2012年3月31日土曜日

アーユルヴェーダの初日

昨日はアーユルヴェーダのワークショップがありました。
そして明日もあります。
薬草や野草を使って、
おいしい料理が色々できたみたいです。

ぼくはお店にいたんですけど、
民子先生がワークショップから帰ってきて言われました。
「料理もヨガのひとつだよ」と。

ヨガは昔のサンスクリット語では、
牛とか馬に道具をつけることを意味したみたいです。
彼らに乗せてもらうには、
ただ跨るだけじゃだめで、
ヨガを通してでなきゃだめだってことですね。

「ははー、なるほど」ぼくは深くうなずく。
ぼくの足元ではキッシュを落として、
豆腐やニンジンを散乱させていました。
「君はぜんぜん結びついていないぞ」と、
具材たちに訴えかけられました。

今日はオーシャンはイベントで貸切りになります。
雨模様ですけど、
集まる人たちは底抜けの陽性たちです。

2012年3月30日金曜日

疾走、継走ボーイ&ガール


・昨日は柿の種だし、
一昨日はポップコーンだった。
ビニール袋を開けようと思って力を入れたら、
ッポーンと破れて中身が飛び散った。

そういえば、こないだはポテトチップスが開かなかったので、
破れることを心配してハサミで真っ直ぐ切りましたけど、
めんどくさいとつい力でいってしまいます。

それにしてもなぜこんなに糊が効いていやがるのか。
いったいメーカーはどんな開封方法を消費者に求めているのだ。
ぜんぜん開きやしません。
開いたときは中身の50%がフライアウェイ。

まさかメーカーはそういう消費の仕方を企んでいるのか?
わざとッポーンと破れて中身を飛び散らかせるようにしているのか?
新商品うんぬんかんぬんよりも先に、
パッケージをなんとかしてくれ、という心境です。

・イラン映画の『運動靴と赤い金魚』を見ました。
走る走る、男と女の子。
疾走、継走ボーイ&ガール。
アラレちゃんか、アリとザーラか、みたいなところがあります。

小学生のマラソン大会にも「ガンバ!アリ、ガンバ!」と、
握りこぶしに力が入ってしまいました。

小学生のマラソンにどんだけドラマを込めたんだ、
という映画です。


結末もいいです。
芸術によらず、ハッピーエンドによらず。
ちょっと哀しいけど、最後はきっとうまくいく、
そんな印象が残ります。

2012年3月29日木曜日

背後に控える人

・ふだんお店にはあまり現れませんけど、
オーシャンのリーダー吉崎です。
お店の背後には、こういう人が控えているのです。



・昨日はこんなバースデーパーティーをしていたんですけど、
この少し前にはまじめなミーティングもやっていました。

議題は今週の土曜日に行われる「新芽祭」についてでした。
これはオーシャン・カヤック部のジュン×ケーミーの、
結婚パーティーイベントです。
30日は終日貸切りになりますけど、一見さんも楽しめるように、
露店が出たりします。

こないだぼくはブログで「ヤーマン戦士バイブマン」で、
バイブについて書いたんですけど、
ケーミーにこういう指摘を受けましたので、
報告させて頂きます。

カタカナで「バイブ」って書くとバイブレーター(道具)に見えるから、
バイブレーション(状態)としては英語表記で「VIB」のがいいんじゃないか。
周りの人に良いVIBを伝えていく、みたいな。
VIBが人を動かす、みたいな。

そんなケーミーはピンクのフリースを着て、
ピンクバイブとなって説いてくれました。
そんな彼女は、世界を股にかけるバイブガール、いやVIBガール。

2012年3月28日水曜日

やし酒飲み

・今日は休み明けです。
オーシャンは毎日が新たなスタートみたいなもんですけど、
良いメニューができるとそれまたわくわく感が加わります。


「バナナとピーナッツバターの豆乳スムージー」にぼくはわくわくです。
このUSAテイストのナッツとクリーミーな舌触りには、
テンガロンハットのカウボーイも脱帽ものです。
イーハー!(小杉じゃありません、カウボーイです)

・エイモス・チュツオーラの『やし酒飲み』を読みました。
冒険小説だけど神話っぽくもあって、
民謡でもあり寓話にも読める。
現実離れしてるけど、迫ってくる想像がある。


ゴロゴロ転がって襲ってくる頭ガイ骨。
家畜も川も街も森もぜんぶが赤い、そこに住む「赤い住民」。
一つ目の壷の形の化物。
こん棒をもって攻撃してくる危険な赤ん坊のグループ。


日本の昔話にも出てきそうなのがいるけど、
こういうのはなかったという奇抜な物語が楽しめます。
ミックススムージー張りの濃厚テイストです。
もしこれが映画になったら、
「バナナとピーナッツ、故郷に帰る」
みたいなことをいう評論家がいるかもしれません。
いないか。

2012年3月27日火曜日

オオイヌノフグリのトラウマ

りょうちゃんは子どもの頃、
小さなかわいい花を見つけて、その名前を調べてみようと思いました。
ぶ厚い植物事典を引いてみると、そのかわいい花は「オオイヌノフグリ」だということが発覚しました。
雑草なんですけど、コバルトブルーの花を咲かせて、
メルヘンな気分になってもおかしくない植物です。

オーシャンではスイーツにこの小さな花を添えたりしてます。
飾り付けには色々つかいます。
ミントやマジョラムなどのハーブ、
野菜の頭につく花、
名前がわからないけど蔦みたいな葉っぱなどなど、
季節のデザインを楽しんでもらおうという魂胆です。

そんな色んな飾り付けのなかに、
「オオイヌノフグリ」が入っていました。
このフグリが何かを先に言っておきますと、
これは金玉という意味です。

その昔まだあどけなく、ピュアな世界にいたりょうちゃんは、
植物事典でこの事実に突き当たり、
しばらく立ち直れないほどのショックを受けたと言っています。
小さくてかわいいコバルトブルーの花が、
実は犬の金玉だった。

その結果りょうちゃんは、
この花を触ることができなくなってしまった。
メルヘンな世界はがらがらと崩れてしまったのです。

幾年かが過ぎてりょうちゃんは、
厨房でスイーツが飾り立てられているプレートをふと見た。
そこにかの「オオイヌノフグリ」がいた。
かわいく、コバルトブルーの花が、ちょこんと乗っている。
「フグリだ!」

