2012年5月23日水曜日

ホンカクな野菜

オーシャンの料理の中でもサラダは顔です。
肉も魚も使ってないですから、
これが売りにならなきゃ売れるものがありません。
だから野菜にかけては
そこらじゃ食べれないホンカクを出したい。
伊丹十三は「サラダにおける本格」でこう言っています。

「サラダというものは、第一に野趣のあるものでなくてはならない。
日を一杯に浴びて育った野菜を、
今畑からとってきたきたという感じでばりばり食べる。
これがサラダの根本精神である」

それからこう言う。

「ほんとうのレタスは、やはり緑色でなくてはかなうまい。
そうして、緑色の野菜というものは、
必ず特有のほろ苦さや、辛さや、軽い渋みや、ひりっとした香りを持つものであって、
だからこそサラダというものは生き生きした食べ物なのだ」

そういえば最近ピーマンの味がしないピーマンを作ることに成功したなんて
ニュースがありましたけど、
大衆向けとか子供向けに「くせ」のないふうに改良されてるんですね。
こういう「嫌いな人中心」で決められた方針は「味気ない」そのものですね。

ピーマン好きの人はどこに行けばいいんだ?ただでさえスーパーで売ってるピーマンは味がないのに。
最近父親から、
このピーマンの味を少しでも残す食べ方を教えてもらいました。
なにも特別な調理法とかじゃありません。
ただ中身の種をくり抜かないだけのことです。

ピーマンを半分に割って、
茎の部分だけ包丁を入れて落として終わりです。
それをそのままカレーでも炒め物にでもする。
ただ緑色の食感があるだけという食べ物に飽きた人は試してみてください。

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