけたことがありますか?
安くて美味しいカウンターの鮨屋を見つけるよりも難しいです。
そうそう出会えないものがたくさん並びますから、
楽しみにして見に来てください。

展示会はオーシャンドームの下にあるコンテナでやってます。
そうです、知らない間にコンテナが店舗になってるんです。
小さな家を建てるよりも手間がかかったコンテナは、
色々工夫が凝らしてあります。
僕がいちばん驚いたのは、
コンテナ中にマグネットが使ってあることです。
照明も強力マグネットでぶらさがっています。
3キロまで対応してるらしいです。
未熟児だったら買い物中、壁に引っ掛けておけます。
それはひどい冗談ですね。

そういうわけで、カフェに来たらその後は、
コンテナの中に引っコンテナ!
以上、悪態アドバタイズでした。

2012年10月25日木曜日

葬儀会社の広告

ガルシア=マルケスの自伝の、
『生きて、語り伝える』は傑作で、
開くページ毎にポエティックな文章が踊り、
コロンビアの信じられない家庭環境が渦を巻いて、
本の奥に引きずり込まれます。

ブログに何を書こうか困ったときにこの本を開けば、
たちまちランプから文豪の魔人が現れて言葉をくれます。

一九三五年のコロンビアのバランキーヤという町の話しです。
町は開発されはじめてラジオ局や水道網が設置されて、
新しく舗装された幹線道路もできた頃でした。
消防隊がサイレンを鳴らせば子供も大人もお祭り騒ぎになり、
法律もろくにない時代、車は狂ったように走り回っていた。
そんな中こんな広告が設置されたそうです。

「葬儀会社のラ・エキタティーバ社は死のユーモアを着想して、
町の出口に巨大な広告を出した——
〈飛ばすな、私たちが待っている〉」

かなり気が利いてます。
こんな広告がある町の景色はさぞかし楽しいんだろうなと、
夢想してしまいます。

それに比べて日本の葬儀会社のコピーはどんなものか。
〈さようならが、あたたかい・・・〉
〈私たちは最後のお別れをお手伝いします。
そしてそれにとどまらず、
人生のマイナスからプラスへの、ステップを支えます〉

一体なんだこれは、気持ちがわるいじゃないですか。
なんでもかんでもポジティブにすればいいってもんじゃないはずです。
なんか他に葬儀会社の良いコピーがないもんでしょうか。
〈私たちは地獄の門の、最後の砦です〉とか、
〈はじめまして、弊社は死者担当昇天社〉みたいな語呂の良い感じとか、
どうですか、よくないですか。

2012年10月24日水曜日

けなしけなされ

50歳以上の女の人はけなされることが好きだ、
という話しを聞きました。
昨日はフットサルの日で、
宮本さんはそのけなし効果を確かめるために、
小夜子さんをけなしていましたけど、
見事に的中していました。
けなされた小夜子さんは嬉しそうでした。
40歳じゃダメみたいです。
まだ女としての誇りがあるみたいです。

僕はずっとけなし言葉擁護派です。
誉めると同時にけなす言葉が理想です。
悪い言葉を使う人の言うことを聞くのは面白いです。
僕も十代の頃は汚い言葉を使うのが好きでした。
でもいつしか社会人に囲まれ出して、
段々言葉を選ぶようになっていました。

西尾にはカミヤさんという中年過ぎのおっさんがいます。
その人の言葉使いは相当ひどいもので、
知り合いを見かける度に、
「パーカ!お前ちょっと来い!どこ行くだ、おれの話しを聞け!」
という感じです。
通りすがった人はやばいという顔でそそくさと逃げていきます。
僕ははじめて会ったときいきなり、
「お前はじめての顔だな。特徴を述べてみよ!
一言で自分の特徴を述べよ。あ?物書き?パーカかお前!」
と言われました。

けなすということは自分が好かれようが嫌われようが関係ない、
というポジションにいるので尊敬できます。
自分の言葉を思い返してみると、
相手に同調して選んでいる言葉の多さに、
何て自分は利己的なんだと思います。