「フグリって○○だけど、いいのかな?」
りょうちゃんは顔を赤らめて言った。
しかし言った相手がわるかった。
「笑えるー。でもかわいいねー」
ヤンキー名残りを漂わせるナオミは答えた。

そのあとりょうちゃんは、
「ハーブテーを1つお願いしまーす」
とおばあちゃんみたいなオーダーをしていた。

2012年3月26日月曜日

バナピー

来週からスペシャルなドリンクが登場します。
その名もなんと、バナバナバナバナバナ・・・・、
「バナナとピーナッツバターの豆乳スムージー」です。
バナーン!
ちなみにバナバナいってるのは太鼓の音です。
まぎらわしいうえに不正確ですか?すいません。
バナーン!
以上です。サヨウナラ。


牧W一心

2012年3月25日日曜日

きつい陸上に立ち向かう人々

本日の名言はこれです。
「すいません、陸上はきついのでよろしくお願いします。
という謙虚な姿勢で臨めば、水は優しく迎えてくれる」

これは少し前にブログに書いた本で、
高橋秀実の『はい、泳げません』の一節です。
作者がスイミング練習に行きたくないことから体調が悪くなって、
なんとか自分を駆り立てる言葉を発したところです。

鬼コーチがいる。
息継ぎができない。
それが原因で死ぬかもしれない。
そういう気が進まないことは、
体調が万全なときよりも、
落ちているときにこそ身を投じたほうがいいらしいです。

陸上はきついです。
作者のいう陸上は、日々、生活、社会のことです。
陸上には「だるい」「痛い」「疲れた」がはびこっております。
そして更なる苦痛が待ち受けるプールに行く。
でも実はちがうかもしれない、
苦痛があると思っていたプールに入るとがむしゃらになるし、
からだが軽くなったぞ、と作者は感じるのです。

きついところに自ら立ち向かうその意義は?
この作者にとっては、
乗り越えたときの達成感を手に入れるために、
弱点を克服して自信をつけるために。
なるほど。
しかしもう一つ、身近にこんな例がありました。
オーシャンの山崎くんは、きつい仕事に喜びを見出します。

昨日の2時ぐらいに山崎くんは、
昼ご飯行っておいでよというと、
「いや、今日は食べてきたんでいいっす」
と、愛しの皿洗いから目も離さず言いはった。
彼は11時出勤だったので、
食べてくると行ってもそれは朝ご飯に分類される。
洗い場でクロール全開。
スーパーストイック・オブザ・ヘンタイ!


牧W一心

2012年3月24日土曜日

すきま風

ぼくの人生は心のすき間風を埋める過程が、
そのまま日々に反映されたみたいなものです。
その代わりそう言っておきながら、
部屋のすき間風はピューピューでした。
世の中、こういう矛盾はよくあることじゃないですか。

たとえば、毎朝青汁を欠かさずに飲む人が、
タバコをやめることができないみたいな。
あるいは、流行のダイエット器具はすぐに買うけど、
夜寝る前のラーメンとかデザートは辞められないみたいな。
そういう矛盾はよくありそうです。

ともかく、ぼくはやっとそのすき間を埋めました。
テープにスポンジがついているやつを、
襖と襖の間にこれでもかっていうぐらい貼り付けてやりました。
これですき間風の数10%は防げるぞ。

こんな春先になってやっとか、
と自分でも言いたくなるんですけど、
やっとさ、です。

やっぱり矛盾を解消すると気持ちいいですね。
「そうだった、おれは昔からこうしたかったんだ」
というカタルシスがあります。

もしかしたら「めんどくさがりや」と呼ばれる人は、
カタルシス製造者かもしれませんね。
抑圧からの解放を感じるがために、
時の果実が熟すまで取っておく。

どうですか、こういう言い訳?


牧W一心

2012年3月23日金曜日

ヤーマン戦士バイブマン

昨日はヤーマン戦士バイブマンがやってきました。

オーシャン・カヤック部のジュンは、
特に変身とかもせずに毎日をバイブマンとして生きてるのです。

彼は朝、畑から野菜を収穫してくると、
見向きもされていなかったホワイトボードを早速発見して、
すぐ役にも立たない紙類を片付け始めました。

ホワイトボードにはしばらく前から、
伝票や手紙などがマグネットで貼りつけてあり、
本来の役割を果たしていませんでした。
そのせいか誰からも見向きもされず、
時は過ぎていたのです。

そこのホワイトボードにバイブマンはいきなり、
<何を伝えるか?>
とでかでかと書きなぐりました。

「ぼくらはバイブを伝えていかなければならない。
世界はバイブで動いているんだから」
彼は言いました。
もちろんこのバイブは道具ではなく状態を指すバイブレーションです。

ぼくはふざけて言いました。
「確かに。世界のみんなウィーンウィーンウィーンって動いている」
彼はすかさず切り返しました。
「こういうふうにシモでとらえる人も中にはいる。
でもそれも自由さ、それぞれが受け取ってくれればいいんだから」

「ようは、バイブを伝えていって、
世界と一つになればいいんだ。
<何を伝えるか?>、だ」
彼はホワイトボードを叩く。
「100コ何かを表現するよりも、
1コいいものがあればそれでいいんだ!」

バイブマンはおよそ1時間、格言の嵐を吹かせて、
突然「おれはミョウガを植えてくる!」
と言って去っていきました。
ぼくが「ただのシモヤロー」を挽回する隙もなく。


牧W一心

2012年3月22日木曜日

ハーフ&ハーフのご飯

お惣菜プレートランチのご飯には、
虹色米と玄米がハーフ&ハーフでつきます。
どちらもオーシャン畑で取れたお米です。

虹色米とは7種類の古代米と炒り大豆を加えたごはんです。
黒い米、赤い米、黄色の米など、
古代米は魔法陣が書けそうなぐらいカラフルです。

オーシャン畑のお米、おいしいです。
もっちりしているけど、べたべたくっつきあわない。
ふっくらしているけど、コシが入ってる。
懐の広い親分みたいなお米です。

親分といえば、
最近店長のJ子は親分肌になっています。
誰かが頭が痛くなったりすれば、
「あとはやっとくから、外で休んできな!」とビッときめたり、
誰かが皿を割ってしまってへこんでいるときは、
「割れねえ皿なんか、ねえ!」と大義名分はこっちにありとします。

