2012年3月7日水曜日

VIP仕様の代車

昨日は車を車検に出しに行ってきました。
以前ぼくはこのブログで赤い軽に乗っていると
書きましたけどその車です。

それで車検の代車を出されるわけですけど、
だいたいぼくのこれまでの経験だと、
地味な車が多かったです。
フィットのシルバー色とか、
プラッツのホワイト色や、
ムーブのこれまたホワイト色とかで、
よく記憶に残っていたなと思うほどす。

それが今回の代車はスズキの赤い軽でした。

ぼくが持ってったときに、
瞬時に同じ色の代車を選んだのか?

代車にそんなビビッドカラーを用意してることも
あるんですね。

ぼくが車検の代車を借りると、
必ず普段乗っている車よりも年式の新しいやつがきます。
だから数日の間得した気分になるんですよね。

でも今回は得ばかりというわけにはいきませんでした。
ピカピカの赤い軽で、
窓にはスモークと軽いかんじでVIP仕様になっています。
段差でガリガリしないていどの、
健全なエアロパーツが取り付いているのです。
なにより強烈なのが芳香剤でした。

見た目は、まあともかくいいです。
VIP仕様好きだと思われても気にしません。
その証拠もあります。

昨日さっそくその代車で買い物に行ってきたのです。
おしゃれな雑貨屋さんで古いイスを買いました。
そこのお店のかわいい店員さんにお金を払うと、
「車まで運びますわね。ウフッ」
とどうしてもゆずらないので運んでもらうことになったんですけど、
店員さんは絶対にVIP仕様が好きな雰囲気ではありません。
もしこれをぼくの車だと思われたら、
お店でぼくがしてきたセンスのあるチョイスと、
洗練されたトークが水泡に帰すかもしれない。
そう脳裏によぎるものがありました。

「今日は代車できたんですよねー」
とぼくは弁解したい心理的葛藤が起こりましたけど、
それには屈せず堂々とトランクを開ける。
ムワッと強烈な芳香剤がぼくらの顔にかかります。
そして車内は代車だけにやたらときれい。

「よかったらダンボールとか下に引きましょうか?」
という彼女の言葉が、
「いったいどんだけ神経質なのよ?」
という言葉にしか聞こえません。
だからぼくは、それがいかにもバカげたことのように、
ズドンとそのまま載せちゃってよーというかんじで、
器のでかさばかりを気にすることになりました。

ともかくそういうわけで、
VIP仕様がどうであろうが神経質だろうが、
そんなことを挽回しようとせずにお店を去りました。
なんて男らしい話しなんだ。

でも強烈な芳香剤だけは困りました。
帰りは車酔いをして、
気持ち悪くてしょうがなかったです。


牧W一心