2012年12月31日月曜日

断熱フィルムと井戸水

張りました、部屋の窓に断熱フィルムを。
日本の古い建築をオシャレだという人があります。
とんでもないことです。
ぼくは死にそうです。
いや、死にそうでした、です。

北風が木枠のすきまをくぐり抜け、
エアコンの熱を土壁は守りもせず、
ホットカーペットは尻に敷かれてるだけの薄っぺらいやつです。
氷点下を下回った場合、
水道管が外を通っているので、
蛇口をひねるとくみ上げ式の井戸水に氷が混じってきます。
さらにひどい氷点下の場合、
水道管の中で凍りついて出てきません。

しかし、この刃物のように冷たい水も、
部屋があったかければうまい水になります。
水道水にあるカルキ臭もなく、
自然にミネラルも含まれてて水質がいいです。
地下水なのでたまに保健所で検査しないといけないという
手間はありますけど、それ以上の価値になってそうです。

そして今ぼくは年の暮れも差し迫ったところで、
水をごくごく飲んでいます。
冷気、すきま風、殺人的だったあのころ。
もう恐れることはありません。

バッ!(カーテンを開ける音)
昨日から何回カーテンを開けて、
窓に手をかざしたか分からなくなってます。
ぜんぜん寒くない。
断熱フィルム、ばりばり利いてます。

みなさんもどうですか、
水をくみ上げ式にしたら。
それで毎朝心の深層をくみ上げるという、
象徴的遊戯をしてみるのは。

2012年12月30日日曜日

世界のぼやけているところ

数を計算し記録するにはどんな方法があるでしょうか。
電卓を使って紙に書く。
少し昔になるとそろばんを弾くのが当たり前だった。
さらにその前はドングリとかを並べていた(と思う)。
しかしもっと大昔にはどうしていたか。

「文字はなく、指揮官が兵士の数を計算するのには、
羊の糞を使った。後では木に刻み目をつけて
記録することを覚えた」

というのは4〜6世紀にかけて栄えていた、
〈柔然〉というモンゴルの遊牧民族です。
この民族はかなり好戦的に伝えられており、
色んな国を侵略していたそうです。
幹部たちが集まりコロコロしたフンを地図上に並べて、
将棋のようにフンを刺しながら、
熱烈な議論によって作戦計画を立てていた(と思う)。

この岡田英弘の『世界史の誕生』は、
日本を東において、
欧米を西においたら、
その真ん中辺りの成り立ちを教えてくれます。

中央ユーラシア大陸があると言われて、
どこからどこまでなのかぼやけていたのが、
モンゴル帝国の栄枯盛衰とともに輪郭が浮かんできます。

2012年12月29日土曜日

影響をうける者

インテリアの印象が残る。
きれいな風景が残る。
好きな色彩が残る。

ぼくは食べ物に関する映像が人間にとって、
いちばん記憶に残りやすいものだと
勝手に決めつけてましたけど、
どうやらそうじゃなさそうです。

みんなからはけっこうオシャレ意見が出てきました。
ただ一人ヤーマンは変なことを言っていましたが。
彼には映像というか影響されたシーンがあると言い出しました。

「『ディパーテッド』で悪い役のディカプリオが
バーで頼むドリンクがクランベリージュースだったんすよね」

それを見て以来ヤーマンはバーに行くとき、
決まってクランベリージュースを頼むことにしてるそうです。
しかし、ちょっと待てよ。
僕は言いました。
君はぜんぜんワルじゃないじゃないか。
むしろクランベリージュースを頼みそうじゃないか。
そこにはぜんぜんギャップが生まれないぞ。

そういうことを話した後で、
よくよく考えていたら僕にもそういう経験がありました。
高校生の頃でした。
『ファイトクラブ』でタイラー・ダーデンが風呂に浸かって、
濡れタオルを目に当てて、
ビールを飲んだりタバコを吸うシーンがあります。
こうやって書くとかっこよさが伝わらないんですけど、
かっこいいんです。

もちろんマネしました。
マネしたところ、
「Are you smoking in the bath!?」と
母親に怒られました。

2012年12月28日金曜日

ラムか?チャイか?

昨日はオーシャンの今年最後の営業日でした。
最終日は〈満月Bar〉でしめくくられました。
夜のオーシャン、かなりいいと思います。
来年はさらに夜が充実しそうな。

昨日は仕事じゃなかったので、
ぼくはラムチャイを飲みながら生演奏を聞いてました。
熱いココアやコーヒーにも調和するラム。
生姜とスパイスが染み渡るチャイ。

そんなからだをあっためる東西の横綱同士が取り組んだら、
場内突っ張り合いの、
場外座布団飛び交うわで、
汗もほとばしり出る天王山です。

今日はお店を大掃除して2日までお休みになります。
ピカピカにしときますので、
また来年きてください。
ブログではオーシャンの休日をハイライトしてると思うので、
どうぞ見にきてください。

バカなものを見ると自分のことを正気だと頭は錯覚しますから、
ほんとうはバカでもモルヒネが効くように
自覚を遅らせることができます。
まあ、これを読んでる人は頭がいい人に決まってますけどね。
・・・っていうのは落語の常套文句です。

2012年12月27日木曜日

記憶に残る食べ物映像

人にとっていちばん記憶に残る映像は、
どんなタイプの映像なのか。

心がドキッとする美男美女、
トラウマに触れるような嫌なイメージ、
夢に見るような理想の楽園、
変なポーズ(タイタニックとか明石家さんまみたいな)。

僕はこれは、〈食べ物〉に関するものだと確信してます。
昨日はマーティン・スコセッシの『グッドフェローズ』を見ました。
それはもう、映画自体は面白いです。
でも記憶に残るのは、食べ物のシーンです。

『グッドフェローズ』はマフィアの話です。
強奪、殺人、脅迫ずっとそういうかんじなんですけど、
たまに〈食べ物〉のシーンがぽつんぽつんと
存在感をもって入ってきます。
その部分だけ編集して鮮明にしてるんじゃないか、
と思うぐらい印象的です。

たとえば、主人公のヘンリーが逮捕されて、
刑務所のエピソードに切り替わるところがあります。
その最初のシーンは、
ニンニクをカッターの刃で超薄切りにしている
どアップの映像です。

切り替わったとき何をやっているのか
ぜんぜん分かりません。
画面手前の緑(パセリ)、
一面のベージュ(まな板)、
画面奥に転がる黄緑の丸いもの(オリーブ)、
艶光りした人間の爪、
その爪がにぎる銀色のカッターの刃先、
透け透けの極薄ニンニクスライス。

「ムショでの楽しみは飯だった。
パスタではじまり肉か魚料理と続く」
というセリフが入って、
(刑務所の中でマフィアたちがコース料理を作るところが面白い)
やっと料理のビビッドな映像だということが分かる。

もう一つ面白い〈食べ物〉映像があります。
麻薬捜査班のヘリコプターに追われながら、
相棒に銃を届けないといけなく、
さらにコカインで混乱しながらヘンリーが作りかけの
トマトソースを気にする一連の流れです。

車でヘリコプターを振り払おうとしながら、
逃げ込んだ家で自宅に電話をかけて、
弟にこう言います。
「おい、ちゃんとトマトソースをかきまぜてるか?
ぜったい焦がすなよ!」

それで弟が
「分かってるようるさいなー」
というかんじで受け答えしながら、
かき回すトマトソースもまた印象的でうまそうです。

2012年12月26日水曜日

自慢の防音パネル

オーシャンの今年の営業日は残すところ、
今日を入れてあと二日になりました。
明日の最終営業日はヨガもあります。

今年はヨガ環境もよくなりました。
先週から厨房との間に
防音パネルを取り付けれるようになりました。
だいぶ物音が軽減されます。

ぼくはけっこう好きだったんですけど。
包丁がトントン野菜を刻む音とか、
食器とかカチャカチャ重なる音とか、
そういう音と調和するぞという訓練みたいに思えて。
「おれはどんな環境でも集中できるぞ」
っていう達成感が得やすいです。

でも気に障りはじめると、
もうヨガどころじゃないって話にもなりますからね。
包丁が変なふうに、
「トン、トトトン、トトン、トン」
とかいってたら、
片足でバランスなんかとってるとき転びそうですし。

ぜひ、体感しにきてください、
オーシャンの防音パネル。

2012年12月25日火曜日

十二夜

今日から十二夜です。
嵐の神であり冬至の神であるオーディンは
8本足の白い馬にまたがって、
グングニルの槍を片手に、
死者の軍勢をしたがえて天空からやってくる。
十二日の間地上で荒れ狂ったあと、
この世に豊穣をもたらすそうです。
ゲルマン人の神さまはかなり強そうです。

昨日はぼくもオーディンのようになって、
アジのフライを揚げました。
まずグングニルで魚を貫きまっ二つにして、
白い粉に叩き付け、
卵の軍隊が突撃をかければ、
パン粉の嵐が吹き荒れる。
そこに怒りで煮えたぎった油の中でおよそ3分、
黄金色に輝く姿となって新聞紙の上に取りあげたら、
スパイシーさとマイルドさを兼ね備えた
ブルドッグ中濃ソースをかける。
まだ油のシューという音が聞こえてるところを、
このシューという音が消えない前に、
この時点で箸をどこに置いたか忘れちゃったら
もう手でいっちゃってください。
両はじを指でつまんで、
肉厚な胴体のほうから食べる。
ゲルマン人ありがとう、
そういう気持ちになります。

2012年12月24日月曜日

海の見えるクリスマスの日

オーシャンは今日、
クリスマスランチとディナーの日です。

メニューは今風に言うと、三河湾の魚貝たちミーツ野菜です。
あ、それじゃ魚貝と肉と野菜に見えるか。
ミート野菜じゃもっと肉と野菜に見えるし。
野菜ウェルカム魚貝たち、これならいいですか。
あダメだ、ウェルカムがウェルダンに見えて肉に見える!
もっとシンプルなかんじでいいんですよねー。
野菜が魚貝たちを迎える、いいじゃないですか。
しかし今度は迎えるがムニエルに見えてしまう。
あ、でもムニエルは、魚だからいいのか。
いややっぱりダメだ。
迎える、ムニエル、という連想からLL・クール・Jを思い浮かべたら、
どれだけ菜食魚貝をうたっても肉に引っくり返らないとはいえない。
難しいコピーに挑んでしまいました。

今日の昼ご飯に僕はアジのフライを作ります。
自分用にですけど。
昨日はアジの刺身でした。
アジは名前を裏切りません。

2012年12月23日日曜日

チャイの刷新

今日はオーシャンのクリスマスディナーの日です。
昼間は通常営業をしてますので、
ヒマなかたもそうでないかたもおこしください。
チャイが刷新しましたので飲みにきてください。

「刷新」ってはじめて使いました。
日常では使わないですよね。
「おい、あそこのハンバーガーのパティが刷新したそうだぜ」
「え、何だって?幅寄せしてきたバカがパッシングしてきたって?」
「ちがうって、あそこのバーガー屋がメニューを刷新だとよ」
「は?あそこのバーガー屋が〈おかしん〉にリニューアルしたって?
「誰が〈おかしん〉でキャッシングしろって言ったよ、車を止めやがれ!」
「なんだとこのやろう!」
と混乱のもとになりそうなので使うときは気をつけてください。

刷新とはコトバンクいわく、
「弊害を除き去って、全く新しいものにすること」だそうです。
刷新といってもチャイはチャイなので全く新しい、
というほどでもないですけど、
ちーちゃい変化でもないと自負しております。

何がいちばんの変化かというと、
オーシャンではミルクはすべて豆乳ということで、
どうも豆乳チャイだと一体感という部分で牛乳に負けてたと思う。
雰囲気が良かったから付き合いはじめたけど、
いざ一緒になるととたんに心に距離感を感じるカップルのようです。

そういう状況になったカップルがどんな結末をたどるか、
察しの通り、ジ・エンドが自・明で陳・健一です。
でも、いつか打開策は見つかると希望をもつオーシャン。
打開しました。
豆乳とチャイ、ついにメイクラブ。

煮立たせて対流させること、これが大事だったんです。
茶葉を煮立たせてシロップを作って、
あとから豆乳を加えて温めてもダメなんです。
これでは心が通い合わないままでした。
豆乳まで煮立たせて対流させること、これだったんです。

ということは、恋も対流ってことですかね。
人間関係の対流っていったら、何ですか?
対になって流れるかのごとくスムーズな体・・・、
いやなんでもありません。

2012年12月22日土曜日

映画は監督

映画でいちばん大事なのが監督だってことを、
ずっと知りませんでした。
それまで何を基準に選ぶかといったら、俳優でした。

シュワルツェネッガー、
ブラッドピット、
ニコラスケイジ。
そしてこういうスターたちがパートナーとかライバルで、
出演するのが映画の最高峰だと思ってました。

『パルプ・フィクション』のトラボルタにブルース・ウィリスに
サミュエル・ジャクソンとか、
『ギルバート・グレイプ』のジョニー・デップとデカプリオとか、
『ファイト・クラブ』のブラピとエドワード・ノートンとか。

でも、これらの映画にこの人たちが出演する前と後では、
俳優自身の名前の売れ具合が断然変わってます。
それでどうしてこれらの映画で売れて人気が出たのかっていったら、
監督の力が相当大きいんだということが分かってきました。
登場するのは俳優で、
撮るのはカメラマンで、
ストーリーを書いてるのは脚本家だけど、
それらをかっこよくしたり面白くするのが監督だったんですね。
ははー、そうなのか、
監督にもっと注目しなきゃなと思いました。

そういうことでしばらく前から、
名監督と言われる人の映画を少しずつ見はじめてます。
昨日見たのはヒッチコックの『めまい』でした。
いくら傑作だと言われてても、
画像の質が悪いとちょっとナメてかかってしまいます。
古典映画なんて単純なストーリーなんだろう、と。

『めまい』は開始3分で引き込まれて、
この冒頭でキングオブサスペンスとは彼のことだと思い知らされて、
それから終わるまで、愛とミステリーの雨あられでした。
はー面白かった。

2012年12月21日金曜日

ナイトクラブに行く

昨日は安城にある「ロゼ」というクラブに行ってきました。
スーツを着たボーイが玄関のところにいて、
中に入ると女の子が迎えてくれるあのナイトクラブです。

今はクリスマスシーズンということで、
女の子たちはみんなサンタの衣装を着てました。
たぶん15人ぐらいいましたけど、
猫耳サンタからうさぎ耳サンタ、
チューブトップサンタ、
網タイツサンタという感じで、
みんなそれぞれちがうサンタになっていました。
ひげサンタはいませんでした。

そういうイベントシーズンだったのでお店も完全予約制で、
目当ての女の子に会いにきた男子(おっさん)で席は一杯でした。
もちろん、僕と一緒に行ったT郎の席も予約してありました。
通い詰めてがんばって女の子を口説こうとしているのではありません。
今後そういう可能性が生まれるかどうかは、
まだ今この二日酔いの段階では判断できませんけど。
ゲロゲロ。

目的はというと、T郎のラ・マンが店を辞めるということで、
長い付き合いの中で働いている姿を見たことがないことから、
最後に有終の美を見に行こうとなったのです。

一人二時間で15000円という天文学的な金額ですけど、
今ならクリスマス特典としておつまみプレートが付きます。
それに加えてふだん女の子のドリンクは一杯800円ですけど、
これは込みの金額になりますから気兼ねなく女の子に飲ませてあげれます。
さらに、知らない人のためにも言っておくと、
ライターをもっていく必要はありません!
さあ、どうだ。
行きたくなってきましたか?

