しばらく前から自転車に乗る主婦の間で、
UVカットの黒いサンバイザーを付ける人が出てきました。
はじめは新手の宗教の人かと思いましたけど、
特別気になるほどではありませんでした。
しかしこないだ早朝にこんな人がいました。
定番アイテムの顔面サンバイザーに加えて、競技用のヘルメット。
そして、最近スポーツ選手が着るような全身黒のピチピチスパッツ。
白い部分は首に巻いたタオルと手袋だけで、後は全部黒。
特殊装備をしたスペシャルショッカーです。
でも自転車だけは普通のママチャリ。
そのママチャリを猛烈なスピードでこぐ。
そんな格好で、どこに向かうのか。
保育園の送り迎えか?
保育園にはそういう人たちがたくさんいて、
また新たなグッズの情報交換会でも行われているかもしれない。
これを、形式にこだわらず目的を追う人だと見ると、
これこそ現代人なのかと思える。
この反対の極みにいる人たちの格好に、
メッセージTシャツを着る人たちがいる。
シーマンというメッセージTシャツ好きがいる。
彼は万里の長城に行きたいという思いから、
「万里长城」(ワンリーチャンチョン)という文章と、
ワンリーチャンチョンのイメージ図が描かれたTシャツを着ていた。
そしてまた別の日には、
聖飢魔Ⅱのような顔をした猿に、角と牙を生やした生き物が、
ワンポイントにでかでかプリントされた不気味なTシャツを着ていた。
おとなしいシーマンは特にこれが気に入っていると言っていた。
僕はシーマンのこの姿勢に感動しました。
「自分はもうそれを手に入れたようなものだ」
になってるじゃありませんか。
ショッカーたちは永久にショッカーとして戦わねばならないところを。
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