そんなJ子親分は今月はじめの誕生日に、
ラバーからプレゼントで包丁をもらいました。
四角い野菜切り包丁で「J子」とそのまま彫ってあります。

野菜が少ない日がありました。
サラダもなくなってしまいそうなときです。
そのときもJ子はよく切れるいかつい包丁で、
ごぼうのささがきを乱れ飛ばして、
「あるもんでやるしかねえ!」と一本筋を通すごとくでした。

これはたまに親分肌というよりも、
極妻になっていないか?
と、ふと感じる今日この頃です。


牧W一心

2012年3月21日水曜日

エールビールと野菜

オーシャンには今3種類のビールをおいています。
エビスのふつうのやつと黒に、
「バイソン有機IPA」です。

IPAはインディア・ペール・エールの略です。
カリフォルニアのバークレーに醸造所があります。
日本で主流のラガー系のビールに比べると、
色も味も濃いです。

キンキンに冷やすのどごし重視がラガー系なら、
エール系はちびちび飲んで、
ぬるくなっても味わえるタイプです。

ビールヒストリーを見てみると、
エールのほうが先に生まれて、
そのあとにラガー系が普及したんですね。
日本はたぶんラガー醸造が輸入されて、
今に至ってるんじゃないですか。

アメリカでもヨーロッパでも

昔の物流には大型トラックとか
コンテナ輸送とかなかったわけですから、
腐らないようにしないといけなくて、
濃いIPAのタイプが作られたみたいです。


日本ではエール系好きは多くはないですよね。
ラガー系に慣れてますし、
パンチのある香りとか味自体が、
日本の伝統的な味覚じゃなさそうですし。

でもIPAは野菜料理に合うと思います。
水っぽい野菜とすっきりしたラガー系よりも、
味の濃いビールのほうがマッチしてそうです。

それにしてもバークレーは良い街です。
ぼくは小中高の間に3、4回行ったんですけど、
今でもテレグラフの風景を覚えています。
いちばん覚えてるのは、
ピザのうまい店がたくさんあったということです。


牧W一心

2012年3月20日火曜日

春ミカンナイト

春みかんを畑でたくさん収穫してきました。
ぎっしりつまった実が、
「シュパーっと」口の中ではじけます。
ちょうど一年ほど前にスタッフのタツローが
ブログで春みかん収穫をアップしてました。

甘夏みたいに袋を破って、
実を食べるタイプのみかんです。
昔、うちではおばあちゃんとぼくら兄妹とで
この実をタッパに取り出して、
砂糖漬けにしたものを食べていた記憶があります。

冷蔵庫に入れておくと果汁がでてきて、
まだ馴染んでいない砂糖をあたたかく、
いや、冷たく出迎えます。
砂糖が実をカバーして砂漠状態だったのが、
半日もたつと潮が満ちた海原になります。

ぴちぴち飛び跳ねる実の中に
銀色のイルカのごとくスプーンはダイブする。
水面に顔を見せるとき
オパール石の宝を一杯に背負って帰ってきます。
そのまま口の中に身を翻すと、
ごろごろオパール石は転がって、
一粒噛むごとに光線が喉や歯を直撃する。
それに立ち向かうかのごとく、
小学生のぼくはさらに実をすくって、
口の中を一杯にする冒険に出ました。

もう少しがんばれば「アラビアンナイト」、
じゃなくて「春ミカンナイト」が書けそうです。


牧W一心

2012年3月19日月曜日

ブリトー学

・昨日の「春風めぐる」は無事終わり、
お客さんもスタッフもみんな楽しめたと思います。
楽しいライブでした。

先週はライブに出かけることが多い週でした。
それも、ただのライブというだけじゃありません。
ハイエイジ・ライブなのです。

58歳のシンディ・ローパーからはじまり、
80歳の野村万作の狂言を見て、
今日の詩人のナーガさんと
シンガーの内田ボブさんはともに60ちかく。
かなり中身の濃い一週間でした。

この人たちはきっと動けなくなるまでやるんだ、
と思えました。

ある年代に達したら自由が得られる、
というんじゃなくて、
生きてる間はずっと続けていく、
という生活です。

自由を求めるために自分を拘束する、
という考え方が一般的にあります。
でも彼らは
そういう自由とは反対方向に走ってるみたいです。

何歳になっても活動を続ける人が、
自由ではないというとちがうかもしれませんけど、
「この日がきたら終わり」という設定はなさそうです。

「死ぬまで終わりのない生活」
これだけだと、
お先真っ暗なフレーズに聞こえます。
死ぬまで芋掘りとか、
死ぬまで煙突掃除とか、
一見そんな奴隷イメージが浮かびます。

でもブリトー学で考えると、
「死ぬまで終わりのない生活」 は、
真実味をもってきます。

・昨日お店ではパーティーメニューで、
「ブリトー」を出しました。
ブリトニーでもバリ島でもありません。
メキシコ料理の野菜とか豆を薄い皮で巻く、
ブリトーです。

丸い皮の上に具材をたくさん並べます。
まずチーズを載せて溶けるまでトースターに入れます。
それからサワークリームと豆を塗り、
ガーリックライスとアボカド、
自家製サルサを上からかけて野菜を散らして、
これが限界だというとこで皮を巻く。

コツは丸い皮の上に、
縦長に具材を敷くことです。
もちろん、
ラップを簡単にするためだけじゃないです。

そうすれば、
最初の一口から最後の一口まで、
ぎっしり詰まったブリトーを頬張れるからです。
ブリトーを食べ尽くすまで、
おいしさがずっと続く。
これ、「死ぬまで終わりのない生活」じゃないですか?