2012年12月20日木曜日

男子会リベンジ

こないだ書いた男子会が急遽キャンセルとなってしまい、
昨日再度スケジュールを立て直して、
一色町にある「たまりや」に男女まぐわって、
いや、混じり合って行ってきました。
ラ・マンよりも白いワインと血潮よりも赤いワインで紅白の幕を引き、
小振りでもっちりした丸パンを両手に転がしました。
ゴボウのスープは大地のまったり感があり、
魚は香草のファッションショーという出で立ちでした。
デザートも、酔っ払ってはいましたけど、
プリンともう1つは何だったか、
黒く甘いしっかりした重みのある固形のものを頂きました。

書くことが思いつかず、飾り立てました。
そんな今日の裏タイトルは、
〈押し入れから出てきたクリスマスツリー〉です。

2012年12月19日水曜日

悪魔の靴

『赤い靴』を見ました。
バレエ映画は『ブラックスワン』以来です。
赤と黒の色が示すような痛々しさがどっちにもありますけど、
それぞれに違う怖さがあります。

『ブラックスワン』が影に隠れるストーカーに突然追いかけられて、
襲撃される怖さなら、
『赤い靴』はまぶしくて最高の場所だと思って飛び込んだら、
炎の地獄の中で火だるまになる怖さです。

『赤い靴』の登場人物はみんな情熱に突き進む人たちです。
情熱、なければ白黒人生で、
あり過ぎても燃えカスになってやっぱり白黒人生。

バレエ団のオーナーのボリスは、
ダンスをとるか恋人をとるかどっちだとペイジにこう言います。

「悲しみはいずれ消える。
人生などとるにたらん。
ひたすら踊り続けろ。
誰もできなかったほど」

プリマを夢見るペイジは決断を迫られて、
悪魔が作った赤い靴を履いたばっかりに、
不幸な結末にバレリーナジャンプで飛びおりる。

最近僕も赤い靴を買いました。
というか、ピンク色のコンバースですけど。
でもこれは安全です。
これを履いたまま死ぬのは恥ずかしい、と思いますから。

2012年12月18日火曜日

宿命の敵

ウディ・アレンの『スリーパー』を見ました。
30年以上前のSFコメディ映画です。

巨大化した物と戦うという状況は、
声に出して笑うような面白いことでもないですし、
見ているときはくだらないと思ったとしても、
見終わってからも頭にこびりつくという影響を残します。

『スリーパー』は200年後の未来が舞台ですけど、
台所に〈インスタントプリン〉というものがあって、
ウディはそれを食べようと思って作ると巨大化してしまい、
プリンにほうきで立ち向かって戦う場面があります。
でもぷにぷにしてるからぜんぜん倒せない。

この状況は同年代の映画である、
『ウディ・アレンの誰でもしりたがっているくせに
ちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう』
の中の「SFボイン・パニック」の章で(どんな翻訳だ)、
巨大化したおっぱいが襲ってくるというのがありました。
これもぷにぷにしてるからぜんぜん倒せない。

そういえば志村けんのバカ殿でもだいぶ昔でしたけど、
夢の中で巨大化したアイドルの谷間の中に、
バカ殿が潜り込もうとしてたのがありました。
ぷにぷにしてるから潜り込めずはじき返される。
あ、でもこれはリアルおっぱいで、
少年の頭にこびりつく別の種類の映像か。

ともかく、ぷにぷにした巨大なものは、
男にとって宿命の敵です。

2012年12月17日月曜日

どーにもこーにも

今日はお店が休みで、
オーシャンメンズで男子会をしてきます。
米津にあるお店というか、
まっ白のきれいな自宅なんですけど、
みんなでイタリア料理を食べに行ってきます。
男6人でお洒落イタリアンのランチという、
かなり気色わるいことをしてきます。

イサムシくんといえばこないだフレンチに行ったときに、
雲丹のことを「クモタン」と言っていた男ですけど、
今回パスタに「小海老のアーリオオーリオ」が出るらしいと言うと、
こう言いました。
「それはどういう意味?どーにもこーにも小海老、みたいな感じ?」
イサムシくんにとってアーリオオーリオを翻訳すると、
どーにもこーにもになるそうです。

オーシャンのビッグベビーことタツローは、
彼女に連れて行ってもらったフランス料理屋で、
コースの待ち時間に寝てしまった男です。
彼女からは「二度と一緒にフレンチには行かない」
と言われているそうです。

デザートは苺のパイだそうです。
年末は贅沢な日が多いですね。

2012年12月16日日曜日

短歌タンカー

・矢野顕子は歌がうまかった。
清水ミチコから色んな声が出てきた。
行ってよかったですコンサート。
二人はどれだけのことを準備して、
この二人だけの舞台を作ってるんだろう。
小柄な女の人二人は、
大型タンカー張りの歌の輸送船でした。
すごいなすごいなー、
と思いながら見てました。

・今日はクロワッサンを食べようと思って、
トースターに入れてたのに忘れてて、
気付いたときは黒ワッサンになってしまいました。

炭化してぇ
フライ返しを
担架にて
良い単価もう
歯が立たんかねぇ
(短歌)

・夢で赤ペン先生から手紙がきました。
何の添削なのか分かりませんけど、
一言こう書いてありました。
「感じることの想像は、過去の安定なのです」
意味が分かりそうで分かりません。

2012年12月15日土曜日

毎日に娯楽を

今日は夕方から「矢野顕子さとがえるコンサート2012
——清水ミチコとともに——」に行ってきます。
楽しみです。
それまではお店で働いてるのでどうぞよろしく。

昨日は『アメイジング・スパイダーマン』を見ました。
僕は格闘ゲームでもマーブルヒーローズものをやっていたので、
映画のほうを見ても親近感がわきます。
そしてエマ・ストーンがかわいかった。

どっちもエンターテイメントを追求してます。
僕も見習おうと思います。
オーシャンでどんなエンターテイメントをしていくか、
今日のコンサートを見て考えてきます。

昨日は他に『宇宙兄弟』と、
『アイアムヒーロー』と、
『ワンピース』の新刊も読みました。
あーエンターテイナーになるにはあれもこれも読まなきゃ。
あー忙しい忙しい。
という身振りをするのが忙しい。

2012年12月14日金曜日

西尾サスペンス

最近、金持ちのYさんが結婚しました。
Yさんは60歳手前でずっと独身でした。
僕は中学生ぐらいの頃から知ってますけど、
この人が結婚するなんて想像もしてませんでした。
なぜかというと、女の影がまったくなかったからです。
(まああったとしても僕が知りようもないんですけど)

とにかくめでたく結婚した、それも30歳年下の女性と。
「え、30歳年下ですか?」
思わず僕は聞き返しました。
「それは遺産目当てですか?」
とは聞けませんでした。

純情な恋愛なのか、
それとも相互納得の上で遺産を約束した結婚なのか。
ふつうに想像するなら、
相手は今頃その百発百中万馬券をいかに換金するか、
どうやってYさんを早く始末するかを考えているはずです。

もちろんYさんは周りからそういう警告を与えられても、
笑って相手にしません。
「ハハハ、まあウチのはかわいいもんで、
そんなことする計画性なんかないな」

ある日高級マンションの一室にゴキブリが出たというので、
Yさんは新妻からバルサンを焚いてほしいと言われたそうです。
そこで火災警報機が反応しないように、
Yさんは脚立を使って天井にビニールを巻いていたそうです。
丁度その真下に足で踏むタイプのバルサンを設置した新妻は、
なにも言わずにスイッチオン。
煙は勢いよく吹き出して、
脚立で作業中のYさんをもくもく包み込んだ。
「ゲホンゲホン、何をするんだよ」とYさん。
「ごめんなさーいよくわからなくてーウフフ」
「なんだーしょうがないやつだなーアッハッハー」
というやり取りがあったそうです。

またある日にはYさんが痩せた姿で現れました。
「どうしたんですかYさん?」
Yさんの新妻は料理が作れないそうで、
毎日ご飯はサラダだそうです。
「ウチのやつは健康に気を使ってんだよなーアッハッハー」

「・・・Yさん、それはもう計画がはじまってますよね!?」
毒を蓄積させつつ、
基礎体力を削っているのだ。
ドラマの『大奥』を見た僕は、
女の人がそういう計画を立てることを、
知っている!

ああ、
次はどんな方法で体力が奪われるんだろう。

2012年12月13日木曜日

ダダこねダダっ子ね

学校の課題で『昔話の深層』を読んでました。
河合隼雄の本を読むと、
泥沼の世界で空と大地が別れる気持ちになることがあります。

「自分に対してふりかかってくる運命に対して積極的に闘ってゆくこと、
これは男性の原理である。
これに対して、運命を受けいれること、
これは女性の原理である。
この両者はどちらが正しいと言うことはできない。
しかも、両立しがたいものである」

これはどっちにしても、
運命というものを感じるからこそ、
闘えるし受けいれることができるんですよねきっと。

先日、宮本さんは僕が悪あがきをしているときこう言いました。
「土俵から片足出てるのに、
出てないって言い張って、
もう一回まわしを取ろうとしてるよね」と。

これは、闘うことでも受けいれることでもなく、
負けを認めないという、
別ものなんだなと思いました。
いさぎよくなくて、
ルールを破ることを平気で言うことになってきます。

負けだよ、と言われても、
「いやだ!」とダダをこねてます。
ああ、いやだいやだ。
のこったのこった。

男でも女でもないもの、
ひらりと運命をかわす舞の海になりたい。

2012年12月12日水曜日

クモタン

昨日は「壷中天」というフランス料理屋で、
オーシャンの忘年会をしにランチに行ってきました。
野菜料理は少なかったですけど、
ふだん野菜を食べてばっかりのメンバーだったので、
たっぷりと肉と魚貝が体に行き渡りました。

ワインもおまかせで選んでもらってたんですけど、
太陽に恵まれた葡萄園の川がそのままのどに流れてきました、
という気分になります。
スパークリングワイン、
白、
白、
赤、
けっこう飲みましたけど頭痛がしない。
おいしいワインは頭に残りませんし、
色んな邪悪な気分を川が一緒に流しさってくれます。

みんな酔っ払ってきたところで、
シーフード料理が運ばれてきました。
そこでイサムシくんが本日のメニュー案内をちらりと見て、
となりの宮本さんにこう聞いていました。
「ねえクモタンってどういう料理?」
宮本さんはこう答えました。
「それはウニだよ」

そのやり取りをさりげなく聞いていたホールのかわいい女の子は、
料理の説明をこうしてくれました。
「こちらはクモタンとオマール海老のコンソメジュレになります」
イサムシくんも宮本さんもみんなアッハッハーでした。
「素晴らしいホールスタッフがいるもんだね」と言いあってました。

ワインに夢中になっていた僕はそんな笑い話に乗り遅れて、
「結局クモタンってどの食材のことだったんだろう」と、
晩ご飯に行ったラーメン屋さんまで気になっていました。
クモタン、
そういう食べ物があったらおいしそうですね。
お菓子と焼き肉の中間みたいで。

2012年12月11日火曜日

秘密はそのままで

ガルシア=マルケスの『生きて、語り伝える』を、
夏の終わりから読みはじめてまだ終わってません。
読まない日もあれば1日数ページとかもあって、
やっと後半に入ったところです。

趣味で読む本はいちばん後回しにしてしまうのと、
好きで読んでることもあって時間をかけてしまいます。
それに、ページを開くたびにメモしたいことが出てくるので、
ノートに書き写してるだけで時間がかかります。
今日書き写したのはこういう言葉でした。

「最初に衝動的に思ったのは、
この発見の詳細を確認するために訪ねていって
ドアを叩いてみようということだったが、
自分の内気さに負けて訪ねなかった。
これによって人生そのものが私に教えてくれたのだ——
書くのにいちばん役に立つ秘密は、現実の中の象形文字を、
ドアを叩いて質問していかずに読めるようになることだ、と」

僕は長い間営業マンをやっていたこともあって、
人の家のドアにも心のドアにもピンポンを押して、
入っていくことの怖さに耐えるようになりました。
ドアを閉められようとしても、
すっと隙間に足を入れこむようにしてぐいぐい体を入れてきました。
でもいつからか隙間に体を入れることをやめてました。
これによって人生そのものが私に教えてくれたのだ——
秘密は秘密のままにしといたほうがいい、と。

ドアを叩いても、
開かないなら開かないままのほうがいいです。
開かないドアをこじ開ける努力で、
地獄の門が開いてしまうことに比べたら。

2012年12月10日月曜日

シリトビ

・昨日は結婚式のあとに食事会に行ってきました。
ふだん仕事にしても私事にしても、
あんまりしゃべらずに過ごすことが多いのと比べて、
人が「集う」ような場所では誰かの会話が常に飛びかってます。
飛ぶ言葉尻につかまれば浮かび上がりますから、
シリトリを会話に近付けたものをシリトビというのどうですか。

・脳のいいところは、
答えに出会うまで止まらないことです。
別のいいところは人前に出ると、
その答えを忘れて止まってしまうことです。
だから人と会うといつも体を動かした気分になります。

・今日と明日はオーシャン定休日です。
今日は一日シリトモします
(一日尻と共に椅子に座っている予定のこと)。

2012年12月9日日曜日

小籠包の食べ方

昨日AMラジオで何の番組かわかんないですけど、
中国の大連に交換留学に行った小学生が、
作文を発表してるのを聞いていました。
作文はこうはじまりました。

「中国の市場をみなさんどう想像していますか?
日本の市場といったら仲買や卸といった、
業者の人たちでごった返していますけど、
大連ではちがいます。
大連では屋根のないスーパーマーケットといった様子で、
一般の家族が買い物にくる場所になっています」

小学生は仲買とか卸を知ってるのか?
ともかく、作文は立派な四段構成になっていて最後は、
「これからもっと、もっともっと大連を好きになりたいです」
と、ずっと大人できたのに結末に子供っぽさも入れてくる。
僕にはいちばん縁のないタイプの優等文章でした。

人の言葉にはリアルなものとそう感じないものがあります。
この男の子の言葉で比べると、
作文よりも司会者からの質問に対する返答のほうがリアルでした。

司会者「上原くんは大連で嫌だったなー、ということはありましたか?」
上原くん「食品売り場の、か、か、蚕のさなぎが気持ち悪かったです」
司会者「それは食べれたのかな?」
上原くん「(悔しそうに)ぼ、ぼ、僕には無理でした・・・」

司会者「それじゃ上原くん、おいしかった食べ物はなにかな?」
上原くん「しょしょ、しょ、小籠包です」
司会者「小籠包って食べるのが難しいんだよねー?」
上原くん「しょうなんです。一口で食べようとすると、
熱いスープが出てきて口の中を火傷してしまうんです。
だからはじめに、前歯でちょっと皮を噛んで破るんです。
そこからスープだけを先に飲むんです。
それから中身を食べるんです」

僕は反省もなく小籠包を食べるたびに火傷していました。
今度上原くんを参考にしてみようと思います。

2012年12月8日土曜日

揚げ物もろもろ

今週のオーシャンのお惣菜のワンプレートランチは、
「カツカレー定食」といつになく男勝りなメニューですけど、
中身は女性っぽくて板麩のミルフィーユカツになってます。
カロリーも低くて、さくっとおいしい出汁が染み出ます。

オーシャンの揚げ物はおいしいと、
よくお客さんが言ってくれてうれしいかぎりですけど、
それもそのはず揚げ油は試行錯誤した結果、
今は米油に行きついています。
揚げ物の味を邪魔せずに、油くささも出にくいです。
それにちゃんと毎日フィルターを通して、
きれいな油で揚げてます。

サラダにも最近は素揚げの野菜を出してますけど、
だいこんもカボチャも蕪も芋も、
揚げるだけで甘くなってほくほくになって生まれ変わります。
オーシャンではクセのある野菜が色々出ますけど、
季節野菜や伝統品種の個性を楽しませる店としては、
ぐいぐいいってると思います。

今日はオーシャンでは「収穫祭」があります。
新米を釜で焚いたり、餅つきをしたりします。
宮本農園自家製みそ汁も出します。
プレミアムな穀物を食べにきてください。

今日は個人的には「模範スタッフブログの日」、
というテーマでぐいぐいいってみました。

ちなみにつぼいノリオいわくおっぱいボタンを押したときの効果音は、
「チーチチチ、チチチーチチチ」か、
「パイパイパイパパイ、パイパパーイ」だそうです。

2012年12月7日金曜日

発酵食材とパスタ

・今週からパスタの新メニューに、
「米味噌とくるみのクリームソース」を、
ペンネで出しています。
動物性食材を使わないオーシャンでは、
パスタにも日本の伝統発酵食材を使うというのが、
なによりの特徴になっています。
塩麹、ひしお、味噌、こういった調味料が野菜を活かします。
おいしいものを日々研究してますので、
また食べにきてください。

・昨日の最大の事件は、
柿の種(わさび味)の袋を破いた拍子に、
キーボードの上にばらまいてしまったことです。
柿の種はA、H、Oに落ちて、
ピーナッツはNに落ちました。

2012年12月6日木曜日

お湯割り

耳があると通り過ぎてくだけの物音にも目が向く。
目があると焼き付けられたものを手で拭えなくなる。
手があるとすぐに思い出を口走ってたぐりよせる。
口があると時間を数えてしまうから耳を塞ぐ。

からだは蛇口のしまらない水道管。
でもわき出るのが霧島連山の熱い地下水なら、
冷めたコップで割って飲める。

2012年12月5日水曜日

のどじまん

知ってますかみなさんは「かえるののどじまん」を。
のどじまん大会なのにみんな歌わないで、
ふりかえったりそっくりかえったり考えたりして、
ぜんぜん歌にならないので「カーン」と鐘がなって、
失格になってしまいます。
でも、しょんぼりしてるところに突然雨が降ってくると、
みんな元気が出てきて歌いはじめます。
すると「キンコンカンコンカンコンカーン♪」と、
にぎやかな鐘がなって合格するんです。

僕は歌を歌う場面で振り返っていました。
もう前みたいな付き合い方はいやだ。
僕は歌を歌う場面でそっくりかえっていました。
もう細かい過程に悩むことはいやだ。
僕は歌を歌う場面で考えたりしていました。
もう自分を大きくつくろって見せることはいやだ。

でも今思い返してみるとどんな場面も、
「もう〜〜はいやだ」なんて考える必要はなかったんだなと。
毎日が「はじめて」の場面でしたから。
「もうありのままのおれになるんだ」なんていうのも、
そう思ってるうちはきっとまだふんぞりガエルで。
あ、でもこういうことを言ってると今度は、
しょげカエルになりますね。
ゲロゲロ。

でもカエルの子たちがんばれ。
雨降らせ、
歌降らせ、
そうしてピアノにたくさん拍手降らせ。

2012年12月4日火曜日

対岸の輪郭

ある朝オーシャンで窓の海岸を向いて皿洗いをしてるとき、
イサムシが手を止めてこう言いました。
「対岸の輪郭がチョーカッケー」

僕もその海の先にある渥美半島を見ると、
その空がぼんやりと白く光って、
横に並んだ山や丘が黒いシルエットになって浮かんでます。
天気はよくないんです。
それをサンドイッチするように灰色の雲と海がある。
でも黒いシルエットと白い光が丁度合わさって、
天気がよくないのによく見える不思議な景色です。
画家が見たら描きたいだろうなという光景になってました。

イサムシの言葉を聞いてタツローは、
「そのセリフをいうあなたがチョーカッケー」
と言っていました。

僕がそこにもう一枚加わっていれば、
チョッカクサンカッケーの頂点として結ばれあったところですけど、
皿を洗いながらぼんやりと景色を見ているうちに、
そのやり取りが終わってしまいました。

2012年12月3日月曜日

トルネード投法

昨日の朝オーシャンのビッグボーイことタツローは、
世紀の大発見をしたような顔で現れました。
「みんな知ってた?」
タツローは言いました。
「おしっこは右回転のトルネードを巻いて放出されるって!
はぁ〜、地球の真理を感じるな〜」

〈ヒデーオ ヒデェエーオ
NOMOが投げればダイジョーブ!〉
ということです。

ワンスットライ、
ツースットライ、
バターズアウッ!

