(2年前のことですけど}
車をもっていませんでした。
田舎では車が必須ですけど、
ぼくは通信学生でもあるし、
学生らしくいこうと自転車でとおしていました。
その代わり自転車は「TREK]のクロスバイクで、
良いものを選んで買いましたけど。
それがオーシャンで働きはじめると、
やっぱり車は必要になります。
西尾市の街中から幡豆の海まで自転車は、
たまにならともかく、
えらいこっちゃです。
そしてとうとう自前の車を買うことになりました。
早急に、安く、というのが条件でした。
すぐに見つかったのが彼女の同僚の子の車でした。
赤い軽です。
ぼくは車にこだわりはまったくなかったんですが、
「赤……か」と躊躇しました。
なんでも来いと思いつつ、
いざ赤い車でしかも軽がくると、
むむむと考えてしまったのです。
自分の先入観と、
世間と同じ一般的な考えで、
「女の子の車じゃん」という思いが湧いてくるのです。
でも、またすぐ次にこう思いました。
「自分は先入観と一般的なことに従うのか」
こうなるともうなかなか逆らわずにはいられません。
赤の軽どうぞカモン、
となりました。
いやむしろ人生に抵抗を与えてくれて、
ありがとうと言いたい。
ありがとうと言いたい。
いいじゃないか、
チェ・ゲバラみたいじゃないか、と。
革命家の魂の色で、
しかも頭文字の「K」じゃないか、と。
(そういう強引な解釈が、
ぼくの中ではたまに行われます)
革命家の魂の色で、
しかも頭文字の「K」じゃないか、と。
(そういう強引な解釈が、
ぼくの中ではたまに行われます)
そのときそれがチェじゃなくて、
毛沢東のおっさんを連想してたら
辞めてたかも分からないですけどね。
牧ウィリアム一心