ということで、僕もそのうち自分を解放して、
汚い言葉を連呼しはじめて、
周りにいる人たちみんなに避けられるようになるかもしれません。

2012年10月23日火曜日

50/50の確率はノットバッド

昨日は『50/50』を見ました。
27歳の青年がガンを宣告されて、
生きれる確立が五分五分だと言われる話しです。
こんなドラマチック過ぎる設定は、
死ぬにしても生きるにしても、
なんとなく話しの展開を想像してしまいます。

絶望に暮れる青年、
助けようとする周りの人たち、
浮気をして別れる彼女、
いつも支えになる親友。

こういう大変に決まっている物語は、
「またこういうパターンか!」
となりやすいです。
でも『50/50』は深刻なところと、
深刻なことをネタにするところが合わさって面白かったです。

自分の弱味をオープンにして相手に話す、
というのもそういう部分でした。
女好きの親友が気晴らしにクラブに連れて行くんですけど、
そこで主人公にガンを武器にしてナンパをけしかけます。
「やーこんにちは、ノリノリな音楽だね。
おれ実はガンなんだけど。どうかな遊ばないかい?」
最初は失敗するんですけど、
タイミングが合うと弱味だった部分が逆に効いて、
主人公はナンパに成功します。

それで主人公は憂鬱を晴らせたかというと、
全然晴らせないわけなんですけど、
でも自分が一番悩んでいることを言い触らしたことで、
それまではありえなかった状況まで行くことができました。

人に言いたくないことを言うと、
普段の自分には起こりえないような場面がやってくることを、
僕も少ないですけど経験があります。
ナンパではないですけど、
営業をやっていたときにそういうことがたまにありました。

仕事が取れないときにヤケクソになって、
仕入れ値を言ってしまうとか、
ほんとは営業なんか来たくなかったんですでも外回りだから、
とか言って仲良くなったりすることがありました。
深刻じゃないときに言ったらすぐに見透かされて、
追い返されたりもしましたけど。

50/50の言葉で迫るよりも、
どっちつかずの大人な会話をしたほうが楽です。
ただたまにショック療法的に50/50で相手に迫るのも、
自分自身を新鮮な場所に運ぶきっかけになりそうです。

2012年10月22日月曜日

カヤックツアーの撮影会

・今日はカヤックツアーの撮影会に行ってきます。
オーシャンスタッフが自ら被写体となり、
「とっても楽しいぞー」というイメージを撮ります。
アウトリガーという競争用のにも乗って、
ビュンビュンと漕いでこようと思います。
はじめて最後まで見通した米ドラマの『LOST』を思い出します。
よくアウトリガーが出てきていました。

・森道市場を終えた反省会で宮本さんは一言こう言いました。
「さよなら、オシャレ」
宮本さんいわく、さよならオシャレ、とのことです。
これは貴重な下ネタの介在していない言葉なので、
一瞬戸惑いますけど、
見栄を張らないようにしようということと、
それと合わせて情熱を持とうということだと思います。

情熱の反対語は冷静になりがちですけど、
「内に秘めた情熱」というみたいに、
情熱は表に出てこないときのほうが本気だったりします。
それが表に出てくると見栄になったり、
空情熱になっていたりすることは、実感としてあります。

そこで次に店長J子さんが言いました。
「みんな今日検便出した!? 
出してない人はすぐにトイレに行って!」

オーシャンは「ちょっとダサい」ことが多いです。
でもそのダサさが活きることが多いです。

2012年10月21日日曜日

食べ物に釣られて

昨日は森道市場の出店でしたけど、
色々おいしそうな食べ物がたくさんあって、
一日中食べていたような気がします。
どういう順番で食べたかというと、
パウンドケーキ、
アボカドハンバーガー、
自分で作った味見用のパスタ、
白玉あんみつ、
餃子、です。
食べれなかったものがたくさんあるので、
明日また食べようと思います。

これはもう晩ご飯いらないぞと思ってたんですけど、
家に帰って、
ビールを飲んでいつもの習慣で晩ご飯を食べてしまいました。
腹八分目にしようとする習慣は定着しないのに、
悪癖は腰を据えてどかないです。