今日は12月3日です。
今日はオーシャンおやすみです。
クリスマスの予約はお早めに。

2012年12月2日日曜日

車中夢中

車の中で空いた時間を利用して何かする人は多いです。
ひげを剃ったり歯を磨いている人、
化粧をしてる女の人。
僕は信号待ちで本を読んだりします。
1年間で計算するとそれだけで10冊近くになると思います。
この習慣の良いところは渋滞でイライラしなくなるところです。
この習慣の弊害は黄色信号でも止まるようになって、
後ろからクラクションを鳴らされることです。

でも世の中にはもっとアグレッシブに活動してる人もいます。
トラックの運転手がハンドルの上に弁当を置いて食べるのは、
けっこう見ます。
宮本さんは車のワイパーをメトロノームに見立てて、
そのリズムに合わせて太鼓の練習をするそうです。
畑チームのイサムシくんは歌を歌うので、
発声練習の場になっているそうです。
うちの親父は老化防止のために前の車のナンバープレートを見て、
4桁なら4桁を順番に掛けて暗算してるそうです。

しかし、人間のエゴはとどまることをしりません。
ある日宮本さんが片側二車線の交差点で止まったとき、
なにげなく隣に並んだ車を見ていたら、
その男性は止まった瞬間助手席に置いてあったサックスを取って、
「パッパラッパー、パーララー!」
と吹きはじめたそうです。
そして信号がまた青になったら助手席にサックスを戻して、
なにごともなく走りさった。

2012年12月1日土曜日

あなたの冬と共に豆乳アイスクリーム

12月に入りました。
11月は寒くてもたまのあったかい日に秋がありますけど、
もう今日から二つに割った大根よりも白い冬です。
オーシャンの薪ストーブは朝から燃えています。
煙突からもくもく白い煙が上がるのを見ると、
煙突のある家なんかに住んだこともないのにほっとします。

こんな寒い時期を狙って、
本日より豆乳アイスクリームをお店で出します。
動物性油分を使っていないアイスなので、
舌にのるとシャーベットのようにサラッと溶けます。
でも、ココヤシの木を揺らす甘い風と、
ミルクでミワク、コクでミカクにオトクな、ニクイ味が出てます。
低カロリーなので女子は喜んでくれるんじゃないでしょうか。

熱いスイートポテトパイにのせたり、
いれたてのエスプレッソをかけてアフォガードにしたり、
焼きたてのワッスルにフルーツと一緒にそえたりと、
夢が広がります。

2012年11月30日金曜日

物語とツボ

・昨日は久しぶりにヨガのクラスに参加しました。
自分の凝り固まっている体と向き合えます。
硬くなっている部分をゆっくり伸ばして、
少しずつ曲がるようにしていく。
一時間と少しでもやったあとでは確実に柔らかくなる。
でも柔軟体操とはちがうので、
今朝僕は筋肉痛になっています。
ふだん使わない筋肉が叩き起こされた感じです。

・『家政婦のミタ』を結局最後まで見ました。
見ているうちに、
ホームドラマのもめ事が恥ずかしかったところも、
「物語」が自分と照らし合わさっていくと面白くなります。

〈この坂を のぼったら
右にいき 木があります
木を曲がり 進んだら
みんながまってるおうちです〉

たぶんホームドラマを見る筋肉が衰えていたので、
そのやり取りが恥ずかしかったんですけど、
だんだん感情を伸ばされて「こういうものか」になりました。
苦手なことの効能です。

苦手な人と一緒にいると、
普段忘れていた感情とかも思い出したりもします。
苦手な人を避けて好きな場所だけにとどまっていると、
感情も凝り固まりそうです。

だから「物語」は感情マッサージチェアになります。
凝ってるツボを押してくれて、
はじめは痛いけどそのあと気持ちよくなる。
頑固な人は痛いのを理由にマッサージをいやがります。

つぼんだツボのおつぼねさんに困ったら、
オーシャンにヨガをやりにくるといいですよ。

2012年11月29日木曜日

ピンクロマン

アマゾンの奥地に行って、
ブラックマジックの修行をしてきた人の話しを聞きました。
日本料理屋で牡蠣や白子、うにを食べながら聞く、
オカルト話しは生々しいものがありました。
さすがにマジックリアリズム発祥の南米です。
日常の世界に魔法が溶け込んでいる。
その奥地の川には淡水ピンクイルカがいるそうで、
川を飛び跳ねてるみたいです。
そこの話しだけはキラキラしてほっとしました。

そういえば僕の妹はカリフォルニアの、
ピンクゴジラというスシ・バーで働いています。
チップがけっこうもらえると言って喜んでました。

僕は錦のピンクストリートぐらいしか行ったことがありません。
あっでもほんとにぜんぜん、2回行っただけです。

2012年11月28日水曜日

玄米甘酒オレのタイトルマッチも夢じゃない

少し前から季節のドリンクメニューで出している、
「玄米甘酒オレ」が好評です。

オーシャン畑の無農薬のお米で作った特性甘酒を、
スチームした豆乳で割ったドリンクです。
甘酒は「飲む点滴」と言われますけど、
僕もこないだ風邪を引いている間、
この甘酒を飲んで食欲がないところを助けられました。
玄米甘酒ということで米粒がプチプチと残って、
オートミールっぽい感じもあります。

プチプチドリンクと言ったらタピオカミルクが代表ですけど、
ホットプチプチドリンクには玄米甘酒オレが、
そのうちチャンピオンに登りつめるんじゃないかと、
セコンドとしては期待してしまいます。
「ボディーボディー!いいよ効いてるよー!」
と、思わず歓声を送ってしまいそうになります。

2012年11月27日火曜日

281分

本日はオーシャン定休日となってますので、
よろしくおねがいします。
今日はフットサルチーム・オーシャンズの練習日です。

今朝は午前3時の空腹感で目が覚めて、
冷凍ピザを食べる。
オリーブの缶詰から5、6粒を輪切りにして、
ケーパーをスプーン1杯分散らす。
ニンニクのスライスと、
パルミジャーノを薄く削ったのをまぶす。
バジルペーストと塩をかけて、胡椒を挽いたら、
オーブンでチーズが焦げるまで焼く。
それで食べ終わってもまだ4時です。

『家政婦のミタ』の続きを見ることにする。
恥ずかしいセリフに段々慣れてくる。
見終わってから髪の毛を切る。
切ってる途中でブログを書いていないことに気付いたが、
そのまま切る。
寒くなってきたので早く切る。
シャワーを浴びて部屋に戻ってブログを書く。
7時30分。
昨日いれたコーヒーがポットに残っていたのを思い出し、
電子レンジであっためる。
7時37分。

今日も1日いい日になるといいなーと考える。
4分経過。

2012年11月26日月曜日

来月の「海の見えるクリスマス」

企画続きの先週が終わりました。
今週は平常通りの営業で月をまたぎます。
そうしたら来月は「海の見えるクリスマス」として、
オーシャンのスペシャルディナーを予定してます。
ふだんは野菜料理ですけど、
クリスマスディナーはシーフードも使ったメニューになります。
地元三河湾で穫れた新鮮プリプリ魚貝が、
畑のピチピチ野菜と組み合わさって、
どうなるのか。

〈クリスマス一本釣りー(ツリー)で、
ベジークリスマス!〉
背景の聖歌はアベェ・マリアじゃなくサケェ・アルヨを、
トナカイじゃなくトリガイが歌い、
それをサンタクロースじゃなくレタスロールがたしなめる。

ってなったらどうします。
予約キャンセルしますか?
そうですよね、それはやっぱりやめときます。

2012年11月25日日曜日

マサル外伝〈正直の弊害〉

・昨日(今朝)の「Qosmos.2」のライブはよかったです。
僕がBLANKAを初めて見たのは3年前ぐらいですけど、
見るたびに細かいところに少しずつ手が加わって、
1曲ごとが寝かせて煮込まれてる感じがあります。
セカンドアルバム買ったほうがいいですよ。
イントロでつかまれて、
8曲目を聴けば次はどんな曲を作るのかが楽しみになります。

・「正直の頭に神やどる」という言葉がありますけど、
僕の人生においては、
「正直の頭をマサルどやす」という言葉のほうが真実に近いです。

マサルというくそ◯郎がいます。
もう少し控えめに言って、
マサル・ザ・マザーファッカーでもいいです。

みなさんも胸に手を当てて自問してみてください。
こいつだけは許せないというヤツはいるだろうか?
僕にとってはそれがキングオブデブ・マサルです。

世の中には一個人の恨みを買う人間がいるもんですね。
たいていの場合人に嫌なことをされても、
そんなことは忘れて日常生活を送れます。
夢が、親友が、恋がそんなことを忘れさせてくれます。
しかしそんな平穏な日常でも、
突然何かの拍子で恐怖の視線を感じることがあります。

マサルの話しをしましょう。
僕と2人の友人は中学時代を、
二十歳過ぎのマサルのパシリとして過ごしていました。
パシリなんて誰もしたくありません。
僕らは逃げることに必死でした。

ただ悲劇なことに、逃げてもすぐに捕まりました。
デブで動きが遅いのに、
ゾンビのような執着心で追いかけて来るので、
中学生の僕らは隠れていても怖くなって、
いつも叫んで見つかってしまうのでした。

それで捕まえたやつにマサルはこう聞くんです。
「おい、お前は何で逃げた?」
すいません病気が治らなかったんです。
「ウソつくじゃねえ、バチン!(ビンタ)」
いや、お母さんが家を出るなって言って。
「ウソつくじゃねえ、バチン!(ビンタ)」
いや、マサルさんに会ったら叩かれると思って。
「なんだとこのやろう、バチン!(ビンタ)」

こういう思春期を通ったあとに、
「正直の頭に神やどる」なんて言われても、
正直の前に人えらべ、と言いたくなります。

何でこんなことを書こうと思ったのは、
昨日恥のことを書いて、
逆のこともあったなと思ったんです。
間違った相手に正直なことを言っても恥をかくだけだ、と。

2012年11月24日土曜日

恥の力

『家政婦のミタ』をDVDで借りてきましたけど、
ホームドラマを久しぶりに見たせいか、
セリフが恥ずかしくてなんだか照れてきます。
中学生の男の子が家政婦のミタを3発ほどパンチして、
そのあと家族みんなで涙を流して、
小学生の男の子が「なんだこの展開は?」
という辺りで途中で切っちゃいました。

何でこっちが照れるんだホームドラマは。
自分では恥ずかしい詩や物語を書いても、
人が言ってるのを聞くと恥ずかしくなるんですよね。
都合のいい独り相撲です。

でも、恥ずかしいことを恥ずかしげもなく言うことで、
負けそうになっている自分を立て直す力の実感もあります。

ある日のことです。
宮本さんは日頃からダジャレを連発することから、
周りの人に、もう飽きた、と言われていました。
そこで宮本さんが言った一言です。
「おれの会話なんて流行り物の、
ビビットカラーみたいなもんさ」

恥ずかしい上によく意味の分からないセリフです。
しかし宮本さんは誇らしげな顔で、
「じゃ、畑に行ってくる」
と言って去っていきました。

2012年11月23日金曜日

終末の夜はオーシャンで

・明日24日の夜は「Qosmos.2」で、
BLANKAのセカンドアルバムリリースパーティーがあります。
22時開始で翌朝の3時までの予定になっています。
(前売2000円/当日2500円)
踊りたい人にはうってつけのイベントです。

・そして日曜の25日の夜は、
「オーシャン満月BAR」が行われます。
通常19時までのところを23時まで営業します。
ディナーメニューと、カクテルが加わります。
踊りたくない人にはうってつけのイベントです。

夜のお店の雰囲気は昼とはまたちがうものが味わえますから、
ぜひ楽しみにきてください。
それにしても、
こんな長い時間誰が働くんだろう。

2012年11月22日木曜日

デイリー・オーシャンvol.4

・今日はパスタとカレーの日になります。
メニューはこうです。
「和風あんかけ生姜風味 レジネッテ」
「塩麹とトマトバジル リングイネ」
「トマトとココナッツのタイカレー」
サラダには揚げ野菜が色々のります。
紅芯大根、カボチャ、蕪、大根などなど。

・オーシャンのウッドデッキでは今、
稲の足踏み脱穀をしています。
だいたいお昼頃やってますので、
興味がある人は寄ってみてください。

・今週25日には「中医気功」のワークショップがあります。
毎日気を使い過ぎてる人たちは、
気を取り入れる方法を学んで身体を元気に保ちましょう。
さあみんな、気功に行こう!
ダサいですかこのキャッチフレーズは?

2012年11月21日水曜日

森小屋

続けて行くことの幸せと、
しかたなく立ち止まらないといけない不幸の、
昨日の道と今日の道がまじりあう。
寝転ぶホットカーペットは森の迷路の図柄で、
暖房の効かない丘の麓には、
真っさらに澄んだ空気が通り抜けている。
すきま風の多い部屋だから、
その空気を動かないように掴んでいたいな。
一人は森をいって、
一人は寝転ぶ。
鍋の中には鳥団子。
くべた薪暖炉にはボーボーと、
夜通し火が燃えている。

詰まりかけの煙突の、
くもった小屋の窓を開けて、
丘の麓で朝陽を待つ冷え性のきこり。

2012年11月20日火曜日

猫バイパス

今朝は屋根の上の物音で目を覚ましました。
僕の寝床は二階にあるんですけど、
枕元に東面の窓があります。
その窓を開けると瓦屋根があり、
ウチの猫は家に入りたいときその屋根を伝って窓まで来て、
開けてやるまでずっと鳴いています。

ともかく今朝、外から聞こえてくる物音で目が覚めました。
「ナツー、ナツー」と声が聞こえてきます。
ウチの瓦の屋根はトタンが延長されていて、
離れの物置の屋根にとどいていて、
さらにその離れからすぐ隣家の屋根にまで続いています。

トタンの屋根ですから人は上がれませんけど、
猫は便利な通行ルートとしてよく使ってます。
外を見ていると近所の猫がよく横切っていきます。

「ナツー!おいでー!」という声がすぐ近くで聞こえてきて、
僕はすぐ外の出来事だと思ってカーテンを開けたら、
目の前に猫がいました。
隣家の人は自分の家の屋根から身を乗り出して、
猫じゃらしのオモチャを垂らしてました。
家の下からはおばさんが脚立に乗って、
物干し竿に紐をくくりつけたのでおびき寄せてました。

ナツは尻尾がふさふさした白とグレーの若い猫です。
僕が窓を開けるとすぐに逃げ去って、
ウチと隣家の間に座りました。

僕は自分の家のカルカンを皿に載せて、
屋根に出ました。
でも、両サイドからの挟み撃ちをしても
猫はどっち側にも興味を示さず、
トタンの上で転がったりしてます。
大人三人がかりの誘いは効き目がありませんでした。

結局、向こうの家の人が自分の部屋に戻ると、
ナツも走って隣家の屋根に移り、
その窓に飛び込みました。

みんな家に帰って静かになると、
今度はウチの猫がそろそろと屋根に上がってきて、
窓から部屋に入りました。

2012年11月19日月曜日

丁子麩

今日は朝起きたら店長のJ子さんから、
こんな写メが送られてきました。



「これはJ子麩ではなく、丁子麩です」と。
J子さんは朝から何をしているんだろう。

2012年11月18日日曜日

オーガニック毒殺

オーガニック毒殺の方法。
サツマイモを蒸す。
5日6日かあるいはそれ以上冷蔵庫で保存する。
目安は酸っぱい臭いがしてくること。
カレーを作り、そこにサツマイモを投入する。
食欲をそそるスパイスの香りを漂せれば言うことなし。
ご飯を盛り付けて温かいルーをかけたら、旦那に提供する。
致死量は各家庭で合わせてください。
オーシャンの裏番ことR子は、
それで旦那を彼岸一歩手前まで送ったそうです。

2012年11月17日土曜日

胡椒チョコ

今日は朝ごはんに胡椒が利いたチョコレートを食べています。
見た目は薄茶色。
ピリッと辛くて、あんまり甘くない。
硬くてぽりぽりいう。
後味に痺れを残します。
明日はもっとスパイシーなことを書くぞ、
なんていう戒めをこめて食べます。

2012年11月16日金曜日

デイリー・オーシャンvol.3

・今年二度目の収穫期を迎えているズッキーニが順調です。
パスタのどんなソースにも合う偉い野菜です。
サツマイモもたくさん穫れましたので、
蒸したものをサラダで出してます。
大根は蒸したあとに揚げて、
ひじきを載せたものをこれもサラダで出してます。
色んな味を楽しめるサラダになってますから、
寒くなってきたこの頃もどうぞよろしく。
でも、オーシャンは日射しのおかげでまだ暖房入らず。

・最近風邪が流行ってます。
終末に差し掛かる金曜日ですから、
病気をしないようにしたいです。
仕事場が楽しくなれば、
自分が良い雰囲気で人と接することができれば、
風邪の発症率も数%ぐらいは下がりそうです。

・T字路を丁字路という言い方もあるんです。
知ってましたか?