それなのにおいしいところを後回しにすると、
がぶっと食べようとしたときに、
ブリトーのおしりの部分からおいしい具材たちが
はみ出ちゃう。
こうなると「死ぬ前に終わってしまった生活」です。
かなりむなしいです。

どうですか、
人生設計を立てる前にブリトーを食べにきては?
残念ながらまだパーティーメニューですけどね。
オーシャンのイベントのときに食べにきてください。


牧W一心

2012年3月18日日曜日

ゆるい狂言

昨日は「野村万作 野村萬斎」の
狂言会に行ってきました。
<はじめてみる子どもと大人のための>
と謳っているだけあって、
専門知識がなくても楽しめました。

前に能を見たときは、
何を言ってるのかぜんぜん分からなかった。
でも今回の狂言はそれとはちがって、
セリフをちゃんと聞き取ることができて、
笑えました。

同じ笑いを取る落語とは、
笑えるスポットがちがうようにも思えました。
落語はリズムがあって、
スピード感とかメリハリで笑いを取ったりします。

でも狂言はセリフが単調なところに
おもしろさがあります。
怒っても喜んでも、
声の調子が変わることがないんですよね。
ずっと「さ~ら~ば~、さ~ら~ば~」
というゆるいかんじです。

だから詐欺師が田舎者をハメようとして、
それに失敗したときは
「ゆ~る~せ~、ゆ~る~せ~」。
主人に買い物を命じられ、
行きたくない家来は仮病を使って
「い~た~い~、い~た~い~」。

どんな危機的状況でも、
ひたすらこのゆるい調子です。
でも、役者からはすごい緊迫感が伝わってきます。

野村万作の目は常人とは思えません。
どこを見てるのか分からなくて、
目が自分と合っているような合っていないような
錯覚を感じさせます。

そんな中で緊迫感からかけ離れたセリフが出てくる。
きっとそれが技なんでしょうね。

オーシャンでは今日、
「春風めぐる」があります!
緊迫感とゆるさが、
このライブにもありそうです。


牧W一心

2012年3月17日土曜日

お店選び

外食するときにお店を選ぶ基準はおおまかに
ふたつあると思います。

「あそこの味噌カツが食べたい」とか、
「あそこの寿司屋のバランスがいちばん好き」とか、
行きたくなる店にはそういう「あそこの・・・・」
っていう会話がされるでしょう。
というか、ぼくはします。

もちろん、ワクワクデートとかは別ですよ。
そんなときはプライスとか中身よりも、
ファンタジーで選びますでしょう?
きっとそうでしょう。

ぼくがいう基準は不純な動機を抜きにした、
ご飯を食べに行くことを中心に考えたときのことです。
そういうとき、
「あそこの味噌カツが・・・・」っていうのと、
「あそこの寿司屋のバランスが・・・・」っていうのでは、
別タイプの欲求になりませんか。

行く前からもうメニューが決まってるのと、
席についてもまだ何が出てくるのかわからない。
こういうちがいがあると思えます。
オーシャンはどっちのタイプに属するかというと、
90%何が出てくるかわからない寿司屋タイプです。

寿司を食べに行くことはわかってるけど、
どんなネタが揃ってるかはわからない。
オーシャンもやっぱり畑とお店一体型ですから、
旬な食材を「使うしかない」
ともいえる。

で、そういう寿司屋タイプに何が求められるかというと、
稲荷一本で勝負してる稲荷寿司屋とかじゃなければ、
素材全般の扱い方が問われますよね。
どうやって白子を出すか、みたいな。
どうやって蟹を食べさすか、みたいな。

オーシャンに問われるのもきっとその「扱い方」というとこに、
いきつくのではないかと考えます。
野菜をどうさばくか、という。
難しくてなかなかうまくいかないと、
くやさい!
なんちゃって。
文章は危険です。
長いものを書くと段々アホさ加減を露呈してしまいます。

こういうオーシャンの指針みたいなことを語ってますが、
ぼくが勝手に語っているしだいです。
こういうことを読売巨人軍の従業員として勝手に
論じたりすると、
きっとクビになったりするんでしょうね。
「おれのちくびを見くびんなよ!
おお?ツネられてーのか!」
という清武さんの心の叫びが聞こえます。


牧W一心

2012年3月16日金曜日

シンディ・ローパーのコンサート

昨日は芸術文化センターに、
シンディ・ローパーのコンサートを見に、
義理のおじいちゃんについて行ってきました。

ぼくは特別なシンディーファンではなかったんですけど、
70歳手前の寡黙なおじいちゃんが
積極的に見たがる人を、
ぼくも見てみたいと思ったのです。

ぼくらはまず10階のウルフギャングなんとかという
レストランで大きなハンバーガを食べてから、
会場の大ホールに入りました。
席は2階の真ん中辺りで、
PAのちょっと後ろぐらいです。
ステージ全体を眺めるにはいい場所です。

お客さんの年代は60代前後の人たちが多かったですけど、
ヤングもけっこういました。
10代はほとんどいなかったですね。
20代オーバーからで、
それも多くが親たちと来ているようでした。

シンディの登場は演出ナシでした。
白い光そのままで、
バンドの6人がポジションにつくと、
シンディは歓声の中であいさつをしてから、
「Ok play the music!」と言ってはじめました。
そこでやっと光が切り替わって、
映像が加わるというかんじです。

1、2曲やってからあいさつしたりとかを見慣れているので、
ふと新鮮に思いました。

ぼくらの席の前にぱりっとしたスーツを着た2人組の
おじいさんたちが座っていたんですけど、
はじめから終わりまでノリにノっていまして、
見ていると楽しくなりました。
最高に楽しんでる人を見るとなにか伝染しますね。

寡黙なぼくのおじいちゃんはヒザがわるかったので、
座ってみているかなと思っていたら、
すっと立ち上がりました。
「なんだーシンディー・ローパー何歳だっけなー?元気だなー」
とおじいちゃんはつぶやいてじっと見ていました。

バンドの演奏も躍らせる仕様でした。
ライブ、楽しかったです。


牧W一心

2012年3月15日木曜日

ミスミックス

昨日の夜スプモーニを飲もうとして作ってたんですけど、
カンパリ入れて炭酸入れて、
それからグレープフルーツジュースを入れようと思ったら、
まちがえて牛乳を入れてしまった。

でも、これはまだいけるほうです。
グレープフルーツジュースを入れると牛乳と反応して、
ラッシーみたいにちょっとトロっとなります。
味はわるくないですから、
ラッシーカクテルだと思えばおいしいです。

でもいけないのは逆バージョンです。
牛乳を入れるはずのところにフルーツジュースは
もうどうしようもありません。

コーヒーをカフェオレにするつもりが、
グレープフルーツジュースを入れてしまいました。
ドボドボっと2口分ぐらいで気付いたんですけど、
時すでに遅しです。

コーヒーのグレープフルーツジュース入りは、
まったく飲めたもんじゃありません。
こうなってしまってはもう、
牛乳を入れようが沸騰させようが、
居座った強盗がただじゃ帰らないみたいに、
ジュースがコーヒーと手を結ぶことはありません。