晩ご飯はオムレツでした。
塩と胡椒にパルミジャーノチーズのオムレツです。
パルミジャーノと卵は合います。
毎日のようにオムレツを焼いていますけど、
まだうまく丸めるコツがつかめていません。

このブログを書いている夜中には、
棚の奥から出てきたというコニャックを貰って飲んでます。
バブル時代の代名詞「ナポレオン」です。
年代物でこってりしてます。

朝読み返してみると、
通風にならないか心配になってきます。
今日はどんな誘惑に立ち向かわないといけないんだろう。

2012年10月19日金曜日

森道市場で生パスタ出します

今日は森道市場に出店に行ってきます。
オーシャンの方は通常通り営業してますから、
帰り道とかに寄って、
お茶をしながら一日を振り返るコースなんてどうですか。

振り返る、これは楽しいです。
僕は出掛けることがあんまり好きではないので、
イベントとか嫌だなーと思いながら行ったりするんですけど、
帰り道にああだこうだ喋るのは楽しいです。
だから僕はイベント自体を楽しむというよりは、
その記憶を得るために出掛けるみたいな感じになります。

おもしろい日も、つまらない日もない。
あるのはただおもしろくできるかどうかだけだ。
ということを誰だか忘れましたけど誰かが言ってました。
話し下手な僕はその場をおもしろくできないので、
せめて記憶だけはおもしろくしようとしてます。
なかなかうまくはいかないですけど。

オーシャンではまだ暗いうちからおにぎりを握り出してます。
日の出と共におにぎりが出来そうです。

・・・どうしよう。
下ネタがないと物足りない気がしてきたけど、
これは何かの症状だろうか。

投稿メッセージ

昨日の投稿にメッセージが来たので、
以下に転載します。

〈紙一重ではなく、タオそのものです。
聖人(性人)は世俗の下働きの中にもいます。
民衆がわかりやすい表現で真理をあらわします〉
——匿名希望——

おそらく推察するに、
下働きの中にはシモ働きの意味が込められているのでしょう。
おそるべしタオのチンズイ。
間違えました、タオの神髄です。

2012年10月18日木曜日

タオと下

昨日は朝から宮本さんが、
栗といただき物のしじみを洗っていました。
「今日は男っぽい仕事をしてるでしょ?」
と言うので、
僕は港のお婆さんと山のお婆さんしか出てこなかったので、
海山の幸を洗うことのどこが男っぽいのかと思い、
「お婆さんっぽいけど」と言いました。
「だって栗はもうそのまま名称的に、クリでしょ?
それに貝だって形状がほら、女性的でしょ?
これを洗う作業は男の仕事そのものじゃないか。
見た目だけにとらわれてはダメなのさ」
と悟りを開いたように言いました。

『老子』にこんな言葉がありました。
「とらえにくくておぼろげではあるが、
そのなかには象(かたち)がひそむ。
おぼろげであり、とらえにくいが、
そのなかに物(実態)がある。
影のようで薄暗いが、そのなかに精(ちから)がある」

宮本さんの性(ちから)はとどまることを知りません。
タオと下は紙一重です。

2012年10月17日水曜日

丸得情報

今日はオーシャン丸得情報を発信します。

最近ヤーマンは失恋したらしいです。
彼がどんなモーションをかけたのか知りません。
ただ彼は骨の髄まで忍耐で出来たような男なので、
たぶんじっと狙いを定めるうちに、
追うに追えないほど相手は遠くに行ってしまったと予想してます。
後手に回ることにかけて彼は天下一品なのです。

ヤーマンに関する情報だけでは読んだ人にとってお得どころか、
ただの丸損情報になってしまいますから、
本題に移りたいと思います。

オーシャンのセットメニューにタルトが加わりました。
スコーン、パウンドケーキ、タルトのどれでも、
お得なセットにできるようになりました!