2012年11月15日木曜日

人間の総和

フォークナーの『響きと怒り』を読んでいます。
僕の〈良い小説〉だと感じるパロメーターは、
その小説が人間はどんなものかを、
うまく説明してる文章があるかどうかです。

「人間とはその人の不幸の総和だと父はいった。
がいずれは不幸の方がくたびれるかもしれないと人は思うかもしれない、
だがそうなると今度は時間がお前の不幸となるのだと父はいった」

「人間とは風土的体験の総和だと父はいった。
人間とはそうしたなにかの総和だと。
あいまいな性質はうんざりするほどに廻り廻って結局答えはゼロになり、
埃と欲望の行き詰まりだと」

この『響きと怒り』というのはぜんぜん笑える小説じゃありません。
たまらなく不幸な話しが、
そんな雰囲気をなるべく出さないように抑えて書かれた話しです。
でもそれが読む人を引き込む力になってます。

僕もそれにならって人間を定義しようと思いましたけど、
「人間とは乳をソワソワした数の総和だ」
という文章より先が続きません。

2012年11月14日水曜日

ALWAYS・三丁目のまいこ

昨日はフットサルチーム・オーシャンズの試合がありました。
センターフォワードのまいこちゃんは、
今回の対戦チームは前回とも同じ相手で、
前回と同様に牙を剥き女豹のように襲いかかっていました。
4、5点決めてかなりの活躍です。
このチーム相手には、まいこちゃんはすごい切れ味を見せます。
なぜか。
それはこのチームには元容疑者Xがいるからだと思われる。
元容疑者Xへの献身は、このときまさに復讐のドラムを叩き鳴らした。

そんな中、ハーフタイムのときにまいこちゃんが、
写真を撮ろうといって言った一言がこれでした。

「はい、勝利の、チーズ!(パシャ)」

勝利のチーズ、どこか昭和くさいです。
今時の女子はあまり「勝利」なんて熟語は使いません。
そしてゴールの喜びのポーズは、
両手の人差し指を頭上にかがげてイェーイです。
たぶん昭和の小学生以来誰もやっていなかったポーズです。
『ALWAYS・三丁目のまいこ』
いつか映画化されるかもしれません。

2012年11月13日火曜日

プロのアナウンサー

「五人家族殺人事件の容疑者の、
誤認逮捕の経緯について」
と、顔を崩すこともなく淡々と喋るアナウンサーに、
職務を全うしている姿を見た。

2012年11月12日月曜日

ライム添削

・宮本さんは皿洗いをしながら、
野菜を洗いながら、
色んなことを面白おかしく喋ってくれます。
口下手な僕としてはいつも嫉妬します。

昨日僕は新品の茶碗を洗いながら、
「欠けた茶碗を次々に取り替える使い捨ては嫌だし、
買ってばっかりで赤字が心配になる」
と優等生な発言をしていたところ、
宮本さんに僕は即こう訂正されました。

「欠けた茶碗を心配するさよこ、
家計(欠けい)の帳面を心配するおれ」

すかさずライムを刻んできました。
僕はゴール前のおいしいチャンスをみすみす逃し、
その後ろから走り込んできた宮本さんに決められた格好です。
「やられた!」そういう心境です。

・今日はオーシャン定休日ですけど、
畑では稲刈りが行われています。

2012年11月11日日曜日

今夜は勉強会

そういえば去年のポッキーの日は、
YMOがよくテレビで流れてました。
普段テレビを見ないんですけど、
その日はなぜか見てました。
「ポッキーの日はポッキーを食べよう」
なんておっさん三人が言ってたと思います。
僕は高校時代に先輩に連れていかれたキャバクラで、
20本で2000円ぐらいのポッキーを食べて以来です。
僕はどっちかというと、トッポ派なので。

今日は夜オーシャンで放射能の勉強会があります。
オヤツは各々持参しても大丈夫です。
女の子は隣には付きません。


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2012年11月10日土曜日

ショッ直な言葉

昨日の午後、りょうちゃんが仕込みで出勤してきました。
お店で仕事をするときと違って、
メイクアップなしのざっくばらんな感じでした。
そこでナオミはこう言いました。
「りょうちゃん今日はヤンママみたいだね!」
確かに、それは図星でした。
りょうちゃんにとってもそれは、
現実世界に引き戻される一言だったらしく、
大分引きつっていました。
でも「気付かせてくれてありがとう!」と、
言ってました。

幼稚園の先生マーズは一昨日まつ毛エクステを付けました。
それで違和感のあるまま仕事に行って一日職場にいたら、
段々まつ毛のことが気持ちわるくなってきたそうです。
周りの職員も絶対に自分のことを変だと思ってる、
なんて雰囲気に苦しめられながら。
でも仕事が終わって帰るときに先輩からこう言われたそうです。
「どうしたのそれ?似合ってないよ」
なかなか辛辣ですけど、
でもマーズはへこむよりも、
「言ってくれてありがとうございます!」
という気持ちだったそうです。

正直に言われることはへこむこともありますけど、
それよりも「言ってくれてありがとう!」
な気持ちが強いんですね。
ということで、ショックだけどありがたいと思う正直な言葉は、
当人にとってもありがたいと思われるし、
周りも笑えるし(笑ってるのは僕だけじゃないと思う)、
大事なやり取りですね。

もちろん真逆の、
全力の褒め言葉も同じぐらい大事なやり取りだと思いますけど。

2012年11月9日金曜日

デンジャーファミリー

街を仲の良さそうな家族が歩いていました。
若い夫婦は隣り合わせに並んで、
その少し前を5歳ぐらいの女の子が笑いながら走っています。
妻はおそらく内心ドキドキしながら娘の姿を見守っていて、
夫はその妻を眺めながら微笑んでいます。
そしてその夫のシャツにはでかでかとこう描いてありました。

「DANGER」

危険な香りのまったくしないにこやかな雰囲気の中で、
ひと際アンバランスさを放っています。
M・C・ハマーでも着ていそうなTシャツです。
夫は何かメッセージを発しているのでしょうか。
「おれたちの円満なファミリーには誰一人として、
ドンタッチミー!触らさねえぜ」
そういう、ほがらかそうな夫の内心かもしれません。

シャツのメッセージが気になる今日この頃でした。

2012年11月8日木曜日

おいしい秋

オーシャン畑のオーガニックみかんがお店に並びました。
1キロ700円です。
自家製みかんジュースにもなってるみかんで、おいしいです。

昨日からひしお醤油のペペロンチーノを出してます。
醤油に漬けたひしおがひとしお旨味を高めてます。
オーシャンのパスタは野菜だけですけど、
発酵食品が加わることで奥深さが増してる、と思います。

そして、原木椎茸が少しずつ収穫されてまして、
昨日はペペロンチーノにも入れました。
椎茸の肉厚感と歯ごたえが超バヤイです。

収穫の秋だけあって野菜の種類が多いです。
サラダもヴァリエーションアップ中です。
最近のドレッシングは、
二十日大根かラディッシュのドレッシングで、
ちょっと苦味が利いてるんですけどキッズも好きな味です。

今日はスタッフで稲刈りをします。
新米の時期が近付いてきました。

呂律の回らない日は、
羅列するにかぎります。

2012年11月7日水曜日

昨日生まれて今日一緒

『FRINGE-4』の最終巻は、
新しい世界を創造しようとするベルを止めて終わります。
その前にベルはノアの箱船に乗って、
科学によって新種生物と新世界の完成がすぐ間近に迫ったときに、
イェイツの「イニスフリーの湖島」を口ずさみます。

〈立ち上がり いざ行こう イニスフリー島へ
そこへ小屋を立てよう
土造りの壁 かやぶきの屋根
豆の畑はうねが9つ
ミツバチの巣箱が1つ
その羽音の中で 独り静かに暮らそう〉

聖書が下敷きになって、
良い詩が引用されてます。
そういう作品の中に出てくる別の作品も知ってると、
それと照らし合わせて見ることにもなって、
おもしろさが倍増します。

同じ監督である『LOST』も、
聖書とたくさんの文学を下敷きにしていて、
物語中に出てくる作品をメモしてそれをまた読んだりしてます。
『ハツカネズミと人間』とか。
物語から生まれる物語の楽しさは、
昨日生まれたものを今日一緒に生きる、
みたいな楽しさと似てます。

2012年11月6日火曜日

コックコック

・昨日と今日はオーシャン定休日です。
昨日は畑チームがみかん収穫をしていました。
畑は年中無休です。
生き物を相手に、
ウチの猫のシルベスターだったら三日間ぐらい生きのびますけど、
植物相手にはそうはいきません。
一歩収穫のタイミングを逃せば、
甘いみずみずしさを失ってしまいます。

・少し前に「クックコック」というタイトルで、
ブログを書きましたけど、
英語でコックとはペニスを意味する隠語になっていて、
クックというのがちゃんとした発音だと書きました。

しかし、世の中には、エロコックというものが存在します。
コックと言ったら厨房という君主国家の絶対者です。
そんな立場を利用してエロを働くコックは許せません。
そういうやつは欧米人にだってクックとは呼ばせれません。
そういうやつはもう、コック・コックです。
いや、それすらもったいない。
最大級の軽蔑を込めて、ポークビッツ・コックと呼んでやりますか。
あんまり悪意がこもらないけど。
ちょっとおいしそうだし。
うーん、何かこれだっていう悪口はないものか。

2012年11月5日月曜日

デイリー・オーシャン

最近オーシャンのことを書いていません。
昨日までの三日間は学校で、
今日と明日はオーシャンは休みになりまして、
僕も自分の話しばっかりしてると、
誰にか分かりませんけど申し訳ない気持ちになります。
どうもすいませんどなたかさん、いつも自分の話しで。

そういうことで、
オーシャンの情報に追いついていない僕は、
オーシャンのホームページを見てみようと思います。
ほうほう、ははああ、ふむふむ、なるほど。

今週の11日(日曜)には「放射能勉強会」があります。
ちなみにうちのお母さんにリモコンを向けると、
「Dont zap me!!」と怒られます。
何かの電磁波を帯びることに昔から敏感です。

そして25日(日曜)には「中医気功」ワークショップがあります。
前回はすごく好評でした。
先生はこう言ってました。
「現代人は〈気〉を使うとか、
〈気〉を配るとか、
〈気〉晴らしをするとか、
とにかく気を外に出すことばかりしてます。
気功は〈気〉を身体の中に溜める技術です」

確かにそうです、
僕の中でも〈気〉は外に発するものであって、
溜めるものではありませんでした。
現代人が気疲れするというのもうなずけます。
気功、ほんとうに気持ちいいので試してみてください。

よし!宣伝したら何か達成感が湧いてきた。

2012年11月4日日曜日

田舎便り

今日で京都に来て三日目です。
あと一日授業を受けて帰ります。
京都、寒いです。
うわさに聞くと愛知も寒いそうですね。
カラダには気を付けてください。
田舎は寒くなりやすいですから、
ちゃんとチャンチャンコを着てくださいね。
困ったことがあったらお婆ちゃんに相談してみてください。
ググるよりも回答は遅いですけど、
斬新なアイデアを期待できますよ。
朝起きたらお湯で顔を洗ってはいかん、
冷たいけど水で洗えば霜焼けにはならんよ、
そうやって教えてくれます。
僕はまだそんな早朝の自殺みたいなことは試してないですけど、
どうぞみなさん。
ちゃんとポケットに梅干しはいれましたか?
疲れたらちょっと千切ってつまむんですよ。
腹巻におにぎりは入れましたか?
おにぎりもお腹も一緒にあっためてくれますよ。
それからそれから、
風の又三郎の声が聞こえる前に帰ってくるんですよ。
雪山で迷子にならないように。

2012年11月3日土曜日

飛び込み

思わぬ言葉に自分の良いと思ってた部分が、
弱点変わることがあります。

僕のカラダの半分流れる外国人の血のおかけで、
会話の相手が僕よりもたくさん喋ってくれる環境を得ました。
でもそれと引き換えに、
僕の顔には愛想笑いが張り付いて、
舌が回らないように固まってしまいましまた。

僕が塗装屋で営業をやってるときのことです。
ある工務店に飛び込みで入りました。
小さな事務所で陰気くさい場所です。
僕は笑顔でこんにちわー!と言いました。
社長は女事務員を隣に座らせていました。
僕は挨拶をし終わって社長の返事をニコニコして待ちました。
そうしたら社長はこう言いました。
「なんだお前、ラリってんじゃねえのか?」プラス薄ら笑いです。
僕は何を言われたのか理解するのに数秒かかって、
何も言わずに事務所を出て行きました。

もし僕に勇気があって頭の機転が利けば、
二重の意味をこめてこう切り替えせたのに!
「あ、すいませんシャブ中のところ。失礼しました」

2012年11月2日金曜日

ニョッキとズッキーニ

昨日は刈谷のイタリアンレストランに行ってきました。
小さなお店なんですけど本格派で、
アラカルトの種類が多いっていうのがいいです。
モツァレラとトマトのフライは、
永遠に食べ続けられそうでした。
ニョッキとゴルゴンゾーラのもちもち感は、
翌日になっても恋しくなります。
一緒に行った人は、
「あーズッキーニおいしかったー!」
と言ってました。
こうやって書いてみるとニョッキとズッキーニ、
三文字合致してる字面はあながち間違いとはいえないです。
・・・いや、やっぱり大違いだな。

2012年11月1日木曜日

豆乳とポン酢

・昨日はオーシャンの椅子を磨きました。
おかげでアイボリー気味だったのが、
脱皮したみたいに白さを取り戻しました。
ちゃんと定期的に磨かなきゃいけないです。

・ここ最近巷では〈鍋〉の話しが一気に増えました。
独創的な鍋やお手軽な水炊きまで、
色んなおいしい食べ方を聞きます。
その中でも僕がいちばん興味を引かれたのは、
〈豆乳だけで煮る豆乳鍋〉です。
出汁を取らず味付けもせずに、ただ豆乳を投入するのみ。
それをポン酢で食べるというスタイルです。
それなら水炊きでいいじゃないかというと、
そうではないのです。
豆乳にポン酢を垂らすと、
乳成分の何かとクエン酸辺りのものが反応して、
豆乳が薄い湯葉状のものに変わる。
それが食材をコーティングする役割をはたして、
口の中で咀嚼したときにその膜が破られると、
食材のうまみが瞬く間に口の中に広がる。
ポン酢も肝心で、良いポン酢を使ったほうがいい。

そんな一部始終を食べることが大好きなりょうちゃんが、
もっとざっくばらんに、
現実に味わっている幸せを語ってきたので、
椅子を拭きながら僕も今度絶対やってみようと思いました。

2012年10月31日水曜日

コックテイル

コックには男の梶棒という意味に加えて、
雄鶏という意味があります。
そしてそのコックが使われて出来た言葉がカクテルです。
「カクテルは元来朝の飲み物として誕生した」
※(『FRINGE』のシーズン4、ウォルターより)
コックテイルは鳥の尾っぽで、
夜明けを告げる雄鶏という意味があるそうです。

今日は夜明けと共に目が覚めました。
僕の場合朝まで起きてるのはかなりの難問なので、
まだ夜明けのカクテルは試せたことないです。
でもいつかすごく早起きしたときには、
ドライマティーニで朝陽に乾杯するという、
冬の夜明けよりも寒いことをしてみたいと思います。

2012年10月30日火曜日

猫と弁明

スタッフから最近の下ネタ率上昇について質疑が入ったので、
弁明のためにこう記しておきます。
人生にかけがえないもの、そうそれはエロス。
ただ僕がそんなこと言っても変質者にしかなりません。
その汚名は、内田樹が弁明してくれます。

「エロスの根本には享受や権能の語法では
汲み尽くすことのできないものがある。
それは根本的な受動性である。
「私はいま受動的な状態にいる」という記述を行うのは、
能動的な主体である。
だが、その主体自身が、その受動的な経験によって基礎づけられ、
そこを起源に誕生したのだとすれば、
その受動的な状態によってはじめて『私』と発語しうる
足場を確保したのだとしたら、
その受動性は「あらゆる受動性よりもさらに受動的な受動性」
と呼ぶ他ないだろう」
※(『レヴィナスと愛の現象学』より)

一体内田は何が言いたいのか。
僕はこう理解してします。
それイイネ、って相手が思わなければ、
自分もほんとにそれイイネって思えない。
嬉しいってことは、相手も嬉しいと思わなければ、
ほんとに嬉しいと思えない。
好きだってことは、相手も好きだって思わなければ、
ほんとに好きだって思えない。

ウチにはシルベスターという猫がいますけど、
シルベスターが膝に飛び乗って来るまで、
僕は彼のことを忘れてます。
もちろん思い出せば、どこにいるんだろうと思う。
でも膝に乗ってくると、
相手も来たいし自分も来て欲しいってことが、
相互納得の上で(か分かりませんけど)分かった気になります。

自分からのアクションとか相手からのアクションがあると、
ぼんやりしていた気持ちがはっきりした気持ちに変わります。
その中でもエロスに関する話題は、
この膝に飛び乗ってくる感じがいちばん多い話題ですから、
かけがえないってことがはっきりします。

まあそういうのは全部自分の勘違いで、
遠回しに自分が書くことを止められているって可能性も、
検討した方がいいんですけどね。

2012年10月29日月曜日

ワークショップの誘導

オーシャンワークショップデイは雨模様だったのに、
賑わって楽しめた人が多そうでよかったです。
僕は一昨日の気功で経路が大きく開かれたみたいで、
昨日の昼まではずっとトラトラトラMAXでした。
でも、突然昼過ぎになるとお尻の栓が抜けたみたいに力が抜けて、
夕方ぐらいになると僕は完璧に、
非の打ち所がないほどしょんぼりしてしまいました。

何なんでしょうか原因は。
開いた経路を適度なところでセーブしなかったから、
気を全部使い果たしてしまったんでしょうか。
そんなサイヤ人みたいなことがありえるのか?