それからシリアルのグラノラを食べようと思って、
これにグレープフルーツジュースを入れてしまったことも
あります。
フルーツグラノラがあるぐらいだから、
フルーツジュースでもいけるんじゃないのかと思うんですけど、
これもまったくいけません。

ちゃんとラベルを見よという話しなんですけど、
せっかちなためろくに確認せずに入れちゃいます。
シャンプーとリンスみたいに、
横に凸凹が付いてるパックとかってないんですかね。


牧W一心

2012年3月14日水曜日

MIKAWA OCEANS

オーシャンのフットサル部の名前が決まりました。
その名も「MIKAWA OCEANS」です!
もちろん「名古屋オーシャンズ」を意識してます。
対抗意識を燃やしております。

ほんものはおれたちだぜ。
っていうのは言い過ぎです、すいません。
でも名前で威圧感が出そうじゃないですか?
少しでも相手に重圧をかける方法を模索していきます。

昨日さっそく第1回目の練習をしてきました。
となりのコートにいた高校生たちにも参加してもらって、
練習試合をしたんですけど、
びっくりするぐらいからだが重かったです。

ボールをもって相手をかわしにかかると、
ボールだけ先に転がって、
自分のからだが金縛りにあうというかんじでした。
「ステキな金縛り」なんてものじゃありません。
「ムゴイ金縛り」です。

行くぞ!と思うと、
埴輪みたいに硬直してしまいます。
そういう硬直したからだをまた
無理に前にすすめようとするので、
ちょっとつまずくだけで埴輪の形のまま転がっていきます。

全力でずっこけれたか?
あるていどずっこけれましたけど、
まだまだずっこけれます。
「ずっこけ大人組」の精神を大切にしたいと思います。

今日はオーシャンお休み明けです!
寒さにまけず
筋肉痛にまけず
あらゆるずっこけをおそれず
サウイウモノニワタシハナリタイ


牧W一心

2012年3月13日火曜日

にんじんサラダ

細くすったにんじんに、
アーモンドとブルーベリーをからませて、
りんご酢で和えたものを最近よくサラダに出してます。
ぼくはこれ好きなんです。

学校の給食で出たりんごやみかんとキャベツなど、
「フルーツと野菜を一緒にするな」
という人がけっこういましたので、
その手の人はお気に召すかわかりませんが。
でも上等なブルーベリーを使っているだけあって、
良い味を出してるんです。

ぼくが子どものころの写真に、
ブルーベリーが一杯の紙箱を抱えて、
青い汁でべたべたになりながら
鷲掴みで食べているというのがありました。
ベリーを熊みたいにむしゃむしゃ食べるのって
おいしいですよね。

でもブルーベリーの真価が発揮されるのは、
単独よりも誰かと出会ったときだと思います。
ブルーベリーはマフィンとかホットケーキに出会うと、
理屈抜きで一緒になる恋人みたいになってしまいます。

『マイ・ブルーベリー・ナイツ』では
ジャズシンガーのノラ・ジョーンズと、
ジュード・ロウが境界を飛び越えて出会います。

その相手がにんじんになった、
ということをぼくは言いたいわけなんです。
それはもちろん、マフィンとかホットケーキに比べたら、
にんじんとの間には階級差がありますよ。

マフィンとかホットケーキがブルジョワなら、
にんじんは田舎出の野心はあるけど仕事がない男みたいなやつで、
ブルーベリーがにんじんを恋人にするには、
勇気がいるなんてもんじゃありません。
親の承諾だっているでしょう(ブルーベリーの親ってだれだ?)。

「ドンノワ~イ アイディドゥンカ~ム♪」
みたいに、彼女は来なかった……、
となる可能性大です。

でも、
階級差婚はすごい愛が生まれる可能性をもってます。
愛まで引っ張っり出しましたが、
オーシャンのにんじんサラダは出会ってしまったのです。


牧W一心

2012年3月12日月曜日

ギャングの結婚パーティー

一昨日はオーシャンで結婚パーティーがありました。
二組の友だち同士のカップルを祝うという企画で、
60人ていどの立食パーティーになりました。

プランナーに演出を頼んだので、
飾りつけも二組の共通カラーが散りばめられました。
青いペイズリー柄です。
新郎二人は元カラーギャングだったのです。
スタッフたちもみんなで
首に青いバンダナを巻いて出迎えました。

そして料理もアウトローにちなんで作られました。
「春の強奪サラダ」
「豆腐サラダのウェストサイド仕立て」
「喝上げのオードブル」
「ギャング風タイカレー」
などなどです。

しかし、料理でワルたちのハートを強奪しようと思っていたら、
スタッフの予想を上回る勢いで、
彼らはドリンクカウンターの酒をありったけ飲み尽くしました。

元バーテンダーの宮本たかしexperienceが活かされて、
だいぶスムーズな進行をしていました。
が、それでもおっつかないときがあり、
店長のJ子が料理のすきを狙ってドリンクを手伝っていました。

そんなときJ子は料理用の大皿を落として割ってしまう。
J子ショック。
しかしそこも宮本たかしexperience。
「強奪されることもあれば、皿割れる(さらわれる)こともある」
と、キレのある酒と洒落をカクテルにしていました。

宮本たかしexperienceは、
「今夜はおれがキングになる、
ノーモーションでハイキックをする」
と言っていました。

どえらくさぶい朝です。
こういう寒い日には、
熱いコーヒーにラムをちょっと垂らすっていうのも
からだをあっためていいです。


牧W一心

2012年3月11日日曜日

鋳型

国よりも大きな人が
街よりも大きな足が
人よりも大きな鼻の穴が
海岸をまたいで大きな足跡をつける
へこんだ陸には鋳型ができた

みんなの思い出の砂は流れこんで
鉄の悲しみをつくる
クズ鉄の夢になって
錆びた鉄のボロボロな臆病さや
きたえた鉄の固い意志になる

海でまっていた女の子
なにもない坂道に残された老人
屋上にのぼった病人
うずまいた一日の砂は
人の胸を鉄板にする

鉄板に流れる涙は
錆びてしょっぱくなった一年の
筋をつける


牧W一心

2012年3月10日土曜日

中年ではじめる水泳の本

・こないだから『はい、泳げません』という本を読んでます。
作者はノンフィクションライターの高橋秀実です。
タイトルの通り、作者は40代半ばにして泳げない人です。

真ん中辺りまできましたけど、
作者はまだ泳げていません。
きびしい女コーチの下で
レッスンをうける過程が続いています。

「泳ぎ」を文章にするのはややこしいことだと思います。
でもこの本では、
ぼく自身が泳ぐ練習をしたときの体感がまさに説明されていて、
「あ、そうだった、こんなんだった!」と思わされます。