それにしても丸得情報って◯の中に得が入ってない表記の仕方でも、
丸得情報って言っていいんでしょうか。
そういう場合は素直にお得情報って言ったほうがいいんですか。
丸得情報ってだいたい一文字で、
あの赤いハンコウをぽんと押した記号を意味するものですよね。
それをわざわざ四文字熟語にしてまで丸得情報と言っている僕は、
無駄な文字数を稼いでいると指摘を受けそうな気がしてきました。
ああどうしよう。
困った。ほんとは困ってないけど困った。

2012年10月16日火曜日

きつい酒

昨日はごん吉で担々麺が来るのを、
中日新聞を読みながら待ってたんですけど、
PSYの曲の歌詞で「人生はきつい酒だ」
という比喩が問題になっていたことを取り上げた記事が載ってました。
未成年には有害であるとかそういうことだったと思います。

それを隣で見ていたヤーリーは
「その比喩の繋がりが見えない」と言いました。
だから僕は、
飲んだときに喉にキツイことと、
人生には飲み込むことのキツイことが次々やってくることを、
重ねてるんじゃないのかと言いました。

ヤーリーはこう言いました。
蒸留するほど度数が高くなることと、
人生もくり返すと中身の濃い考えができるようになることを、
重ねているんじゃないか、と。

ヤーリーは家庭教師をしているだけあって、
道徳的な意味を持たしてきます。
でも酒自体が道徳にそぐわないからおかしいと僕は言いました。
ヤーリーは「きつい酒」自体が人生と結びつかないと言いました。

「人生はきつい酒だな〜」と言う人がいますか?
それなら「人生はきついな〜」だけで伝わります。
たとえば「人生は酒樽みたいだ」なら分かります。
閉じ込められて、それでも発酵していくイメージが出てきます。
「人生は安酒だ」もなんとなくイメージがつきます。
頭が痛くなって、それでも飲まずにはいられない光景があります。
でもきつい酒はイメージがつかない。

僕らが新聞を読んで勝手にその一文を取り上げて、
ああでもないこうでもないと言っていただけなんですけど、
その歌詞の前後の文脈も分からない、
比喩なのかどうかも分からない。

もしかして「人生はきつい酒だ」は比喩じゃないかもしれない。
比喩じゃなくて、省略だったらすぐに説明が付きます。
「人生きつい酒を飲んで嫌なことは忘れよう」
これならラップのために省略していたとすんなり、
大吟醸の清酒みたいに簡単に飲み込める。

というところで担々麺がきました。

2012年10月15日月曜日

野菜フライアウェイ

昨日は冬瓜のフライをたくさん作りました。
カレー、お惣菜のワンプレート、パスタなどに乗せてました。
冬瓜をフライにすると不思議な食感になります。
冬瓜フライだと言わなければ何か分からないぐらいだと思います。
さっくりとトロッと感の組み合わせは定石ですけど、
その中間にぷにっと感が加わります。
ぷにっとを破りトロッとした出汁が染み出てきます。
クリームの舌触りなんだけど、味はさっぱりしている。
野菜はフライにすると油を得た野菜のようにおいしくなります。
いや間違えた、水を得た魚のように元気に飛び跳ねます。
これが野菜飛行つまり野菜フライの語源なんです。

2012年10月14日日曜日

女性金

どこかのNPOで助成金の代わりに、
女性金を出すところはないんですかね。
恵まれない男たちに女の人だけに使えるお金をサポートします、
みたいな基本理念で。
日本が活性化しそうじゃないですか?

支給条件は、お店の方でエコカー減税の申請書を書くように、
カップルで共同署名をするとか。
夫婦とか熟年カップルが嘘の申請をしないような、
基準を設けることが必要になります。
これには僕は、消印付きのラブレターの提出がいいと思います。

お店の人はそのラブレターの中身を確認します。
これが女性金の支給を受けるポイントになるんですけど、
第三者に見られても気持ちが伝わるラブレターであることが、
自ずから求められるようになります。
だから書き手である男は一人よがりの内容にはできず、
公的なカップルとして認められたいという願いが込められる。

現代はプライベート社会だから、
そんなのはまったく個人的人権を無視した仕組みだ、
と言う人がきっといるでしょう。
でもそういう人のラブレターはだいたい気持ち悪いんです。
ラブレターに込められた愛は世界に開かれている、
という信念の基、僕はみんなに書いてもらいたいですね。
以上、愛の戦士より。

