温度差があるとき。
それは当事者にとって精神的ダメージ大。
プライドは地に落ち、
できることはただ恥を忍ぶことだけ。
温度差があるとき、
いつも被害者は元気な人たちのほう。
その空間内にいる人たちはただ、
恥を見なかったことにするだけ。
きのうオーシャンではバーベキューがありました。
午後からちらほらはじまり、
おいしい食べ物を食べ、
極上な酒(ビール)を飲む。
そして夜も更けてきたころ突然雨が降ってきました。
パラパラ、ザー。
ぼくらは慌てて屋根のあるウッドデッキに食べ物などを移した。
そして別の男手たちでコンロを運ぼうとしたそのときです。
その中の一人の男性はいつも陽気な33歳の猟師。
溶接してつくった特注のコンロはかなり重く、
4人で運ぶことになった。
20台そこそこの力のあるやつたちが揃っところで、
いざもちあげようと猟師は掛け声をかけた。
「さあいくよ、せいー・・・・りっ!」
特注コンロは持ち上げられ、
すみやかに屋根の下に移動がなされた。
そして掛け声は誰にも触れられず、
雨の音にまぎれて消えていった。
サウンド・オブ・サイレンス。
そして遠くからそのデンジャラスな現場を眺めていたぼくと、
猟師の目が合うと、
SOS信号満載の顔が送られてきた。
パラパラ、ザー。