2012年5月12日土曜日

オーシャンの裏世界

オーシャンには裏世界があります。
そんなダークサイドな舞台でなにがおきているか、知りたいですか?
暗殺、麻薬取引、人さらい。
フフフ、そういうところまではまだ手を出しておりません。

昨日はしぼりとられた白い物体が店に運ばれてきました。
店のスタッフはみんなすっかり興奮気味になります。
容器に移したものを鼻でかいでみます、おお。
そして味をみるために舌の上にのせる、おお。

ピリッときて、
酸味もある。
うーん、上物だ。
まったりとした「サケカス」だ。

袋にどっさりとあるサケカスを台にあけて山分け。
ムフフフ、と悪そうな笑いがあがる場面です。
どうするよ?こんなにあるぜ。
どっぷりサケカス風呂にでも浸かるかい?
それともたっぷり使って美顔パックにでもするかい?

スタッフのりょうちゃんはギャングっぷりを発揮していました。
皿洗いをしながら、パク。
ホールの注文を聞いて帰ってくるたびに、パク。
通りすがりに、パク。
サケカスの前を通るたびに、パクパク。
ツマミ食いです。
そしてその言い訳は、
「昔、おばあちゃんにからだに良いから食べていいよって言われたの」

まあでも、そんなつまみ食いはかわいいもんです。
仕事の帰り道にぼくは彼女に電話で言いました。
「今日はサケカス風呂にでもするかな」
「なにそれ、臭そう。そんなの汚いじゃん。
なんで魚なんか風呂に入れるの」
「いや、鮭じゃないよ・・・・」

とにかく、これがオーシャンの裏世界。
一歩踏み込めばデンジャラスな人たちでいっぱいだ。