2012年10月13日土曜日

カモンなのか、イクのか

日本人の女の人がかわいく思われる喋り方は、
キャ、ウッソー、カーワイーなどを筆頭に、
高い声を出すようなのが人気です。
でもこれは欧米では逆で、
高い声はアホっぽく思われがちです。
演技とか、ウソだと思われる。

で、そういう話しを下ネタ頭領宮本さんとしていたら、
欧米の人のセックスは、
「Come! Yes,Yes!」だけど、
日本人は、
「イク!ダメ、ダメ!」ということに気付きました。

一体何てことですかこれは?
真逆じゃないですか!
僕らは根源的な問いに直面したような感じになりました。
何を欧米人はカモンと呼び込んでいるのだ。
どこに日本人はイコウとしているのか。

そして日本人はそういう本番のときア、アと高い声ですけど、
欧米人は(ポルノ映像によると)オウ、オウと低音基調です。
この、声の関係性と、何を目指しているのか、という問いは、
人類文化的にかなり研究の余地がありそうです。
誰か知っている人がいたら教えてください。
そういう下ネタはやめてくださいという人がいたら、
宮本さんに直接言ってください。

2012年10月12日金曜日

舌戦

昨日はハラペーニョの酢漬けを作りました。
畑で穫れた緑と赤のハラペーニョです。
コリアンダーとカルダモンを香り付けに入れて、
塩とメープルシロップを少し入れました。

酢漬けのハラペーニョは色々使えます。
ピザのトッピング。
刺激的なサンドイッチにしたいとき。
トマトと一緒に刻んで自家製サルサを作るとき。
ビールのつまみにそのまま食べるとき。

今回は全部酢漬けにしましたけど、
いつか食べてみたいのは、
チェダーチーズを中に詰めて衣付けしたのをフライにした、
ハラペーニョポッパーです。
この唐辛子独特のフルーツ系の甘味と辛さを、
さっくりした衣から飛び出た濃くのあるチーズが包み込む。
包まれていたチーズが、このときまさに包み込む側にまわり、
炎上する舞台の上で戦いがはじまる。
リアル舌戦です。
そういう劇的で刺激的な食べ物いつか食べたいです。

酢漬けにする前に「手に染みるから気をつけてね」と、
忠告を受けていました。
そのときは大丈夫でしたけど、
これを書いている昨日の夜中に突然左手が痺れてきました。
お風呂に入ると火傷した手にお湯がかかるように染みました。
けっこうな時間差ですけど、
右手に包丁、左手で材料をより分けていたので、
ハラペーニョ以外に原因は見当たりません。

今朝になると何事もなかったように痺れはなくなりました。

2012年10月11日木曜日

コーク州行きの夜行バス

最近の僕の趣味はよくブログでも旅行記のことを書いてますけど、
旅に関する哲学を集めることです。
柳田国男はこう書いてました。

「何かというとよく出あるくのは、単純なる好奇心というよりも、
今いっそう強い具体的な目的が、
知らず識らずの中に誘うているのではないか。
すなわち旅をすれば「人」を知るから、
しこうして「人」はいつでも我々にとって、興味深き題目であるから、
うっかりと引付けられるのではないだろうか」
※『青年と学問』

柳田国男の文章は漢字とひらがな使い方が独特で、
よく分からなくて、いつも眠くなります。

僕はだいたいどこかに出掛けても、
「人を知る」なんてことはあんまりありません。
旅というよりもいつも観光になってしまいますから、
名所を見るばっかりで、人を見ることを忘れてしまいます。
でもやっぱり後々の記憶になっても鮮やかに残るのは、
名所旧跡よりも、人のことです。

ロンドン・アイルランド間の夜行バスに乗ったことがあります。
片道70ユーロぐらいだったと思います。
ヴィクトリア駅からバスで2時間かけて港まで行き、
そのままフェリーに乗り込んで5時間。
フェリーを降りてコーク州までまた2時間の道のりでした。
できれば一回こっきりでいいな、と思ったんですけど、
往復で買ったので帰りもこれで戻りました。