気功を受けたスタッフみんなに聞いたら、
そんなことがありえそうです。
みんな似たようなことを言います。
夜ぜんぜん寝れなかったとか、
一日仕事して家帰ったら元気があり過ぎて衣替えをしたとか。

ともかくこれがワークショップのおもしろさですね。
その道をゆく人のレベルを、
自分のカラダでもって疑似体験できる。
気功にかぎらず、料理、ヨガ、音楽、
どれにしても素人が辿り着けない形まで先生が誘導してくれる。
それも快感のある場所まで誘導してくれる。

だからワークショップでやり方を覚えて、
家に帰って同じようにやっても、
なぜか同じ快感は得られないんですよね。
昨日起きてすぐ一人で気功の形をやってみてそう思いました。

だから残念かというとそんなではなくて、
そのときの快感は今もカラダが覚えてますから、
自分でも何かを極めてその快感を得てやろうという、
目標みたいなもう一回行きたい境地に代わります。

2012年10月28日日曜日

排水口

職場には色んなへどろが生まれます。
言いたくても言えないこととか、
怒られたことが理不尽なことだったりとか。
それに、仕事のやり方に文句を言いたいけど言えないことも、
ルールを作ったのにルール違反をするとか。

でもこういうことを逐一指摘していたら、
それを言う人がもちません。
言う方はがまんして、
ついにがんばって言いたいことを言ったけど、
それで治まるかというと治まりません。
むしろ後悔します。言わなきゃよかったと思う自己嫌悪です。

一体どうすればいいのか。
そういうとき人は「鬱憤を発散すればいい」と言います。
でも鬱憤の発散を外に持ち帰って、
カラオケでも飲みに行くにしても根本的解決になりません。
職場に行けばまた腹が立つことが待ってますから。
ならどうすればいいのかと言ったらこうです、
職場で貯まる鬱憤は職場で晴らせ、です。
持ち帰るのは給料だけで十分です。

ただ、残念なことに、
多くの職場では鬱憤を晴らすチャンスがないのが現状です。
(昨日女子1名からの聞き取り調査による)
そこでオーシャンの事例を紹介することができます。

オーシャンの女子の多くはやさぐれ、
そしてささくれ立っています。
男子は男子で小言が絶えません。
一体そんなグループがどうしたら共存できるのか。
それは職場に排水口がいるからなのです。
すべてを飲み込む存在、
彼の名はヤーマンです。

彼は心身共にきまじめな男で、
森道市場の出店のときに隣のもんぺまるけの女店主から、
「ヤーマンというよりリーマンじゃん」
と言われていました。

どちらにしろ、ヤーマンはすべてを飲み込みます。
怒りをぶつけられ、
愚痴を嘆かれ、
八つ当たりの対象とされる。
しかし排水口が汚水をどくどく飲む込むように、
ヤーマンはすべてを飲む込む。
彼のことをオーシャンの排水口と呼んでやってください。
そして、もしクレームなどある場合は、
彼の方までお申し付けください。

排水口のない職場はとごります。
そしてそういう人間を育てるには、
変態であることに自信をもたせることです。
M男を社会的に昇華させること、
それがオーシャン的育成術です。

2012年10月27日土曜日

クックコック

・初心者がよく間違える言葉にコックがあります。
料理人であるコックは英語だとペニスの意味にもなります。
だから英語の先生が学校で生徒達に将来の夢を聞くとき、
毎回こういう無垢な青年女子がいるそうです。
「I wanna be a cock!」
正確にはクックパッドの通りcookです。
こういうときはまだ訂正も簡単で、
クックだよー、と言うだけです。
困るのはこういう場合の対応だと先生は言います。
将来どんな人と結婚したいかという質問で女子が、
「I love cock!」
と笑顔で元気よく答えてくれるときです。
クックだよーと言えば言えるわけなんですけど、
女子ですからコックと結婚することは的を外していないわけで、
それに英語自体もおかしいけど意味も分かるし、
先生はついしどろもどろしてしまうそうです。

こういうふうに親切に講釈をしてくるのは、
英会話教室NACのアニータ先生ですけど、
僕はつい昨日仕事から帰って、
彼女とあいさつをしながら言ってしまいました。
「I was doing cock today!」
確かにコックもやってはいるだろうけど、
クックだよと訂正してくれました。

コックとクック、
これが混合して紛らわしくなるのも当然です。
コックには雄鶏という意味もあるんですけど、
コックの鳴き声はクックドゥードゥルドゥーだと、
アメリカ人は言い張るわけです。
ということは雄鶏がコックなら、
鳴き声はコックドゥードゥルドゥーにするべきじゃないですか?
つまり日本人がコケコッコーと言いますけど、
こっちのがネイティブに近いことになります。
音を緻密に文章にするとコックヶコッコーという音に近いですから。

結局僕は何が言いたいかというと、
コックとクックこれは日本人を辱めるために、
英語教師が考え出した陰謀だということです。
「ハハハーあなたコックが好きなのねアハハハー」と、
ただそれをネタにしたいがために。
今度僕はこれを根拠にアニータに文句を言ってみようと思います。

・今日は中医気功ワークショップの日です。
もうちょっとまともなブログを書くために、
身体の経路の流れをよくしてこようと思います。

2012年10月26日金曜日

リトルイーグルの展示会

オーシャンでは今日から3日間、
リトルイーグルの展示会をやってます。
ぜひみなさんもおいでください。
カワ良いものがたくさんありますよ。
僕は前回の展示会のときは二枚ストールを買いました。
ナイスデザインでオーガニックコットンの気持ちいい肌触り、
そんなものをみなさんは見かけたことがありますか?
安くて美味しいカウンターの鮨屋を見つけるよりも難しいです。
そうそう出会えないものがたくさん並びますから、
楽しみにして見に来てください。

展示会はオーシャンドームの下にあるコンテナでやってます。
そうです、知らない間にコンテナが店舗になってるんです。
小さな家を建てるよりも手間がかかったコンテナは、
色々工夫が凝らしてあります。
僕がいちばん驚いたのは、
コンテナ中にマグネットが使ってあることです。
照明も強力マグネットでぶらさがっています。
3キロまで対応してるらしいです。
未熟児だったら買い物中、壁に引っ掛けておけます。
それはひどい冗談ですね。

そういうわけで、カフェに来たらその後は、
コンテナの中に引っコンテナ!
以上、悪態アドバタイズでした。

2012年10月25日木曜日

葬儀会社の広告

ガルシア=マルケスの自伝の、
『生きて、語り伝える』は傑作で、
開くページ毎にポエティックな文章が踊り、
コロンビアの信じられない家庭環境が渦を巻いて、
本の奥に引きずり込まれます。

ブログに何を書こうか困ったときにこの本を開けば、
たちまちランプから文豪の魔人が現れて言葉をくれます。

一九三五年のコロンビアのバランキーヤという町の話しです。
町は開発されはじめてラジオ局や水道網が設置されて、
新しく舗装された幹線道路もできた頃でした。
消防隊がサイレンを鳴らせば子供も大人もお祭り騒ぎになり、
法律もろくにない時代、車は狂ったように走り回っていた。
そんな中こんな広告が設置されたそうです。

「葬儀会社のラ・エキタティーバ社は死のユーモアを着想して、
町の出口に巨大な広告を出した——
〈飛ばすな、私たちが待っている〉」

かなり気が利いてます。
こんな広告がある町の景色はさぞかし楽しいんだろうなと、
夢想してしまいます。

それに比べて日本の葬儀会社のコピーはどんなものか。
〈さようならが、あたたかい・・・〉
〈私たちは最後のお別れをお手伝いします。
そしてそれにとどまらず、
人生のマイナスからプラスへの、ステップを支えます〉

一体なんだこれは、気持ちがわるいじゃないですか。
なんでもかんでもポジティブにすればいいってもんじゃないはずです。
なんか他に葬儀会社の良いコピーがないもんでしょうか。
〈私たちは地獄の門の、最後の砦です〉とか、
〈はじめまして、弊社は死者担当昇天社〉みたいな語呂の良い感じとか、
どうですか、よくないですか。

2012年10月24日水曜日

けなしけなされ

50歳以上の女の人はけなされることが好きだ、
という話しを聞きました。
昨日はフットサルの日で、
宮本さんはそのけなし効果を確かめるために、
小夜子さんをけなしていましたけど、
見事に的中していました。
けなされた小夜子さんは嬉しそうでした。
40歳じゃダメみたいです。
まだ女としての誇りがあるみたいです。

僕はずっとけなし言葉擁護派です。
誉めると同時にけなす言葉が理想です。
悪い言葉を使う人の言うことを聞くのは面白いです。
僕も十代の頃は汚い言葉を使うのが好きでした。
でもいつしか社会人に囲まれ出して、
段々言葉を選ぶようになっていました。

西尾にはカミヤさんという中年過ぎのおっさんがいます。
その人の言葉使いは相当ひどいもので、
知り合いを見かける度に、
「パーカ!お前ちょっと来い!どこ行くだ、おれの話しを聞け!」
という感じです。
通りすがった人はやばいという顔でそそくさと逃げていきます。
僕ははじめて会ったときいきなり、
「お前はじめての顔だな。特徴を述べてみよ!
一言で自分の特徴を述べよ。あ?物書き?パーカかお前!」
と言われました。

けなすということは自分が好かれようが嫌われようが関係ない、
というポジションにいるので尊敬できます。
自分の言葉を思い返してみると、
相手に同調して選んでいる言葉の多さに、
何て自分は利己的なんだと思います。

ということで、僕もそのうち自分を解放して、
汚い言葉を連呼しはじめて、
周りにいる人たちみんなに避けられるようになるかもしれません。

2012年10月23日火曜日

50/50の確率はノットバッド

昨日は『50/50』を見ました。
27歳の青年がガンを宣告されて、
生きれる確立が五分五分だと言われる話しです。
こんなドラマチック過ぎる設定は、
死ぬにしても生きるにしても、
なんとなく話しの展開を想像してしまいます。

絶望に暮れる青年、
助けようとする周りの人たち、
浮気をして別れる彼女、
いつも支えになる親友。

こういう大変に決まっている物語は、
「またこういうパターンか!」
となりやすいです。
でも『50/50』は深刻なところと、
深刻なことをネタにするところが合わさって面白かったです。

自分の弱味をオープンにして相手に話す、
というのもそういう部分でした。
女好きの親友が気晴らしにクラブに連れて行くんですけど、
そこで主人公にガンを武器にしてナンパをけしかけます。
「やーこんにちは、ノリノリな音楽だね。
おれ実はガンなんだけど。どうかな遊ばないかい?」
最初は失敗するんですけど、
タイミングが合うと弱味だった部分が逆に効いて、
主人公はナンパに成功します。

それで主人公は憂鬱を晴らせたかというと、
全然晴らせないわけなんですけど、
でも自分が一番悩んでいることを言い触らしたことで、
それまではありえなかった状況まで行くことができました。

人に言いたくないことを言うと、
普段の自分には起こりえないような場面がやってくることを、
僕も少ないですけど経験があります。
ナンパではないですけど、
営業をやっていたときにそういうことがたまにありました。

仕事が取れないときにヤケクソになって、
仕入れ値を言ってしまうとか、
ほんとは営業なんか来たくなかったんですでも外回りだから、
とか言って仲良くなったりすることがありました。
深刻じゃないときに言ったらすぐに見透かされて、
追い返されたりもしましたけど。

50/50の言葉で迫るよりも、
どっちつかずの大人な会話をしたほうが楽です。
ただたまにショック療法的に50/50で相手に迫るのも、
自分自身を新鮮な場所に運ぶきっかけになりそうです。

2012年10月22日月曜日

カヤックツアーの撮影会

・今日はカヤックツアーの撮影会に行ってきます。
オーシャンスタッフが自ら被写体となり、
「とっても楽しいぞー」というイメージを撮ります。
アウトリガーという競争用のにも乗って、
ビュンビュンと漕いでこようと思います。
はじめて最後まで見通した米ドラマの『LOST』を思い出します。
よくアウトリガーが出てきていました。

・森道市場を終えた反省会で宮本さんは一言こう言いました。
「さよなら、オシャレ」
宮本さんいわく、さよならオシャレ、とのことです。
これは貴重な下ネタの介在していない言葉なので、
一瞬戸惑いますけど、
見栄を張らないようにしようということと、
それと合わせて情熱を持とうということだと思います。

情熱の反対語は冷静になりがちですけど、
「内に秘めた情熱」というみたいに、
情熱は表に出てこないときのほうが本気だったりします。
それが表に出てくると見栄になったり、
空情熱になっていたりすることは、実感としてあります。

そこで次に店長J子さんが言いました。
「みんな今日検便出した!? 
出してない人はすぐにトイレに行って!」

オーシャンは「ちょっとダサい」ことが多いです。
でもそのダサさが活きることが多いです。

2012年10月21日日曜日

食べ物に釣られて

昨日は森道市場の出店でしたけど、
色々おいしそうな食べ物がたくさんあって、
一日中食べていたような気がします。
どういう順番で食べたかというと、
パウンドケーキ、
アボカドハンバーガー、
自分で作った味見用のパスタ、
白玉あんみつ、
餃子、です。
食べれなかったものがたくさんあるので、
明日また食べようと思います。

これはもう晩ご飯いらないぞと思ってたんですけど、
家に帰って、
ビールを飲んでいつもの習慣で晩ご飯を食べてしまいました。
腹八分目にしようとする習慣は定着しないのに、
悪癖は腰を据えてどかないです。

晩ご飯はオムレツでした。
塩と胡椒にパルミジャーノチーズのオムレツです。
パルミジャーノと卵は合います。
毎日のようにオムレツを焼いていますけど、
まだうまく丸めるコツがつかめていません。

このブログを書いている夜中には、
棚の奥から出てきたというコニャックを貰って飲んでます。
バブル時代の代名詞「ナポレオン」です。
年代物でこってりしてます。

朝読み返してみると、
通風にならないか心配になってきます。
今日はどんな誘惑に立ち向かわないといけないんだろう。

2012年10月19日金曜日

森道市場で生パスタ出します

今日は森道市場に出店に行ってきます。
オーシャンの方は通常通り営業してますから、
帰り道とかに寄って、
お茶をしながら一日を振り返るコースなんてどうですか。

振り返る、これは楽しいです。
僕は出掛けることがあんまり好きではないので、
イベントとか嫌だなーと思いながら行ったりするんですけど、
帰り道にああだこうだ喋るのは楽しいです。
だから僕はイベント自体を楽しむというよりは、
その記憶を得るために出掛けるみたいな感じになります。

おもしろい日も、つまらない日もない。
あるのはただおもしろくできるかどうかだけだ。
ということを誰だか忘れましたけど誰かが言ってました。
話し下手な僕はその場をおもしろくできないので、
せめて記憶だけはおもしろくしようとしてます。
なかなかうまくはいかないですけど。

オーシャンではまだ暗いうちからおにぎりを握り出してます。
日の出と共におにぎりが出来そうです。

・・・どうしよう。
下ネタがないと物足りない気がしてきたけど、
これは何かの症状だろうか。

投稿メッセージ

昨日の投稿にメッセージが来たので、
以下に転載します。

〈紙一重ではなく、タオそのものです。
聖人(性人)は世俗の下働きの中にもいます。
民衆がわかりやすい表現で真理をあらわします〉
——匿名希望——

おそらく推察するに、
下働きの中にはシモ働きの意味が込められているのでしょう。
おそるべしタオのチンズイ。
間違えました、タオの神髄です。

2012年10月18日木曜日

タオと下

昨日は朝から宮本さんが、
栗といただき物のしじみを洗っていました。
「今日は男っぽい仕事をしてるでしょ?」
と言うので、
僕は港のお婆さんと山のお婆さんしか出てこなかったので、
海山の幸を洗うことのどこが男っぽいのかと思い、
「お婆さんっぽいけど」と言いました。
「だって栗はもうそのまま名称的に、クリでしょ?
それに貝だって形状がほら、女性的でしょ?
これを洗う作業は男の仕事そのものじゃないか。
見た目だけにとらわれてはダメなのさ」
と悟りを開いたように言いました。

『老子』にこんな言葉がありました。
「とらえにくくておぼろげではあるが、
そのなかには象(かたち)がひそむ。
おぼろげであり、とらえにくいが、
そのなかに物(実態)がある。
影のようで薄暗いが、そのなかに精(ちから)がある」

宮本さんの性(ちから)はとどまることを知りません。
タオと下は紙一重です。

2012年10月17日水曜日

丸得情報

今日はオーシャン丸得情報を発信します。

最近ヤーマンは失恋したらしいです。
彼がどんなモーションをかけたのか知りません。
ただ彼は骨の髄まで忍耐で出来たような男なので、
たぶんじっと狙いを定めるうちに、
追うに追えないほど相手は遠くに行ってしまったと予想してます。
後手に回ることにかけて彼は天下一品なのです。

ヤーマンに関する情報だけでは読んだ人にとってお得どころか、
ただの丸損情報になってしまいますから、
本題に移りたいと思います。

オーシャンのセットメニューにタルトが加わりました。
スコーン、パウンドケーキ、タルトのどれでも、
お得なセットにできるようになりました!

それにしても丸得情報って◯の中に得が入ってない表記の仕方でも、
丸得情報って言っていいんでしょうか。
そういう場合は素直にお得情報って言ったほうがいいんですか。
丸得情報ってだいたい一文字で、
あの赤いハンコウをぽんと押した記号を意味するものですよね。
それをわざわざ四文字熟語にしてまで丸得情報と言っている僕は、
無駄な文字数を稼いでいると指摘を受けそうな気がしてきました。
ああどうしよう。
困った。ほんとは困ってないけど困った。

2012年10月16日火曜日

きつい酒

昨日はごん吉で担々麺が来るのを、
中日新聞を読みながら待ってたんですけど、
PSYの曲の歌詞で「人生はきつい酒だ」
という比喩が問題になっていたことを取り上げた記事が載ってました。
未成年には有害であるとかそういうことだったと思います。

それを隣で見ていたヤーリーは
「その比喩の繋がりが見えない」と言いました。
だから僕は、
飲んだときに喉にキツイことと、
人生には飲み込むことのキツイことが次々やってくることを、
重ねてるんじゃないのかと言いました。

ヤーリーはこう言いました。
蒸留するほど度数が高くなることと、
人生もくり返すと中身の濃い考えができるようになることを、
重ねているんじゃないか、と。

ヤーリーは家庭教師をしているだけあって、
道徳的な意味を持たしてきます。
でも酒自体が道徳にそぐわないからおかしいと僕は言いました。
ヤーリーは「きつい酒」自体が人生と結びつかないと言いました。

「人生はきつい酒だな〜」と言う人がいますか?
それなら「人生はきついな〜」だけで伝わります。
たとえば「人生は酒樽みたいだ」なら分かります。
閉じ込められて、それでも発酵していくイメージが出てきます。
「人生は安酒だ」もなんとなくイメージがつきます。
頭が痛くなって、それでも飲まずにはいられない光景があります。
でもきつい酒はイメージがつかない。

僕らが新聞を読んで勝手にその一文を取り上げて、
ああでもないこうでもないと言っていただけなんですけど、
その歌詞の前後の文脈も分からない、
比喩なのかどうかも分からない。

もしかして「人生はきつい酒だ」は比喩じゃないかもしれない。
比喩じゃなくて、省略だったらすぐに説明が付きます。
「人生きつい酒を飲んで嫌なことは忘れよう」
これならラップのために省略していたとすんなり、
大吟醸の清酒みたいに簡単に飲み込める。

というところで担々麺がきました。

2012年10月15日月曜日

野菜フライアウェイ

昨日は冬瓜のフライをたくさん作りました。
カレー、お惣菜のワンプレート、パスタなどに乗せてました。
冬瓜をフライにすると不思議な食感になります。
冬瓜フライだと言わなければ何か分からないぐらいだと思います。
さっくりとトロッと感の組み合わせは定石ですけど、
その中間にぷにっと感が加わります。
ぷにっとを破りトロッとした出汁が染み出てきます。
クリームの舌触りなんだけど、味はさっぱりしている。
野菜はフライにすると油を得た野菜のようにおいしくなります。
いや間違えた、水を得た魚のように元気に飛び跳ねます。
これが野菜飛行つまり野菜フライの語源なんです。

2012年10月14日日曜日

女性金

どこかのNPOで助成金の代わりに、
女性金を出すところはないんですかね。
恵まれない男たちに女の人だけに使えるお金をサポートします、
みたいな基本理念で。
日本が活性化しそうじゃないですか?

