2012年7月15日日曜日

攻め際

吉良町にある手作りチーズ屋にはじめて行きました。
パルミジャーノとおつまみ用の種付きオリーブと、
ゴルゴンゾーラのクリームチーズを買いました。

お店に入るとイタリア人のおっさんが
今まさにチーズ製作中という格好白い服、白い帽子)で、
イラッシャイマセーとうまい日本語で出てくる。

それにしてもオリーブは絶対的に種付きがおいしいですよね。
ただ、種付きがおいしいからといって、
種付きのオリーブを自分で種抜きをしたものはどうかというと、
味に変わりはないものの、
何か足りない感じになります。

それなら梅干しはどうなんでしょうか。
種有りか種無しか、どっちが人気なんでしょうか。
僕は、お茶漬けを食べるなら種無しがいいです。
お茶漬けはお米が主役だと思いますから種は余計です。
梅干しはあくまで風味付けにしたい。
でも、銀シャリの付け合わせの梅干しには、種有りがいい。
梅干しをおかずとして、自立した存在として味わうためには、
中心に核が残っていたほうが味を歯で削ぎ落とせる気がします。

この違いはなんなのでしょう。
種があると噛んだときにブレーキがかかるからいいんでしょうか。
つまり、すぐ飲み込めず舌に実が残るから、味わえるのか?
それとも種の周りに付着した実にうま味が凝縮されてるんでしょうか。
肉はそうですよね。
骨際がおいしいって言いますから。

オリーブも同じ意味で種有りがおいしいです。
食べやすいように種を抜いたのは噛んだときにプニョッとして、
肩すかしな感が否めない。
それよりも一粒口に放り込んでガリガリ種の周りをかじりたい。

種際、骨際、ライン際、谷間際。
こういう際を攻めているものは、
ツバをごっくんとしてしまうものです。

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