乗客が僕以外ほとんどアイルランド人だったんですけど、
同じ英語なのに早口で、ほとんど会話が聞き取れない。
でも口が悪いことは分かる。
その瞬間だけ見たらケンカだと思うけど、
ずっとケンカ口調が続くので、それが普通なんだと分かる。

アイルランドの港に着いて街に向かっていたときのことです。
朝方なのでみんな寝ていたり、黙って朝日を見ていたりしました。
そこに、30代ぐらいの女の人が席から立って、
バスの後ろに付いているトイレに向かいながらこう言いました。
「Is the fucking toilet open?」
これも30代ぐらいの子供膝に寝かせているお母さんが言いました。
「Oh yah, It's fucking open」

みんな早口で口が悪いとは思っていたんですけど、
こんな寝ぼけ眼のときに、
それもこんな軽い会話のときにもファックを付けなきゃいけないのか、
と僕は唖然としました。

でも口が悪くても、性格が悪そうな人はいませんでした。
外国人の僕にはみんなそれと気付いて、
ゆっくりと丁寧に話しをしてくれました。

2012年10月10日水曜日

NO筋肉痛

取っ掛かりがない。
それがないと何にも書けません。
「どうでもいいようなブログを書いているのに、
何が取っ掛かりがないと書けない、だ」です。

僕はどうでもいいことが好きです。
どうでもいいことを探すと、
思い出せることはだいたい意味があったことだから悩みます。
自分にとって意味があったことは、
もうその時点では意味がなかったりします。

一日の中でためになったこと、
とんでもない失敗をしたこと、
すごく慰められて友情を感じたこと。
こういう意味のあることは、
書こうと思った時点ではもう自分の中で消化されてますから、
それらはもう終わったことなので、
あえて書くのはとてもめんどくさいです。

でも同じ一日の中でも、
どうでもいいことを思い出してそれを書きはじめると、
書いてる途中で、
実はすごい自分に意味があったことに気付くことがあります。
膨らんだあとの意味ではなくて、
書きはじめてからはじめて膨むような意味が。

どうでもいいことのまま終わらせてたら、
ブラックホール行きだったのが、
改めて思い出しながら書きはじめると、
記憶がポップコーン的増殖をします。

コーンがポップする記憶。
フライパンの上で炒めた記憶は、
弾ける実感があります。

ということで今日は取っ掛かりが見つからずここまで来ました。
昨日はフットサルで、
今日はあんまり筋肉痛じゃない。

2012年10月9日火曜日

ソイヘッズの夜

昨日はソイヘッズ盛り上がってました。
夜の雰囲気はライトアップがきれいで良かったです。
ミラーボールが回転したり、
歩く道の色んなところにロウソクが立っていたり、
紅茶売りのきれいなお姉さんがいたり
(無花果キャラメルティーの茶葉を買いました)、
お客さんも女の人の割合が多かったです。
目移りして困りました。

オーシャンをカッコよくしてくれる敏腕デザイナー山本有記さんが、
きれいな写真を撮ってくれました。
階層的でどこまでも繋がってそうなピラネージの〈牢獄〉風です。
オーシャンは〈天国〉により近いですけど。





2012年10月8日月曜日

ソイヘッズ

今日はオーシャンが定休日で……はありません!
オーシャンを会場にして、
「SOYHEADS.No4」が開催されます。
午前11時から午後9時まで、
音楽、食べ物屋さん、売り物屋さんが集って
色々楽しみどころ満天です。
入場料は、ムリョーです。
秋晴れで気持ちいい日になりそうです。
来れる人はぜひ、
海辺にファンタジーしにきてください。
「蒲郡ファンタジー館」と間違えずにきてください。
そこは今閉鎖してるみたいですから。

2012年10月7日日曜日

豆腐の厚揚げ

こないだ豆腐の厚揚げを焼く夢を見ました。
二切れの厚揚げで、なんともいえない独特な形でした。
二切れとも凹凹で、
片方はへこみが右側でもう片方が左側というふうに、
凹みが左右にあります。

平らな面が切り口で豆腐の白いとこが出てます。
へこみのある面が、揚げた茶色の皮の面になってます。
それで僕は一人で七輪に向かって、
その厚揚げを焼いてるんです。
どこからか分からないんですけど、
アドバイスがアナウンスのように聞こえてきます。
字面が似てるからこういう演出になったんですかね。