支給条件は、お店の方でエコカー減税の申請書を書くように、
カップルで共同署名をするとか。
夫婦とか熟年カップルが嘘の申請をしないような、
基準を設けることが必要になります。
これには僕は、消印付きのラブレターの提出がいいと思います。

お店の人はそのラブレターの中身を確認します。
これが女性金の支給を受けるポイントになるんですけど、
第三者に見られても気持ちが伝わるラブレターであることが、
自ずから求められるようになります。
だから書き手である男は一人よがりの内容にはできず、
公的なカップルとして認められたいという願いが込められる。

現代はプライベート社会だから、
そんなのはまったく個人的人権を無視した仕組みだ、
と言う人がきっといるでしょう。
でもそういう人のラブレターはだいたい気持ち悪いんです。
ラブレターに込められた愛は世界に開かれている、
という信念の基、僕はみんなに書いてもらいたいですね。
以上、愛の戦士より。

2012年10月13日土曜日

カモンなのか、イクのか

日本人の女の人がかわいく思われる喋り方は、
キャ、ウッソー、カーワイーなどを筆頭に、
高い声を出すようなのが人気です。
でもこれは欧米では逆で、
高い声はアホっぽく思われがちです。
演技とか、ウソだと思われる。

で、そういう話しを下ネタ頭領宮本さんとしていたら、
欧米の人のセックスは、
「Come! Yes,Yes!」だけど、
日本人は、
「イク!ダメ、ダメ!」ということに気付きました。

一体何てことですかこれは?
真逆じゃないですか!
僕らは根源的な問いに直面したような感じになりました。
何を欧米人はカモンと呼び込んでいるのだ。
どこに日本人はイコウとしているのか。

そして日本人はそういう本番のときア、アと高い声ですけど、
欧米人は(ポルノ映像によると)オウ、オウと低音基調です。
この、声の関係性と、何を目指しているのか、という問いは、
人類文化的にかなり研究の余地がありそうです。
誰か知っている人がいたら教えてください。
そういう下ネタはやめてくださいという人がいたら、
宮本さんに直接言ってください。

2012年10月12日金曜日

舌戦

昨日はハラペーニョの酢漬けを作りました。
畑で穫れた緑と赤のハラペーニョです。
コリアンダーとカルダモンを香り付けに入れて、
塩とメープルシロップを少し入れました。

酢漬けのハラペーニョは色々使えます。
ピザのトッピング。
刺激的なサンドイッチにしたいとき。
トマトと一緒に刻んで自家製サルサを作るとき。
ビールのつまみにそのまま食べるとき。

今回は全部酢漬けにしましたけど、
いつか食べてみたいのは、
チェダーチーズを中に詰めて衣付けしたのをフライにした、
ハラペーニョポッパーです。
この唐辛子独特のフルーツ系の甘味と辛さを、
さっくりした衣から飛び出た濃くのあるチーズが包み込む。
包まれていたチーズが、このときまさに包み込む側にまわり、
炎上する舞台の上で戦いがはじまる。
リアル舌戦です。
そういう劇的で刺激的な食べ物いつか食べたいです。

酢漬けにする前に「手に染みるから気をつけてね」と、
忠告を受けていました。
そのときは大丈夫でしたけど、
これを書いている昨日の夜中に突然左手が痺れてきました。
お風呂に入ると火傷した手にお湯がかかるように染みました。
けっこうな時間差ですけど、
右手に包丁、左手で材料をより分けていたので、
ハラペーニョ以外に原因は見当たりません。

今朝になると何事もなかったように痺れはなくなりました。

2012年10月11日木曜日

コーク州行きの夜行バス

最近の僕の趣味はよくブログでも旅行記のことを書いてますけど、
旅に関する哲学を集めることです。
柳田国男はこう書いてました。

「何かというとよく出あるくのは、単純なる好奇心というよりも、
今いっそう強い具体的な目的が、
知らず識らずの中に誘うているのではないか。
すなわち旅をすれば「人」を知るから、
しこうして「人」はいつでも我々にとって、興味深き題目であるから、
うっかりと引付けられるのではないだろうか」
※『青年と学問』

柳田国男の文章は漢字とひらがな使い方が独特で、
よく分からなくて、いつも眠くなります。

僕はだいたいどこかに出掛けても、
「人を知る」なんてことはあんまりありません。
旅というよりもいつも観光になってしまいますから、
名所を見るばっかりで、人を見ることを忘れてしまいます。
でもやっぱり後々の記憶になっても鮮やかに残るのは、
名所旧跡よりも、人のことです。

ロンドン・アイルランド間の夜行バスに乗ったことがあります。
片道70ユーロぐらいだったと思います。
ヴィクトリア駅からバスで2時間かけて港まで行き、
そのままフェリーに乗り込んで5時間。
フェリーを降りてコーク州までまた2時間の道のりでした。
できれば一回こっきりでいいな、と思ったんですけど、
往復で買ったので帰りもこれで戻りました。

乗客が僕以外ほとんどアイルランド人だったんですけど、
同じ英語なのに早口で、ほとんど会話が聞き取れない。
でも口が悪いことは分かる。
その瞬間だけ見たらケンカだと思うけど、
ずっとケンカ口調が続くので、それが普通なんだと分かる。

アイルランドの港に着いて街に向かっていたときのことです。
朝方なのでみんな寝ていたり、黙って朝日を見ていたりしました。
そこに、30代ぐらいの女の人が席から立って、
バスの後ろに付いているトイレに向かいながらこう言いました。
「Is the fucking toilet open?」
これも30代ぐらいの子供膝に寝かせているお母さんが言いました。
「Oh yah, It's fucking open」

みんな早口で口が悪いとは思っていたんですけど、
こんな寝ぼけ眼のときに、
それもこんな軽い会話のときにもファックを付けなきゃいけないのか、
と僕は唖然としました。

でも口が悪くても、性格が悪そうな人はいませんでした。
外国人の僕にはみんなそれと気付いて、
ゆっくりと丁寧に話しをしてくれました。

2012年10月10日水曜日

NO筋肉痛

取っ掛かりがない。
それがないと何にも書けません。
「どうでもいいようなブログを書いているのに、
何が取っ掛かりがないと書けない、だ」です。

僕はどうでもいいことが好きです。
どうでもいいことを探すと、
思い出せることはだいたい意味があったことだから悩みます。
自分にとって意味があったことは、
もうその時点では意味がなかったりします。

一日の中でためになったこと、
とんでもない失敗をしたこと、
すごく慰められて友情を感じたこと。
こういう意味のあることは、
書こうと思った時点ではもう自分の中で消化されてますから、
それらはもう終わったことなので、
あえて書くのはとてもめんどくさいです。

でも同じ一日の中でも、
どうでもいいことを思い出してそれを書きはじめると、
書いてる途中で、
実はすごい自分に意味があったことに気付くことがあります。
膨らんだあとの意味ではなくて、
書きはじめてからはじめて膨むような意味が。

どうでもいいことのまま終わらせてたら、
ブラックホール行きだったのが、
改めて思い出しながら書きはじめると、
記憶がポップコーン的増殖をします。

コーンがポップする記憶。
フライパンの上で炒めた記憶は、
弾ける実感があります。

ということで今日は取っ掛かりが見つからずここまで来ました。
昨日はフットサルで、
今日はあんまり筋肉痛じゃない。

2012年10月9日火曜日

ソイヘッズの夜

昨日はソイヘッズ盛り上がってました。
夜の雰囲気はライトアップがきれいで良かったです。
ミラーボールが回転したり、
歩く道の色んなところにロウソクが立っていたり、
紅茶売りのきれいなお姉さんがいたり
(無花果キャラメルティーの茶葉を買いました)、
お客さんも女の人の割合が多かったです。
目移りして困りました。

オーシャンをカッコよくしてくれる敏腕デザイナー山本有記さんが、
きれいな写真を撮ってくれました。
階層的でどこまでも繋がってそうなピラネージの〈牢獄〉風です。
オーシャンは〈天国〉により近いですけど。





2012年10月8日月曜日

ソイヘッズ

今日はオーシャンが定休日で……はありません!
オーシャンを会場にして、
「SOYHEADS.No4」が開催されます。
午前11時から午後9時まで、
音楽、食べ物屋さん、売り物屋さんが集って
色々楽しみどころ満天です。
入場料は、ムリョーです。
秋晴れで気持ちいい日になりそうです。
来れる人はぜひ、
海辺にファンタジーしにきてください。
「蒲郡ファンタジー館」と間違えずにきてください。
そこは今閉鎖してるみたいですから。

2012年10月7日日曜日

豆腐の厚揚げ

こないだ豆腐の厚揚げを焼く夢を見ました。
二切れの厚揚げで、なんともいえない独特な形でした。
二切れとも凹凹で、
片方はへこみが右側でもう片方が左側というふうに、
凹みが左右にあります。

平らな面が切り口で豆腐の白いとこが出てます。
へこみのある面が、揚げた茶色の皮の面になってます。
それで僕は一人で七輪に向かって、
その厚揚げを焼いてるんです。
どこからか分からないんですけど、
アドバイスがアナウンスのように聞こえてきます。
字面が似てるからこういう演出になったんですかね。

ともかく、アナウンスでこんなアドバイスがあって、
僕をアドバンスさせるんです。
いや、ラップじゃなくて、ほんとに僕を推進させるんです。
「皮の面を向け合って焼いてはいけません。
切り口の面を重ねてください。
でなければ変な膨らみ方をしますから。
それと、凹みの面を左右揃えないで、
非対称になるようにしてください」

けっこう的確なので、
僕もハイハイと言いながら菜箸でひっくり返したりして、
良い感じに焦げ目がつくまで焼くんです。
でも、さあ食べようってときに目を覚ましました。
そこまでやらしといて何だアナウンスと思うんですけど、
夢は最後のワンピースをいつも外してきます。

「昼は人がつくり、夜は神がつくった」(by日本書紀)
夢は朝起きてからピース探しがはじまります。
だから僕は厚揚げが二つ重なってどうなるのか、
という問題にこないだから頭を悩ませています。

2012年10月6日土曜日

暗記法

フッサールの哲学概念である、
現象学的判断停止の術語「エポケー」はこう覚えろといわれている。
「エ?ポケーとするだけでいいの?」
人に教えるときは、
「エ?君ホーケーなの?」と言い間違えないように、
注意が必要だ!

2012年10月5日金曜日

マチネ・ブログ・ソワレ

安住は人類の敵です。
安住したと思っても別のところで張り合いが生まれます。

フランス王「おい、大臣、バッキンガム公爵の
最近のファッション傾向を調査しておいてくれ」
大臣「ははあ!」
(スパイを送る)
大臣「今日の連合国会合は緑色で来ます」
王様「ただちに服を仕立てて参れ」
大臣「ははあ!」
(紫色の服を着たバッキンガム公爵登場する)
フランス王「よくぞ来てくれた!ふ、服が紫色じゃないか?」
バッキンガム公爵「ふふふ。うちの国では緑色はもう廃れましてね」
(会合終わる)
フランス王「イギリスと戦争だ!」
大臣「ははあ!」
※三銃士より。

彼氏「ブッ」
彼女「(この人と一緒になったおかげで、私の人生は終わった)
彼氏「ちょっと、あのー、ビールいいかな。冷蔵庫に入ってるやつ」
彼女「プルプルプル・・・。(私の拳が震えているわ。
このままではこの男のことを殺してしまうかもしれない。
う、くさい!ああ、一体何で私こんな男と一緒にいるのかしら。
もしかしたら私は幻覚を見ているのかもしれない。
あれ?そう思ったら何かこの男の姿が霞んできたわ。
やった!消えるかもしれない。この男消えるかもしれない!)」
彼氏「ははは、一人でぶつぶつ言ってどうしたんだ?
ところで、ビールいいかな?ブッ。
はいはいどうもどう・・・。
待て、ちょっと待て!その切っ先の鋭い出刃包丁を置くんだ!
冷静に話し合おうじゃないか。す、べては幻想ってどういう意味だ?
うわーーーーーーーーーーーーー!!!!」
※殺人事件の容疑者口述記録より。

安住化・ファイナリー・デス。
安住は堕落を生み、平穏な日常はやがて崩壊する、
ということを歴史が物語っているのかは知りせんけど、
ハリウッド映画はよく物語っています。
安住あるところ張り合いありです。

だからブログも意地の張り合いが出てきます。
維持するところ意地生ずる、です。
意地があるところ意地わある(意地悪)、です。
意味がないところ忌みもない。
ということで、僕は意地がなければいいのにと思います。

2012年10月4日木曜日

台風のあと

こないだの台風でオーシャンの人気カメラスポットであった、
カヤックとスナメリの顔出し看板が大破しました。
ベニヤ板にペイントされていましたけど、
そのベニヤ板がバラバラに散りました。
それまで毎度のように台風を受けては倒され、
地面に打ち付けられ、路上に投げ出されたりしたので、
ここまでことを考えたらだいぶ頑張ったと思います。

そして台風はハーブガーデンを襲い、
竹で組まれたトマトドームをひっくり返しました。
バジルやセージなどのハーブ類もノックダウンしてましたけど、
ぎりぎり根っこで保っていたのでよかったです。

台風が来たときはまだ小さすぎて被害を受けなかった
サラダマスタードとルッコラが食べ時を迎えてます。
サラダマスタードはピリッと辛みがあって食感が良い葉っぱです。
ルッコラはまだ小さいなりにおいしい苦味があって、
パンに乗せてオリーブオイルと塩だけで、
モーパッサンのピクニックに並ぶようなご馳走になります。

そして人間も気をつけておかないと台風みたいになります。
ご飯に呼ばれた人間がお酒などでもてなされながら、
なぜ呼ばれたのかも分からないまま一人で喋って、
勝手に納得して、問いを投げかけるだけ投げかけといて、
別のことで笑い出す。
お酒を一通り飲んで、料理のすべてに手を出して、
満足したら「それじゃここら辺で」と言って帰る。
「そういえば自分の話しばっかりだった」
と僕は帰ってからそういうことに気付いて、
慌てて反省したりします。
かといって自分が無風帯になるのも申し訳ないんですけど。

2012年10月3日水曜日

キリムの性能

トルコ土産でミニサイズのキリムをもらいました。
さっそく椅子に敷いてみました。
ウールですから、パンツ一枚だとお尻がチクチクします。
パンツの上に何か履きましょう。
椅子で身体を曲げてもお尻が滑らないところがいいですね。
ウールのでこぼこがあるので、
天然滑り止め効果になります。
「お尻がリキム、そこにキリム!」
というキャッチフレーズで売り出せばいいのに。

2012年10月2日火曜日

あっけらかんとした国

うちの大家さんの家に用事で行くと、
コーヒーとチョコクロワッサンのおやつを出してくれて、
大家さんと奥さんが昔話しをしてくれました。
25年前の新婚旅行でセブ島に行った話しです。

ハワイなんてどうだろうと周りの人が言うのも無視して、
仕事で行ったこともあるセブ島に決めたのは、
「屋根のない家、壁のない家、床のない家があたり前にあって、
それでもあっけらかんと笑ってる彼らを見せてやりたいと思ってね」
というのが大家さんの理由でした。
僕は奥さんにこう聞きました
「何でハワイじゃないの!?って文句は言いませんでした?」
「特に言わなかったわね」と奥さん。
「この人はね、無感動なんだ。
フィリピンには作りかけで途中でお金がなくなって、
工事が止まってる家がたくさんあるんだ。
それで25年たった今どうなってると思う?
そのまんま、まったく変わってない。作りかけの家だらけなんだよ。
そういう変わらないところがフィリピン人は素晴らしいね。
それを家内に見せてやろうと思ったんだよ。
屋根がなくても、柱だけの家でも、楽しそうに暮らしてるんだからね!」
「そういう人もいたわねー」と奥さん。
「あの、あっけらかん、としているところが実に良い!」

よく感動をする旦那と、無感動な奥さんというのは、
良い組み合わせです。

2012年10月1日月曜日

怪奇な朝

今日はオーシャンは休みです。
朝ゴミを捨てに外に出たら、
庭先に緑色の大きな鉄の箱が置いてありました。
『LOST』的な唐突さで、
ダーマ・イニシアティブからの届け物かと思うような雰囲気です。
一人ではとても動かせそうにないほど頑丈な作りが、
見ただけで分かります。
何が出てくるか分からない不気味さがあったので、
箱はそのままにして家に入りました。
部屋に戻って少しすると、
「ガラガラガラ、ガタンガタン、ガラガラガラ」
と大きな音が外で響きました。
箱が作動しはじめたと思って驚いて外を見ると、
向かいが保育園なんですけど、
そこの職員の女の人が一人で、
その大きな箱を僕の家から押し出していました。
駐車場の隅まで戻したところで何か分かりました。
キャスター付きのゴミ箱です。
なんだよ、ゴミ捨て場まで行かずに入れときゃよかったな、
なんてことは思いませんけど、
なかなかシュールレアリスティックな10月の朝の光景でした。

2012年9月30日日曜日

楽しみなニュース

村上春樹がノーベル賞の受賞予想で一位だったそうです。
これはもうこの人をさしおいて誰もいないです。
ノーベル平和賞でもいいと思います。
それで僕は考えました。
外国人に村上春樹の良さをどう伝えたらいいのかと。

Technicality, He can use metaphor.
Mentality, He haves Love.
Reader can open Hes door.
But the riter is nowhere.
It is a prime frame,
To sled in to cream pudding.

