2012年6月20日水曜日

人間なんて、ららら

それで結局、人間とは?
『どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか』の中で、
みうらじゅんいわく「人間とは?」を考えることは暇つぶしで、
リリー・フランキーいわく生活に不満のない貴族が考えることらしい。

そして大御所を引き合いに出す。
吉田拓郎は「人間なんて、ららら」と歌い、
井上陽水は「涙は、ほっほ〜」があり、
また『夢の中へ』では「僕と踊りませんか、うふっふー♪」だ。
つまり、大事なところは言わない、
これが肝のようです。

仕事を成功させるための答えを、
好きな子を口説くための答えを、
普段の生活ではついつい、真っ先に答えを求めがちです。
手当り次第求めてしまう。
それで、答えを求めたからってどうなのだ。
仕事は相変わらずずっこけで、
好きな子にはフラレて、
夢の中で一人踊っていただけ、うふっふー♪だ。

大事なところは濁す、ここに行き着くには人生経験が必要となる。
先走って大事なとこを知ろうとしてしまうから、
みんな自己啓発本や「◯◯力」みたいな本を買ってしまう。
そしてそういう本を読んで仕事術とか恋愛術とかを知ると、
人と共有したくてたまらなくなる。
「おい知ってる?はじめてのデートのときのあいさつで、
軽くオッパイタッチをしとくと心理的な壁がなくなるらしいよ!」

しかしこういう技を知ったとしても、
失敗は目に見えてる。
オッパイタッチを決行するにはどんな雰囲気作りが大事か、
どれだけ自然ないやらしくない動作でいけるか、
そしてタッチ後どんなケアで笑いにまで運ぶのか、
きっと偉人たちはその前後まで含めた哲学を持っているのだ。

だから、前後の脈絡もなく、
いきなりオッパイタッチをする人がうまくいくはずがない。
成功すると思っていたのに、怒られて二度と会ってくれなくなる。
そこではじめて現実に直面します。
「おい、オッパイタッチの話しはデタラメだったぞ!」

いやそうではない。
デタラメなのは、答えだけを手にいれようとして、
お手軽にオッパイが触れると思ったほうの頭がデタラメなのだ。
必要なのは「オッパイを、ほほっほー」の精神ということなんです。
答えじゃない。あの、ほら、あれです。
分かりますでしょ?むにゃむにゃ、こそこそ、です。

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