ともかく、アナウンスでこんなアドバイスがあって、
僕をアドバンスさせるんです。
いや、ラップじゃなくて、ほんとに僕を推進させるんです。
「皮の面を向け合って焼いてはいけません。
切り口の面を重ねてください。
でなければ変な膨らみ方をしますから。
それと、凹みの面を左右揃えないで、
非対称になるようにしてください」

けっこう的確なので、
僕もハイハイと言いながら菜箸でひっくり返したりして、
良い感じに焦げ目がつくまで焼くんです。
でも、さあ食べようってときに目を覚ましました。
そこまでやらしといて何だアナウンスと思うんですけど、
夢は最後のワンピースをいつも外してきます。

「昼は人がつくり、夜は神がつくった」(by日本書紀)
夢は朝起きてからピース探しがはじまります。
だから僕は厚揚げが二つ重なってどうなるのか、
という問題にこないだから頭を悩ませています。

2012年10月6日土曜日

暗記法

フッサールの哲学概念である、
現象学的判断停止の術語「エポケー」はこう覚えろといわれている。
「エ?ポケーとするだけでいいの?」
人に教えるときは、
「エ?君ホーケーなの?」と言い間違えないように、
注意が必要だ!

2012年10月5日金曜日

マチネ・ブログ・ソワレ

安住は人類の敵です。
安住したと思っても別のところで張り合いが生まれます。

フランス王「おい、大臣、バッキンガム公爵の
最近のファッション傾向を調査しておいてくれ」
大臣「ははあ!」
(スパイを送る)
大臣「今日の連合国会合は緑色で来ます」
王様「ただちに服を仕立てて参れ」
大臣「ははあ!」
(紫色の服を着たバッキンガム公爵登場する)
フランス王「よくぞ来てくれた!ふ、服が紫色じゃないか?」
バッキンガム公爵「ふふふ。うちの国では緑色はもう廃れましてね」
(会合終わる)
フランス王「イギリスと戦争だ!」
大臣「ははあ!」
※三銃士より。

彼氏「ブッ」
彼女「(この人と一緒になったおかげで、私の人生は終わった)
彼氏「ちょっと、あのー、ビールいいかな。冷蔵庫に入ってるやつ」
彼女「プルプルプル・・・。(私の拳が震えているわ。
このままではこの男のことを殺してしまうかもしれない。
う、くさい!ああ、一体何で私こんな男と一緒にいるのかしら。
もしかしたら私は幻覚を見ているのかもしれない。
あれ?そう思ったら何かこの男の姿が霞んできたわ。
やった!消えるかもしれない。この男消えるかもしれない!)」
彼氏「ははは、一人でぶつぶつ言ってどうしたんだ?
ところで、ビールいいかな?ブッ。
はいはいどうもどう・・・。
待て、ちょっと待て!その切っ先の鋭い出刃包丁を置くんだ!
冷静に話し合おうじゃないか。す、べては幻想ってどういう意味だ?
うわーーーーーーーーーーーーー!!!!」
※殺人事件の容疑者口述記録より。

安住化・ファイナリー・デス。
安住は堕落を生み、平穏な日常はやがて崩壊する、
ということを歴史が物語っているのかは知りせんけど、
ハリウッド映画はよく物語っています。
安住あるところ張り合いありです。

だからブログも意地の張り合いが出てきます。
維持するところ意地生ずる、です。
意地があるところ意地わある(意地悪)、です。
意味がないところ忌みもない。
ということで、僕は意地がなければいいのにと思います。

2012年10月4日木曜日

台風のあと

こないだの台風でオーシャンの人気カメラスポットであった、
カヤックとスナメリの顔出し看板が大破しました。
ベニヤ板にペイントされていましたけど、
そのベニヤ板がバラバラに散りました。
それまで毎度のように台風を受けては倒され、
地面に打ち付けられ、路上に投げ出されたりしたので、
ここまでことを考えたらだいぶ頑張ったと思います。