クリームプリンに滑り込む、
なんてていうのはさすがに甘ったるいんですけど、
韻を踏む以上しょうがないです。
短い文章をおもしろくしようと思ったらライムが欠かせません。
おもしろさは別に望まれないか、
そんなことはないはずです。
国際交流ですから、サービスが大事です。

春樹村上は甘いもの好きじゃないそうですけど、
登場人物はドーナツばっかり食べてますからね。
たしかに、中年もとうに過ぎた人の小説を、
クリームプリンと形容するのも微妙ですが。

それか他に良い言い回しがありますか。
prime frame/pram farm というのはどうですか?
いーや、すもも園なんて、なおさら意味が分からない。
それかこうです。
prime frame/forgotten clime。

It is a prime frame,
To sled in to forgotten clime.
最上の枠から、忘れられた国へ滑り込む。
韻が弱くなりますけど、
こっちのが文学者がちゃんと讃えられてる感じです。

僕も将来は賞が欲しいですね。
僕はモンベル賞の寝袋部門とかが狙えそうだと睨んでます。
「すばやく、丁寧に丸めて、きちんと仕舞えることを讃えます」
みたいなのだったらけっこう自信あるんですけど。

2012年9月29日土曜日

ましな行き方

こないだからポール・セローの旅行記、
『ゴースト・トレインは東の星へ』を読んでます。
今は色んな本が読みかけになってます。

本を買うときは4、5冊まとめて買うので、
読みはじめても1冊ずつ終わるのががまんできずに、
ちょっと他の本の冒頭だけ読んでみようと思って手を出して、
結局どれも気になって全部をちょっとずつ読み進むことになります。
セローは冒頭でこう書いてます。

「旅人にとって、国家的危機はチャンスであり、
天の恵みである。よそ者にとって、
トラブルほどその国の真の姿を見せてくれるものはないからだ。
たとえ何がどう危機的なのか分からなくても
(実際わからないことが多い)、
とにかくその一日は盛り上がるし、
旅人は危機の生き証人となることができる。
確かにそのせいで煉獄の苦しみを味わわされることもあるが、
それでも祝日よりはましだ」

特にこの「それでも祝日よりはましだ」
ってとこがキマってます。
一体どんな煉獄の苦しみがあったんだろう、
冒頭にこんな言葉があったら先を読まずにはおられなくなります。
もう一つこういう文章もありました。

「もちろん家にとどまり、人には礼儀正しく、
逃げずに物事に立ち向かう方が難しいに決まっている。
しかし、そのどこに本の生まれる余地があるだろう?
それならばいっそ冒険家を気取ってほらを吹き、
大見得切ってみせる方がましではないだろうか」

また「まし」です。
セローのましだっていう言い方に、
ワクワクさせられるのは僕だけですか?

「お前に付き合って脂身たっぷりのステーキを食うより、
帰ってしなびた干物でも焼いたほうがましだぜ」

「壊れない新車買って快適に過ごせば、
何の不便もなしに生活できるに決まってる。
でも安全安心がなんだっていうんだ。
苦労とリスクは買ってでもしろって言葉にならったほうが、
まだましなんじゃねえか」

……どうも僕が言うとぜんぜんサマになりませんけど、
諦めと自分を知るっていうのが入り混じったような感じの、
「理想の選択」とは反対の、
「ましな選択」ができることは大事なんじゃないかと思いました。

2012年9月28日金曜日

次々とやってくる定食

・今週から餡かけパスタをはじめてます。
葛と生姜を使ってますから身体を温めます。
そして生姜は胡椒と共にピリッと感を出してます。
野菜は揚げたゴボウや空心菜が乗ります。

今週は酒粕クリームシチューもやっています。
里芋にじゃがいも、蓮根など、根菜芋類盛りだくさんです。
酒粕は身体温め食材の殿堂ですし、
味にコクも出ておまけに栄養価も高いです。

・僕の今週のハッと言葉はこれでした。

「私たちが定式的な言葉を嫌うのは、
それが「生きていない」からではない。
それが「死なない」からである」
(内田樹『街場の読書論』)

昨日オーシャンに現れた海辺のトランぺッターは、
「考えながら書いてるんじゃない。
考えがそのまま書かれるんだから」
と自分が書くブログ風日記について言ってました。

共通することを言ってる気がしましたけど、
何が共通するんでしょうか。
たしかによくあるのは、
「うーん」と腕を組んで散々悩んだ挙げ句出てくる言葉が、
お決まりパターンだったりすることです。

上に書いた言葉がもう、
定式的な言葉になってますから。
次々と出てくる定式。
次々に出てくる定食、みたいな文章だったら楽しそうですけどね。

2012年9月27日木曜日

グローバルなサバ

昨日は仕事帰りに魚屋さんに寄って、
サバを勧められたのでそれを買って帰りました。
二枚におろしてもらって、
一枚は塩をもんで、
もう一枚は竜田揚げ用にそのままもらいました。

でも片栗粉が家になくて、
代わりに小麦粉を使って焼きましたけど、
さっくりとした食感になって
身がこれまた脂が乗っていてふっくらとしている。
こんなにうまかったか、サバよ。
せっかくなんでイタリアの詩人ウンベルト・サバの、
「山羊」という詩から一節。

「おれは 山羊に話しかけた。
たった一匹 草地につながれていた。
草に飽き 雨に
濡れて 啼いていた」

何の変哲もない冒頭部分ですけど、
僕はこの景色を佐久島に行くといつも見るので、
なんとなく引きつけられました。
まだ山羊には話しかけたことないので、
今度行ったときは話しかけてみます。

サバを食べて、サバの詩からヤギを引用する。
なかなかオーシャンにはそぐわない、
動物性タンパク質が全開な感じです。

サバはユダヤ語でパンって意味だそうですけど、
だからトルコ名物のサバパンはグローバル的な視点に立つと、
語義反復でパンパンということになります。

2012年9月26日水曜日

ドル箱メモリー

今日は筋肉痛です。
筋肉が痛いと頭も鈍くなります。
動きは全般的に遅くなり、
ちょっと誤作動も起きる。
パソコンのマウスを操作しようと思ったら、
コーヒーカップを倒す。
まぶたをこすろうと思ったら指が目に入る。
肩を扉にぶつけ、
足は靴に入らずにバランスをくずし、壁にぶつかる。

でも、動き出すとだんだん身体が柔らかくなってくる。

満たされた胃が働き出して、身体に血がまわる。
硬直した太ももが温まって、歩くのにも弾みが出てくる。
人に「おはよう」なんて言っているうちに、
言葉がスロットマシンみたいに回り出す。
カチ、カチ、カチ、と止まって、会話がフィーバーする。
フィーバーは嘘です。僕の会話は、せいぜいチェリー止まりです。
ともかく、言葉が次の言葉を呼び、僕がセリフを口にすると、
相手の口からメダルがばらばら出てくるみたいに、
楽しくなるような返事がある。
僕の日課はそれをドル箱に貯めることです。
黄金のメダルはカフェ・オーシャンの引換所で、
記憶の大海に漕ぎ出るカヤックツアーと交換することができます。
そうだ、ポイントカードだって付きます。
貯まればドリンク券になります。
みなさんもぜひどうぞ。

2012年9月25日火曜日

彩楽

今日の朝見た夢は本を読んでいる夢でした。
読んだこともない司馬遼太郎のエッセイでした。
浮世絵を都市化させたような景色の場所で、
川にかかる橋を渡りながら読んでいました。
アスファルトなのにアーチ状になった橋のつなぎ目は凸部になっていて、
それがバネみたいになっていて踏むたびに僕はジャンプする。
そんな難しい体勢で読んでいる本に、
こんな文学観が書いてありました。

「エッセイは生活の彩楽において役に立つことを基準にしている」
生活の彩楽って、なんだかよく分からないですけど、
司馬遼太郎が使いそうな古風な言い方です。
僕は古風なものは好きなので、
無意識にこういうことを思っていたのか。

そう言われてみると、
生活の役に立たない面白いエッセイはあまり思いつかないです。
リリー・フランキーの本はそういうのかもしれないですけど。
エロテクニックがあるわけでもない、
座右の銘になる格言があるわけでもない。
うんこが漏れたとか、
「ゲロはいい男にかけるべし」とか、
そういうことしか書いてない。

生活の役に立つのと、生活の彩楽における役立ち、
という意味だとこれはこれで違いそうです。
昨日ヤーリーという日本人がこんなふうなことを言ってました。

イベント事に呼ばれてもはじめは断る。
それで当日行くと予想外に思われて自分を印象を上げれる。
ほんとに行かなくてもいいし、
行くと言ってから当日行けなくても印象を下げないから。

人間、時間には限りがあるから、
少ない機会で自分の印象をMAXまで引き上げようという考えです。
ヤーリーは演出好きなので自分の演出をもしてます。
これは生活の彩楽っぽいです。

役に立つだけだと自分のためにしかならないけど、
彩楽の役に立つと人を楽しませれそうです。

2012年9月24日月曜日

精と死

通夜話しと艶話しじゃ、
だいぶ違う話しになりますね。
どっちからしたらいいんでしょうか。

昨日の通夜の話しからにします。
住職が高校のときの担任でした。
父親の代理で参列した親族席で僕が座っていると、
「ニンジーン、カンジーン、ナンマーダーブー、
ナンターラー、カンターラー」
というお経が聞こえてきましたので、
「これほんとかよ!?」と思いました。
ニンジンとカンジンってどんな漢字なんだよ。
楽観的で気さくな担任だったので、
もしかして当てずっぽうに言ってるんじゃないかと、
僕は罰当たりにも疑いの目を向けてしまいました。

もう一つはタカシさんが昨日してくれた昔話しです。
高校生のとき興味心から、
エロ映画館に友達と二人で出掛けた。
映画館に着くとタカシさんの友達は緊張のあまり、
「ちょっと先にトイレ行っとこうぜ」と言いました。
そこで二人が小便所で横に並んで、用を足しているときのことです。
タカシさんはふと友達の下半身の違和感に気付きました。
友達の太刀魚が(正確にはまだ立っていませんけど)、
ミイラのごとくティッシュでぐるぐる巻きにされていたのでした。
「な!なんで?」とタカシさんは驚いた。
友達は言いました。
「いや、漏れちゃいそうだっらからさ」
(映画館で巻けよなー)
というのがそのときのタカシさんの心境だったそうです。
※後始末については不明。

2012年9月23日日曜日

雨とパセリの若芽

今日は雨の日曜日です。
種を蒔いたパセリが順調に発芽しました。
水やりを忘れてしまう僕には
最近ちょっと降るようになった雨が恵みになってます。

採れたてのハーブを使うようになってから、
パセリはただの飾りじゃなくなりました。
刻んでパスタに絡めたり、
ドレッシングにしたりすると、
ほんのりとした苦味と香りが出て味が。

ファミレスのフライドポテトに付いてくるパセリは、
修飾品のように扱われて、
誰からも無視されて皿の脇に転がされるものとして、
パセリも不毛に思ってることでしょう。
やっぱりパセリは刻まれ千切られパラパラと振りかけられる、
いぶし銀、いや、まぶし緑です。

2012年9月22日土曜日

植物奇譚

今日はシンジさんが冬瓜をたくさん収穫してきました。
「これだけ食べたら冬瓜死するなー」と言うので、
僕は冬瓜死とはどんな死に方かと聞きました。

「飲み込んだ冬瓜が腹の中で成長して、
心臓に蔦が絡み付いた後、
冬瓜の実がなってそのトゲが心臓に刺さって、ウッ!
となって死ぬ」
らしいです。

「それで死ねたら本望だなー!」
とシンジさんは言ってました。

その後ランチタイムで厨房で仕事をしていると、
店長のJ子さんはこう言いました。
「私は昔、髪の毛の中で種が育った」
頭から発芽したのがぴょこんで出ていたのを、
気付いた友達が抜いてあげたみたいです。

何年か前に父親が、
30年間維持した長髪を切ることにしました。
父親は長い髪を一本の太い束にして固めていて、
頭の上で少しずつ伸びていました。
一体何年それが束になっていたか分からないですけど、
切ろうとしたときには太い枝のように固くなっていて、
ハサミで断髪しようとしても、
ちょっと刃が食い込むだけでまるで切れません。
それでカッターナイフを使って、
ノコギリを引くようにするとやっと切れました。
僕らは切り取ったその太い髪の束を不思議にいじっていると、
中から小枝が出てきました。
もうちょっと置いておいたら、
葉っぱが付いたかもしれないと思うと、残念です。

2012年9月21日金曜日

古書ミュージアムに行く

古書ミュージアムの「西尾市岩瀬文庫」に行ってきました。
今は《耕す》という、農業をテーマにした企画展をやっています。
江戸時代の農業書が色々並んでいました。
専門知識のない僕は立ち入ったことは分からないですけど、
田んぼの中を馬とか牛に道具を引かせてたとか、
蜜柑は昔から紀州がすごかったとか、
ははあー、なんて頷きながら見てました。

農業全書とか活字の本が半分ぐらいで、
絵図が入った本もたくさんありました。
A4サイズぐらいの絵でこういうのがありました。
畑を耕してる男とか女の人たちがいて、
収穫した稲をかついでる人とか、天気を見てる人もいる。
それで一人一人に吹き出しが付いている。
なんだこれは、マンガじゃないか!
昔の字で、おまけに滲んでるからよく読めないけど、
何か喋っています。

「何だか雲行き怪しんべよー、はええどご切り上げっか」
「まーた弥助どんがゆっとるわ、けえりてぇばっかやろが!」
「長さんしがだねぇわよー。弥助どんは嫁さんだいすきやっから、
ねーみんな?」
「ガッハッハ、ウフフフ」
おそらくこういうことが書いてあります。

ここの博物館はけっこう豪華な建物です。
展示室が広々としてます。
でも4分の1ぐらいは次回の企画の広告ポスターが貼ってあります。
そういうものは掲示板とかしかるべきとこに貼って、
しかるべき資料がもっと出ると充実するんじゃないか、
なんて思ったりもするんですけど。

2012年9月20日木曜日

秋のなぞなぞ

アリがナシに寄ってたかっていた、
ってちょっと深遠ですよね。
でもちょっと経つとアリもどっか行っちゃいました。
どうしてか知ってますか?
飽きたんです。秋が来たんです。

深いことは不快につき、迂回がいります。
僕は今日はお休みです。

2012年9月19日水曜日

男のニンニク畑

オーシャン畑ではニンニクも育ててます。
手前ども100%自前のニンニクを踏まえて、
毎年そのニンニクのカケラの中から大きいやつを選んで、
それを種にまた植えています。

今年は丁稚奉行のヤーマンがニンニク畑をやると言って、
こないだから土を耕したりしてます。
男たるもの、自分のシマ(極道?)を持つとヤル気も出ますからね。

僕だってこのブログという、
デジタルなディスプレイ上にシマを持ってます。
問題は毎日、真っ白なところからはじめないといけないので、
何が育って、何が腐っているのか、ぱっと目に付かないことです。
野菜の芽を抜いて、
雑草を育てていたなんてことが、
数年後とかに発見される場合もあるでしょうね。
そういうとき人はこう言います。
「ああかわいそうに。あの人は精神がおかしいのね」
耕作人はこう答えます。
「ということは僕は利益になるアメリカを出し抜いて、
雑草の陰に隠れていたアフガンの工作員みたいなもんですね。
ハッハッハ」

2012年9月18日火曜日

酒蔵開きとつまみ

そういえば一昨日、幡豆の友引市に出店したとき、
はじめて酒蔵開きというものに行きました。
これだけおっさん率が高かった場所は、
浅草ホッピー通り以来です。

浅草のその通りは両側にずらっと大きな鍋を構えたお店が並んで、
どのお店もグツグツと牛スジを煮込んでいる。
そしてどのお店も外からテレビが設置されてるのが見えて、
客全員が競馬の中継を見ている。
僕らはそのうちの一件に入って(どの店も違いがよく分からない)、
牛スジとビールを頼みました。
少しするとお店の客が一斉にお勘定で立ち上がり出して、
外の通りを見るとおっさんの行列ができていた。
何事かと思ったら競馬中継が終わったのでした。
それで僕らは人気のなくなった店に取り残された。
すごい場所です、浅草ホッピー通り。

話しを幡豆に戻すと、
酒蔵開きでもつまみを出すお店が色々ありました。
珍味とかキムチ屋さんが店を出して、
テーブルやゴザを敷いた所でみんな輪になって、
尊皇のお酒を飲んでいました。
中には七輪でスルメイカを焼いてたりして、
それをつまみにしてる人もいます。
利き酒コーナーがあったり、
無料の試飲ができたり(それだけで酔っ払う)、
上等のお酒は200円とか300円で試飲できる。

僕はプラスチックのコップに並々の冷酒を注いでもらって、
キムチ屋で韓国唐辛子のキムチを食べさせてもらい、
酔っぱらいのおっさんの話しを聞いていました。
世界のトヨタで、世界を驚かす論文を書いたと言ってました。
口癖は「このバッカヤロ、ボンクラ!」でした。
口が悪い人の話しはだいたい面白いという印象があります。
身の回りに一人、毒舌とか大声で悪口を言う人がいると、
仲間内のわだかまりがハッキリして良いと思います。
小声の悪口とか、面と向わない毒舌はただせこいだけですけど。

2012年9月17日月曜日

ぼけた

頭の働き何もなし、
手の動きやたらと勝手だし、
心は文句を言うだけ。
何でこんなにコントロールが利かないのだカラダ。

オムレツはフライパンからはみ出し、
傾いたコップからコーヒーこぼれシャツに染み作る。
首は苦しい体制を直そうともせず、
寝違えたカラダは心のせいにする。

昨日の幡豆の友引市の出店は、
オーシャンに忘れもので3往復しました。
頭の働き、何もなし。

2012年9月16日日曜日

顔貌

誰かと会話をするときどこに眼を向けるでしょうか。
僕は「眼を見て話しをしなさい」という言葉が頭にあるので、
できるだけ眼を見て話しをするようにしてました。

眼を見ずに話しをするということは、
自分に自信がないからだと、よく恋愛マニュアルにも書いてあります。
つまり嘘を付いてるとか、心ここにあらずとか、
そんな印象をもたれるというわけです。

でも逆のことを言う人がいました。
ユダヤ人哲学者のレヴィナスは『倫理と無限』でこう言ってました。
「他人と会うときの最上の対し方、
それはまさに相手の眼の色に注意を払わないようにすることなのです!」

僕の場合こういう実践してきたことを覆されると驚いて、
眼から鱗が落ちて眼が良くなって、益々眼を見てしまいそうです。
レヴィナスは相手の「顔貌」を見ろと言います。
眼を見ることは自分の言葉の反応を伺うときで、
顔を見ることは相手の状態を知るために見る、
こういう違いを言っているんだと思います。

眼の色を伺う、っていう表現はよく分かります。
そういうとき僕は自分中心の言葉選びになってそうです。
でも顔を見ろって言っても難しいですね。
耳とかあごとかだけじゃなく、
肌の色で体調も見るってことですから。
左、右、下、裏。一人あっちむいてほいです。

でもそのほうが自分も楽かもしれないですね。
真っ直ぐ相手の眼を見るのって、意識しないとできないです。
見るぞって、強く念じないと。
で、念じてるうちに相手の言葉とか聞き漏らしたりする。
何のための「眼を見る」だったんだってことになりますし。

今日は幡豆の友引市へ出店に行ってきます。
いろんな人たちの顔を見てこようと思います。

2012年9月15日土曜日

夜から朝

昨日は夜から朝にかけて、
オーシャンでナイトパーティーがありました。
僕は夜の9時開始から行きましたけど、
12時前には眠たくて眠たくて帰りました。

今日は通常営業ですけど、
明日は西尾駅の向かいの公園と、
幡豆の友引市で出店があります。
西尾ではお菓子やドリンク、幡豆では生パスタをやります。

今月は僕の周りで子供が生まれる率がかなりアップしてます。
調べてみるとやっぱりです。
8月から10月の間はオギャー率が上昇するらしいです。
それと反対にポックリ率は1月から3月がいちばん高いみたいです。

オーシャンはパーティーから引き続きモーニングで24時間稼動です!

