2012年9月22日土曜日

植物奇譚

今日はシンジさんが冬瓜をたくさん収穫してきました。
「これだけ食べたら冬瓜死するなー」と言うので、
僕は冬瓜死とはどんな死に方かと聞きました。

「飲み込んだ冬瓜が腹の中で成長して、
心臓に蔦が絡み付いた後、
冬瓜の実がなってそのトゲが心臓に刺さって、ウッ!
となって死ぬ」
らしいです。

「それで死ねたら本望だなー!」
とシンジさんは言ってました。

その後ランチタイムで厨房で仕事をしていると、
店長のJ子さんはこう言いました。
「私は昔、髪の毛の中で種が育った」
頭から発芽したのがぴょこんで出ていたのを、
気付いた友達が抜いてあげたみたいです。

何年か前に父親が、
30年間維持した長髪を切ることにしました。
父親は長い髪を一本の太い束にして固めていて、
頭の上で少しずつ伸びていました。
一体何年それが束になっていたか分からないですけど、
切ろうとしたときには太い枝のように固くなっていて、
ハサミで断髪しようとしても、
ちょっと刃が食い込むだけでまるで切れません。
それでカッターナイフを使って、
ノコギリを引くようにするとやっと切れました。
僕らは切り取ったその太い髪の束を不思議にいじっていると、
中から小枝が出てきました。
もうちょっと置いておいたら、
葉っぱが付いたかもしれないと思うと、残念です。

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