ぼくはいまだ生半可なスイミングレベルです。
ぼくは義務教育を一年間しか受けなかったんですけど、
いちばん悔やまれるのが、
水泳の授業を取れなかったことです。

泳げる人は日本の義務教育に感謝すべきだと思います。
高橋秀実が「泳げる人が泳げない人の気持ちを知ることは
絶対ない」と言ってますけど、
ぼくもその通りだと思います。

ぼくの水泳の練習は25歳の春にはじまり、
まだ春も暮れないうちに終わりを告げました。
地元のホワイトウェーブに単独練習に行ったんですけど、
合計で3回通っただけです。
辞めた理由は二つあります。

一つは腕のタトゥーを隠すのがめんどくさかったこと。
初回はバンデージをぐるぐる巻きにしていきました。
はたから見れば大怪我人です。
その次から腕を覆うサポーターにしました。
ちょっと絵がはみ出ましたけど、
監視員のお咎めはなかったです。
たぶん隠す努力を認めてくれたんでしょう。

もう一つは監視員の視線でした。
ろくにクロールも泳げず、
じたばた一人で沈んだり浮かんだりしている姿を、
3人もの監視員に晒すのは、
溺れるよりもみじめなことでした。

それにしてもプール一つに、
監視員3人って多すぎじゃないですか?
もうちょっと気軽に泳げる監視システムがあればいいのに。

・今夜はオーシャンで結婚パーティーがあります!
営業はランチタイムまでになっていますので、
4649お願いします。


牧一心

2012年3月9日金曜日

失敗したジャム

・今日は3月9日、
サンキューの日です。
アメリカではこれが10月9日で、
テンキューの日になるんですよね。

そういう小学生レベルの語呂合わせはさておき、
ぼくの手元に今「ほぼ日手帳」があるんですけど、
こないだ<今日は何の日?>というページの存在を教えてもらいました。
このページを見てみると9日は、
「ナポレオンがジョゼフィーヌと結婚(1796)」の日として
記録されています。

前日の8日は。「忠犬ハチ公没(1935)」で、
明日の10日は、「東京大空襲(1945)」です。
目を疑ったのは6月18日で、
「おにぎりの日(1987 日本最古おにぎりの化石発見)」です。

おにぎりも化石になるんですね。
三角形の石ころを発掘したのでしょうか。
せっかく握ったのに食べれなかった人は
さぞかし気の毒でしたね。

・ぼくは昨日はやたらと物忘れの激しい日でした。
最近お店でジャムを作ってそれの評判がよく、
オーシャンのジャムおじさんのポジションに昇りつめたと思い、
鼻高々になっていました。

「おらのとこにきた果物はみなジャムにしたるぞ」
という強気な気分になっていました。
そんなところ、昨日レモンジャムがなくなってきたので、
また鍋一杯分作りはじめたのです。

レモンの果汁をぜんぶしぼって、
皮を千切りにする。
千切りしたものを半分フードプロセッサーにかける。
そして苦味を取るために煮出す。

そういう過程なわけですけど、
ぼくは皮の煮出しをするのに、
あろうことかレモン果汁を使ってしまったのです。
煮出して苦味を取った皮はザルに空けてから、
もう一度鍋でレモン果汁と砂糖で煮ます。

しかし、レモン果汁を煮出しで使ってしまい、
ぜんぶザルに流してしまいました。
残すところは「皮」のみです。
これでは果汁ゼロの(数パーセントはあるにしても)、
皮と砂糖だけのジャムになってしまいます。

失敗です。
レシピも段取りもわかってる、というのは過信でした。
ジャムおじさん、ジャム作りでミスをする。
「ミス・ジャムおじさん(2012)」の日になってしまいました。

よくよく周りの話しを聞いていると、
うっかりしている人たちがけっこういますね。
春のふわふわ感にみんなやられてそうです。


牧W一心

2012年3月8日木曜日

「チーム・オーシャン(仮名)」フットサル部

<大人は自らダッシュをしなければ、
永遠に歩き続けることになるだろう。
なぜならダッシュしようがしまいが、
日は暮れるからだ>

オーシャンではフットサル部が結成されました。
それでさっそく「チーム・オーシャン(仮名)」の、
あるべき姿を昨日部員たちと話し合ったしだいです。
部員には中学生男児や女性部員まで含まれてます。

実践どころか練習もまだしてません。
とりあえず第1回目の練習日を決めた段階です。
そしてユニフォームのデザインをどうするかで
盛り上がっているところです。

何回か練習をしたら、
大会にも出てみようと企んでいます。
全力でダッシュをして、
完膚なきまでに負けることになっても、です。

むしろ「完膚なきまでに負けること」が目的といっても
過言ではありません。
ダッシュをしてそれでも負けるというこの過程は、
自ら作らないと直面しない過程じゃないですか。

その過程は、
子どものときにはあったと思います。
テレビゲームにしても缶蹴りにしても、
運動会でも兄弟喧嘩でも、
本気になってくじかれてしまうことが、
たくさんあったと思います。

でも大人になると、
くじかれることを無意識に回避する技を身につけると思います。
たとえば、全力を出さずにスポーツをするとか。
そうすれば負けたときも「完膚なきまでの負け」ではなくなります。
心がくじかれないように、
気持ちの余裕を確保しておく技を身につけますよね。

「適度に力を抜く」大人の社会とは真逆の行き方です。
全力で行ってずっこける子ども社会の行き方です。
「チーム・オーシャン (仮名)」ではそういう、
子ども社会の戦い方をしようという考えです。

夏になったら寺部の海水浴場で、
ビーチサッカー大会もしたいと考えてます。
挑戦者求む、です。
練習試合歓迎です。

「チーム・オーシャン(仮名)」のレベルはまだわかりません。
一つ言えることは、
サッカー行為がみんなとてつもなく久しぶりだということです。


牧W一心

2012年3月7日水曜日

VIP仕様の代車

昨日は車を車検に出しに行ってきました。
以前ぼくはこのブログで赤い軽に乗っていると
書きましたけどその車です。

それで車検の代車を出されるわけですけど、
だいたいぼくのこれまでの経験だと、
地味な車が多かったです。
フィットのシルバー色とか、
プラッツのホワイト色や、
ムーブのこれまたホワイト色とかで、
よく記憶に残っていたなと思うほどす。

それが今回の代車はスズキの赤い軽でした。

ぼくが持ってったときに、
瞬時に同じ色の代車を選んだのか?