そして台風はハーブガーデンを襲い、
竹で組まれたトマトドームをひっくり返しました。
バジルやセージなどのハーブ類もノックダウンしてましたけど、
ぎりぎり根っこで保っていたのでよかったです。

台風が来たときはまだ小さすぎて被害を受けなかった
サラダマスタードとルッコラが食べ時を迎えてます。
サラダマスタードはピリッと辛みがあって食感が良い葉っぱです。
ルッコラはまだ小さいなりにおいしい苦味があって、
パンに乗せてオリーブオイルと塩だけで、
モーパッサンのピクニックに並ぶようなご馳走になります。

そして人間も気をつけておかないと台風みたいになります。
ご飯に呼ばれた人間がお酒などでもてなされながら、
なぜ呼ばれたのかも分からないまま一人で喋って、
勝手に納得して、問いを投げかけるだけ投げかけといて、
別のことで笑い出す。
お酒を一通り飲んで、料理のすべてに手を出して、
満足したら「それじゃここら辺で」と言って帰る。
「そういえば自分の話しばっかりだった」
と僕は帰ってからそういうことに気付いて、
慌てて反省したりします。
かといって自分が無風帯になるのも申し訳ないんですけど。

2012年10月3日水曜日

キリムの性能

トルコ土産でミニサイズのキリムをもらいました。
さっそく椅子に敷いてみました。
ウールですから、パンツ一枚だとお尻がチクチクします。
パンツの上に何か履きましょう。
椅子で身体を曲げてもお尻が滑らないところがいいですね。
ウールのでこぼこがあるので、
天然滑り止め効果になります。
「お尻がリキム、そこにキリム!」
というキャッチフレーズで売り出せばいいのに。

2012年10月2日火曜日

あっけらかんとした国

うちの大家さんの家に用事で行くと、
コーヒーとチョコクロワッサンのおやつを出してくれて、
大家さんと奥さんが昔話しをしてくれました。
25年前の新婚旅行でセブ島に行った話しです。

ハワイなんてどうだろうと周りの人が言うのも無視して、
仕事で行ったこともあるセブ島に決めたのは、
「屋根のない家、壁のない家、床のない家があたり前にあって、
それでもあっけらかんと笑ってる彼らを見せてやりたいと思ってね」
というのが大家さんの理由でした。
僕は奥さんにこう聞きました
「何でハワイじゃないの!?って文句は言いませんでした?」
「特に言わなかったわね」と奥さん。
「この人はね、無感動なんだ。
フィリピンには作りかけで途中でお金がなくなって、
工事が止まってる家がたくさんあるんだ。
それで25年たった今どうなってると思う?
そのまんま、まったく変わってない。作りかけの家だらけなんだよ。
そういう変わらないところがフィリピン人は素晴らしいね。
それを家内に見せてやろうと思ったんだよ。
屋根がなくても、柱だけの家でも、楽しそうに暮らしてるんだからね!」
「そういう人もいたわねー」と奥さん。
「あの、あっけらかん、としているところが実に良い!」

よく感動をする旦那と、無感動な奥さんというのは、
良い組み合わせです。

2012年10月1日月曜日

怪奇な朝

今日はオーシャンは休みです。
朝ゴミを捨てに外に出たら、
庭先に緑色の大きな鉄の箱が置いてありました。
『LOST』的な唐突さで、
ダーマ・イニシアティブからの届け物かと思うような雰囲気です。
一人ではとても動かせそうにないほど頑丈な作りが、
見ただけで分かります。
何が出てくるか分からない不気味さがあったので、
箱はそのままにして家に入りました。
部屋に戻って少しすると、
「ガラガラガラ、ガタンガタン、ガラガラガラ」
と大きな音が外で響きました。
箱が作動しはじめたと思って驚いて外を見ると、
向かいが保育園なんですけど、
そこの職員の女の人が一人で、
その大きな箱を僕の家から押し出していました。
駐車場の隅まで戻したところで何か分かりました。
キャスター付きのゴミ箱です。
なんだよ、ゴミ捨て場まで行かずに入れときゃよかったな、
なんてことは思いませんけど、
なかなかシュールレアリスティックな10月の朝の光景でした。