代車にそんなビビッドカラーを用意してることも
あるんですね。

ぼくが車検の代車を借りると、
必ず普段乗っている車よりも年式の新しいやつがきます。
だから数日の間得した気分になるんですよね。

でも今回は得ばかりというわけにはいきませんでした。
ピカピカの赤い軽で、
窓にはスモークと軽いかんじでVIP仕様になっています。
段差でガリガリしないていどの、
健全なエアロパーツが取り付いているのです。
なにより強烈なのが芳香剤でした。

見た目は、まあともかくいいです。
VIP仕様好きだと思われても気にしません。
その証拠もあります。

昨日さっそくその代車で買い物に行ってきたのです。
おしゃれな雑貨屋さんで古いイスを買いました。
そこのお店のかわいい店員さんにお金を払うと、
「車まで運びますわね。ウフッ」
とどうしてもゆずらないので運んでもらうことになったんですけど、
店員さんは絶対にVIP仕様が好きな雰囲気ではありません。
もしこれをぼくの車だと思われたら、
お店でぼくがしてきたセンスのあるチョイスと、
洗練されたトークが水泡に帰すかもしれない。
そう脳裏によぎるものがありました。

「今日は代車できたんですよねー」
とぼくは弁解したい心理的葛藤が起こりましたけど、
それには屈せず堂々とトランクを開ける。
ムワッと強烈な芳香剤がぼくらの顔にかかります。
そして車内は代車だけにやたらときれい。

「よかったらダンボールとか下に引きましょうか?」
という彼女の言葉が、
「いったいどんだけ神経質なのよ?」
という言葉にしか聞こえません。
だからぼくは、それがいかにもバカげたことのように、
ズドンとそのまま載せちゃってよーというかんじで、
器のでかさばかりを気にすることになりました。

ともかくそういうわけで、
VIP仕様がどうであろうが神経質だろうが、
そんなことを挽回しようとせずにお店を去りました。
なんて男らしい話しなんだ。

でも強烈な芳香剤だけは困りました。
帰りは車酔いをして、
気持ち悪くてしょうがなかったです。


牧W一心

2012年3月6日火曜日

スノーボードツアー

昨日はオーシャンが休みで、
前々から企画していたスノーボードツアーに、
チャーターバスで行ってきました。
オーシャンのスタッフや周りの友だちが集まった
にぎやかなグループです。

朝の5時30分に集合でした。
天気はことごとく雨で、
岐阜も天気予報では一日雨模様でした。
こんな雨じゃダメだろとさっそくなって、
代わりに別のところに行こうかと話しになりましたけど、
ともかく鷲ヶ岳スキー場まで行ってみました。

駐車場についてもまだ今日はダメだという頭で、
ともかく着替えて、
ともかく外に出て、
ともかくリフトに乗って、
ともかくすべってみたら、
「おお、ぜんぜん行けるじゃないか!」
と、ともかく一歩進む精神でいったら、
ダメだという頭はすっかり吹き払われました。
それでも雨で顔はビショビショになりますけどね。
でも気持ちよくすべれます

雪質はシャーベット系になってましたけど、
すべりにくいこともなかったです。
なにより天気の悪さに加えて平日ということで、
貸切り状態っていうのがよかったです。

10時ごろからはじめて、
昼ごはんを挟んで3時までに10本ぐらいすべりました。
最後に冷えたからだを温泉であっためて、
帰るバスに乗り込みました。

帰りに「美濃加茂サービスエリア」に寄って、
露店で売ってた「じゃがバター天」を食べました。
じゃがいもをハンペンでくるんで揚げたものに、
バターを乗っけた食べ物です。
見た目も上品さには欠ける鬼饅頭みたいなゴツさです。
でもこれがまた、
ぱりもちトロはふの4工程が口の中で展開されてうまかったです。

今日はオーシャンは11時から営業しております。
第一と第三火曜はオープンしてますのでー、
お休み明けもぜひおいでくださーい!


牧W一心

2012年3月5日月曜日

春の揺さぶり・パート2


・昨日は春に揺さぶられてる三人について
書きました。
春に頭をもうろうとさせられた人。
春に揺さぶられる人。
自分の短気を春のせいにした人。

「大丈夫かオーシャン?」
と思いの方、
はい万事OQです。

ジャジャン。
突然ですが、
ここでこの「万事OQ」を少し解説させて頂きます。
まず「O」これはOKのOです。
で「Q]これは「万事休す」の休になります。
すなわち万事OK大丈夫と、
万事休すもうだめだが重なり合った言葉として
「万事OQ」になるわけです。

この言葉、
多岐に渡る場面で使えます。
たとえば上司からプロジェクトの途中経過を聞かれて
答えるときに、
「万事OQです(ぼそぼそ)」と言ったとする。
上司から「え?なに?」と聞かれても、
「万事OQです!」と早口で言う。
上司が「まあ引き続きがんばりたまえ」と言うまでくり返す。
ここでのキーポイントはぼそぼそと早口です。

さあプロジェクトがコケタ。失敗した。
どうする?上司に何て報告する?
ノンノンノン。報告なんていりません。
もしなぜ報告がないのかと聞かれたらすかさずこう答えるべし。
「え?万事休すだと言ったではありませんか!
あのとき……もし何か助言さえあれば……。
それなのにひどい!今更どうだなんて!」
と、失敗を上司のせいにする。

いやいや、プロジェクトは大成功。
これもあえて報告なんていらないでしょう。
「ねー?だから万事オッケーだと言ったじゃないですかー。
ぼくに任せておけば成功間違いなしですって。
次回もぼくの企画、お願いしますね。てへへ」
と、出世コースまっしぐら。

もしこんなやつがいたら、
道徳社会の風上にもおけないですけどね。

昨日は仏教の絶対他力によって、
自分の感情の異変を春のせいにしました。
そして今日はそのまんま人のせいにするというものです。
自分の責任を他に転換するという、
無責任な主張です。

ただしなすりつけるには、
ルールが前提でしょう。
なすりつける人となすりつけられる人がお互いに、
失敗した人が誰かということを理解していることです。
なすりつける人が自分の失敗を理解してなければ、
ほんとの「風上にもおけないやつ」になってしまいますからね。

ぼくはお店でしてしまった自分の失敗は、
たいてい後輩の山崎くんになすりつけることにしてます。
春ゆえに、犠牲になってくれヤーマン(山崎くんのこと)!


牧W一心

2012年3月4日日曜日

春の揺さぶり・パート1

・春は植物を芽吹かせますけど、
それにかぎらず人も、
動物だって、
なにかに駆り立てられるんですかね。

芽吹いて上に伸びることと、
土の中でもっと深くにいこうとする根っこ。
よく眠れる季節で、
よく涙する季節で、
よくカッカする季節です。

目がすぼむ太陽は遠くの希望で、
見えない海底は人を揺さぶる不安になって、
オーシャンの窓から見えるその二つの景色は、
気を許せば同時に心の中に飛びこんできます。

・スタッフのりょうちゃんは今日
午前6時に起きたみたいですけど、
その前日に寝たのは午後の6時半とのことでした。
問題は、前日に起きた時間です。
りょうちゃんはお昼の12時に起きたのです。
つまり1日の活動時間わずか6時間半。
赤ちゃんです、
この活動時間は。

おかちゃんは今日ニンジンの砂出しをしてました。
朝、畑から届いたニンジンを、
葉っぱ付きでサラダにするために、
ガリっとならない作業をしていたのです。
でも岡ちゃんは突然お目めから海水を流して、
ボウルの中に落としはじめました。
彼女が潤むと、
周りのみんなも理由はいざしらず、
潤んできました。
海の底で、
触れたものがあったのかもしれません。

ぼくはぼくでカッカしてて、
不機嫌を周りに散らして、
ちくしょうめとカッカカッカしてました。
豆乳ホイップをいつもの二倍の力で
かき混ぜてました。

この理由の分からないものたちには、
絶対他力の力を借りて「春のせい」にすればいいですよね。
眠気と悲しみと怒りが、
春の揺さぶりで踊らされてます。


牧W一心

2012年3月3日土曜日

レモンジャム

「オーシャン畑のレモンジャム」が出来て、
今週からお店の棚に並んでおります。
レモンとてんさい糖だけで作られたのですが、
想像以上においしくできました。

オレンジマーマレードよりも、
ほんのりすっぱいです。
でもレモンの強烈なすっぱさではありません。
梶井基次郎の『檸檬』みたいに
シュールな時限爆弾にもなりません。
ファンタレモンみたいにまっ黄色でもありません。
てんさい糖の茶色がかかって、
お世辞にも見た目が洗練されてるとはいえません。

どちらかといえば「かっぺ」です。
ザ・かっぺ・レモンジャムです。
みんなかっぺかっぺー!
これおいしいからかっぺー!
なんちゃって。

今日は天気が良さそうです。
土日はモーニングから営業してますよー。


牧W一心

2012年3月2日金曜日

馬鹿信号

・春が一歩いっぽ足を忍ばせて、
恋とむなしさと三月ウサギをつれてくる。
雲がふるふる雨を振る。
あったかさ積もる。
冬に勝ったあったかがあったか?
まった甲斐があったから、あったさ!

春は頭がおかしくなるみたいなので、
みなさん自分の頭に敏感になりましょう。
「あ、おかしくなってきたな」
と思ったらどうぞそのままで。

ぼくやあなたはそれを見て、
変な人がいるものだと笑い話になるかもしれません。
変な人を見るのは楽しいですから。

<みんなで渡れば怖くない馬鹿(赤)信号>
よかったらみなさんの交通指標にどうぞ。

・昨日は畑仕事に行ったスタッフの山崎くんが、
お店にまかないを食べに帰ってきました。
お店は割と忙しかったので、
洗い場に皿がたまっていたのですけど、
彼は自分の皿を洗うついでに他のも洗いはじめました。

報酬が出ないにもかかわらず、
結局彼は二時間近くも洗いものをやり、
ぜんぶきれいに片付けてしまいました。
まったく変な人がいるものです。

周りの人がどれだけまじめにやっても、
彼ほどにはまじめになれないということで、
山崎くんは変態だという意見で落ち着きました。
「皿洗い地獄だー。へへへー」
と喜ぶぐらいですからね。


牧W一心

2012年3月1日木曜日

「舌を肥やす会」のワイン

閏年に何か特別なことがあったか?
ありました。
「舌を肥やす会」がありました。

スタッフそれぞれ賞味したいものを持ち寄りました。
いちばん多かったのがワインです。
ぼくはフランスワイン。
りょうちゃんはインドワイン。
山崎くんはカナダワインをもってきました。

りょうちゃんは今でもカレー屋さんの
「スバカマナ」を手伝っていることもあって、
インド料理にかんすることには一家言あります。
「ビリヤニはおいしいからぜったい食べて」
とぼくは言われました。

インドのピラフみたいですが、
また試してみようと思います。
でもそんじょそこらの店にはないみたいで、
「ある店にはある、ない店にはない」
と具体的に説明してくれました。

大学生の山崎くんはなぜかカナダに行って、
なぜかワインを買ってきて、
なぜか飲まずに家においてあったものを
ここぞとばかりに鼻息荒くもってきました。
オーシャンのスタッフの中で最も若いだけあって、
フレッシュなぶどうのワインでした。

ぼくはワインのうんちくはありませんが、
そのかわりに何をもって選んだかというと、
ウディ・アレンの映画の中に出てきたからです。

ウディ・アレンの映画にはたくさんワインが
出てきます。
その中の多くはぼくにはとても買えない高いやつです。
でもたまに手の届くのが出てくるのです。
ワイン好きの人は探してみると面白いかもしれません。

そういう酔っぱらナイトが明けて今日から3月です。
今月は「春風めぐる」があります!
みなさんぜひ遊びに来てくださいねー!


牧W一心