2012年9月14日金曜日

仲間はずれのジャック

大分長くかかって『LOST』はシーズン3まで来ました。
ジャックの腕にはタイ語の刺青が入ってるんですけど、
ここまで来るまでそれには何も触れられてませんでした。

その刺青はジャックがタイを旅行中に、
人間の本性を見れるセクシー占い師と知り合って、
彼女に彫ってもらったものです。

それでジャックは無人島で敵に捕まって、
檻に入れられるんですけど、
そこの一味に腕の刺青を指摘されるんです。
「あなたその刺青の意味分かってるの?」

ジャックは自分の本性を占い師に見てもらって、
意味を聞かずに彫ってもらいました。
すると翌日、ジャックの宿にチンピラが押し寄せてきて、
「国に帰りやがれ」とボコボコにされてしまいます。
この時点でリンチされる意味は分かってないんです。

でもジャックは強がって答えます。
「ああ。分かってるさ」
「ほんとに?そこにはこう書いてあるわよ。
〈彼は私らと並んで歩くけど、仲間ではない〉ってね」
ジャックはニヤリとしてこう言う。
「そうさ。でも違う意味があるんだ」

ここで僕は混乱しました。
ジャックは強がってるのか?
それともほんとにちがう意味があるのか?
自信満々だから強がっているようには見えない。
でも実際、刺青の意味通りボコボコにされた。

僕はDVDをポーズして考え込みました。
〈彼は私らと並んで歩くけど、仲間ではない〉
この言葉がジャックにとって何かポジティブな意味があるのか?
そこで僕はハッと気付きました。
僕の腕にも同じ刺青があるじゃないか。
〈OUTSIDER〉
外部の人、部外者、端くれもの、仲間はずれ。

「ジャック!僕も君と同じ意味の刺青があるぞ!」
勝手な解釈でジャックと友達になった気がしました。

でもちょっと待てよ(DVDが終わってから)。
僕のゼロに近い記憶力が珍しくピキーンピキーンと言いました。
そういえば『LOST』の監督はアメリカ生まれのユダヤ人です。
ユダヤ人と言えば、ノーベル賞受賞者の約20%がユダヤ人という、
世にも変わった血を持つ人たちです。
内田樹の『私家版・ユダヤ文化論』を読むとそれがよく分かります。

その本には、ユダヤ人にとって生きることは仲間はずれそのものだ、
ということがみっちりと書いてあります。
『LOST』風解釈をするとまさに、
〈彼は私らと並んで歩くけど、仲間ではない〉となります。

なんで、周りにいる人を仲間ではないと考えるがいいのかを、
僕が説明すると言い方を間違えて、
日本人の仲間はずれにされそうのでやめときます。
僕は間の子ですからね。
こないだ父親に言われました。
「お前がもし50年前の日本に住んでたら、
間の子だって言われて石をぶつけられてたぞ。
今の時代ハーフだとか言うとチヤホヤされるかもしれんけどな」と。
ちょっと待ってよ、と僕は言い返しました。
「確かに石はぶつけられない。それにチヤホヤもされる。
でもアメリカンジョークを言っても親父ギャグとしか思われないなら、
もう日本人としてもアメリカ人としても終わってるってことじゃないか!
おれのアイデンティティはどこにあるんだよ!え!?」

すいません横道に逸れました。
仲間はずれの話しです。
ともかく、仲間はずれはユダヤ人だけの問題じゃないです。
「この呪いは本来すべての人間にかけられたものだ」
というのが内田樹の言い方です。
仲間はずれという状況が「一人で考える」ことを教える、
ジャックはきっとそういう意味でニヤリとしたんだ。
僕はここまできてやっと合点承知できました。

僕も常に呪いに向き合いたいですね。
成長はノロいかもしれませんけど。
アメリカンジョークです。
アッハッハー!

2012年9月13日木曜日

秋の食材が盛りだくさん

かぼちゃのプリンと、
黒小豆のプリンが最近のプチデザートになってます。
あー、あと天然成分の美容液がお店に並びました。
うー、それとかぼちゃの豆乳クリームパスタもやってます。
えっとー、秋収穫のズッキーニもたくさん使ってます。

久しぶりの仕事だと慣れてた動きができなくなって、
考える前に、やることが迫って来るので、
何かを記憶する間がないです。
忙しいうちに時間が過ぎるのもいいんですけど、
記憶が引き換えになってます。
今日はヒマを生むために冷製カツカクテキな動きで行こう。
いや、性生活厳格な動きがいいのだろうか。
いやいや、チン快活は明確である。

どうも今日の方針が定まりません。
それにしても、パドルボードツアーが大人気!

2012年9月12日水曜日

しつこくマルケス

・昨日書いた『生きて、語り伝える』は、
分厚い本の割になにかと読書を立ち止まらせる本です。
昨日はバーナード・ショーの引用の言葉にぶつかりました。

「ごく幼いころから、私は学校に通わされたせいで
自分の教育を中断せねばならなかった」
僕は二度読みしてしまいました。
子供がこんなこと思ってたらビビりますね。
大人か!?
タカ&トシなら言うでしょう。

ショーの文章(ダジャレじゃありません)で面白いのは、
だいたい誰かの作品に引用された文章です。
ショーの作品はとにかく読みにくい。
1ページにびっしり文字がつまっていて、
「読むぞ!」という気合いが必要です。
ということで、
ショーは引用で楽しみましょー(高度なアシンメトリーダジャレ)。

※「アシンメトリーダジャレ」とは、文章の始点が偽ダジャレで、
終点に普通のダジャレを置く技法である。
[ウィリアム・ダジャレ辞典より]

・スタッフブログのくせに、
最近オーシャンのことをぜんぜん書いてません。
でも今日は6日ぶりの出勤ですから、
明日は何かニュースが書けそうです。

2012年9月11日火曜日

記憶残高

昨日からガルシア=マルケスの『生きて、語り伝える』を
読みはじめました。
読みはじめたと言っても、作品に入る前のページの、
よく詩が引用されてるところに書いてある言葉に釘付けになって、
そこで考えてるうちに満足して、
それから本を閉じて秋刀魚を焼いて晩ご飯にしました。
そこにはこう書いてありました。

「人の生涯とは、人が何を生きたかよりも、
何を記憶しているか、
どのように記憶して語るかである」

僕は10歳ぐらいまでの記憶が少ないと思います。
深刻なトラウマが邪魔をしてるわけじゃないです。
深刻どころか浅はかに、
山の中を走ってたとか、
アメリカに持って行ったコミックボンボンをずっと読んでいたとか、
そういう記憶しかないです。

10代の記憶はなんとかあります。
20過ぎて本を読みはじめて家から出なくなりましたから、
それ以降の僕は死んだようなものです。
そう考えると、
僕はざっと10年間分の生きた記憶を持っていることになる。
ということは、
僕は今日まで249日分のブログを書いてきた。
そこにはそれと同数の249日分の過去の記憶を織り交ぜたから、
残りの僕の記憶は、閏年の2日分を加えて、
3704日分ということになります。
だからまだ9年と少しの間はブログのネタに困らない。
といいなー。
ぽりぽり(じゃがポックルを食べる)。

今朝の雷は1日分の記憶として残りそうです。

2012年9月10日月曜日

MEIKAのお嬢さん

今日は休みで、
ブログを書くのをすっかり忘れていて、
今思い出しました。
思い出しついでに、思い出し言葉について書こうと思います。

僕は名家のお嬢さんと聞くとつい、
銘菓のお嬢さんを想像してしまいます。
メーカーのお嬢さんはあまり想像しません。

あのとき三河で名を馳せる銘菓のお嬢さんは、
花かんむりを被ってきました。
その横で僕は、
ハゲヅラを被って神父のコスプレをしていました。
数年前に結婚式の二次会の幹事を引き受けたときの場面です。

当時働いていた職場の同僚のTのパーティーでした。
新郎側にハゲヅラの僕が付き添い、
新婦側には花かんむりの、銘菓のお嬢さんが付き添いました。
なるほど。家庭環境のちがいとはこういうことか、
と当時思いました。

今度はメーカーのお嬢さんと付き添い役をしてみたいですね。
どんなものを被って来るんだろう。
「DENSO」とか刺繍の入ったキャップで、
ウケを狙って来るようなお嬢さんもいるのかな。

2012年9月9日日曜日

大阪紀行

昨日は『最強のふたり』を見ました。
格闘ものかと思ってたら違いました。
首から下が動かない身体障害者の金持ちの男と、
ユーモアがあるという理由で介護に雇われた貧民街の黒人の若者。

フランス映画だからきっと重くて憂鬱なんだろうなと思ってたら、
それも違いました。
何が最強なのか最後まで分からなかったですけど、
音楽と下ネタがすばらしく良いです。

僕が座る両隣りがカップルだったので、
一人下ネタであんまり笑って変質者だと思われるのも嫌だったので、
笑いをガマンするのが辛かったです。

映画続きでしたけど、
大阪も今日一日で終わりです。
たこ焼きも食べましたし、
寿司屋で関西風の塩漬けガリも食べたっちゅーわけやねん。

2012年9月8日土曜日

フィロソフィー県民

昨日から学校で大阪に来てます。
今回は「哲学」のスクーリングです。
僕は言葉をこねくり回すのが好きなんですけど、
昨日は朝から夕方までずっと眠気に襲われてました。

先生が語るソクラテスとかプラトン談義が催眠術のように響いて、
昨日の記憶が朦朧としてます。
きっとみんなはこう言うでしょう。
「何言ってやがる、授業が分からなかっただけだろ」
まあ、大方、分かりませんでしたけど。

そのかわり、学校が終わってすぐに、
ビルの向かいにあるトーホーシネマに入って、
『アベンジャーズ』をビール片手に見たときは、
すっきり目が覚めました。

君は大阪まできて何をしてるんだ、
と僕は哲学的に自問して、こう答えます。
「分からないことを、分かりにきたんだ」と。

フィロソフィーのフィロは愛。ソフィーは知。
フィロソフィーから愛知を学びにやってきました。ふふふ。
ああおもしろい。

2012年9月7日金曜日

ピーナッツバター・ジャンキーズ

ピーナッツバターに取り憑かれる人たちがいます。
エルヴィス・プレスリーはピーナッツバターを食べ過ぎて
死んだという話しもあるぐらいです。

身近なところでは、オーシャンのしんちゃんがいます。
「おれはピーナッツバターがあれば、
パンなんかなんでもいいんだよねーへっへっへー」
と本当に嬉しそうな顔をして言います。

うちの母親は中学生から高校生の間、
おばあちゃんに隠れて夜中にひっそり冷蔵庫で、
ピーナッツバターとストロベリージャムを取り出して、
食パンにたっぷり塗ってサンドイッチにしたのを食べてたみたいです。

よくテレビのアンビリバボーに、
夜中の冷蔵庫に忍びよる人たちが出ますけど、
僕の母親も一歩間違えたら、
重症の肥満になっていたかもしれないですね。
幸いにも、学校でサッカーをしたり、
おばあちゃんの車を盗んでドライブしたりして、
他にも楽しいことがあったのが救いになったみたいです。
母親の過去の話しを整理すると、
よく食べて、よく遊んだ、という感じになります。

僕個人の好みでは、
ピーナッツバターは好きですけど、
取り憑かれるほどでもないです。
でも、ピーナッツバターを食べる人を見ると、
自分も無性に食べたくなります。

ピーナッツバターといったら、
僕は「ジョー・ブラックをよろしく」を思い出します。
悪魔がブラッド・ピットに乗り移って、
ピーナッツバターを食べるシーンがあります。
悪魔ははじめて食べたピーナッツバターにはまって、
それからというものの、
スプーンですくったピーナッツバターをいつもくわえています。
そうはいっても「ジョー・ブラックをよろしく」は泣ける映画でした。

2012年9月6日木曜日

決死のパスタ

昨日はランチタイム真っただ中、蜂に刺されました。
冬瓜汁の薬味に使う紫蘇がなくなったので、
ハーブガーデンに取りに行き、
柔らかい紫蘇を摘もうと繁みに手を突っ込んだとたん、
ツーン!!です。

紫蘇の繁みの中に蜂の巣がありました。
そこに僕は奇襲をかけてしまった格好です。

はじめて蜂に刺された僕は、それはもう一大事だと思って、
蜂が繁みから飛び出して来るわで、
摘んだ紫蘇も放り投げてお店に走って逃げました。
「刺された!刺されたよ!蜂に刺された!」

でも厨房は、
「大丈夫?痺れてる?もし倒れそうになったら休憩してね!」
とバタバタしてます。
僕もやっぱりパスタ茹でなきゃならないし、
やっぱり紫蘇も必要だし、
もう僕は死ぬかもしれないと思いながらフライパンを振りました。

そこで、心配をしてくれたのかりょうちゃんが声をかけてくれました。
「どこ?ちょっと見せてみて。ああ、赤く腫れてるね」
「いや、そこはさっき油で火傷したとこで、こっちが刺されたとこだよ」
「あ、大丈夫そうだね!アシナガとかスズメバチじゃないもんね」
と、割とあっさり目の診断です。

結局、一時間ぐらいしたら痺れも血管のドクドクも引いていきました。
でもその間に茹でたパスタは、これがもう僕の最後の一皿だ、
という決死の覚悟が込められたので、
麺のコシも強くなったと思います。

そういえば小学生のとき妹が蜂に頭を刺されましたけど、
妹が暴力的になったのはそれが原因なんですかね。

2012年9月5日水曜日

バベルのサントラ

『リアル・スティール』のオープニングの歌がよかったです。
映画を見てるとき、あ、良い曲だと思ってても、
見終わるころには良いと思ってたことも忘れて、
結局思い出さないまま時間が経ってしまい、
どの映画の曲が良かったのかまで忘れてしまいます。

でも良いと思う曲が複数あると忘れる前に、
サントラを買おう、となります。
今でもたまに聞いてるのは映画『バベル』のサントラです。
グスタボ・サンタオラージャのギターの間に、
坂本龍一がいたりリップスライムがいたり、
アメリカンなポップ曲も入ってます。
ふにゃけた感じと寂しくなる音楽が切り替わるのが良いです。
二枚目には(二枚組です)藤井隆の曲も入ってます。
このCDの曲順で聞くと、
これもまた丁度良い感じでフォー!!です。

サントラはいいですね。
映像が浮かんできます。
モロッコとか日本とか、
ぜんぜん別物の風景が音楽と共に切り替わって印象に残り、フォー!!

2012年9月4日火曜日

バイブ目覚まし

少し前からiPhoneの音が出なくなって、
バイブ目覚ましで起きてます。
微弱な振動を感知するナマズになった気分です。
地震が予知できるようになったらまた報告します。

2012年9月3日月曜日

朝市マーケット

・今日はオーシャンで朝の6時から
「朝市クリエーターズマーケット」を開催しています。
色んな人たちがモノを持ち寄って並べているようです。
そして誰でも自由に物々交換ができるみたいです。
服、本、野菜、作品、とにかくなんでもオッケーだということで、
僕は本を持って行こうかな。
食器もあるな。CDもいいかも。
ブツブツ。

・今朝は起きてすぐにちょっと外を歩きましたけど、
いつの間にか秋の空気です。
涼しい空気が身体を通り抜けて、
身体がオータムモードに切り替わりました。
うちの猫シルベスターも食欲が出てきて、
夏はあんまり食べなかったのが、
最近よく食べています。
そういえば僕は昨日素麺を食べましたけど、
なんだか素麺もフィナーレな気がしました。
そろそろ暖かい麺が食べたくなりそうです。
魚もいいですね、秋刀魚が食べたい。そうだ、魚焼こう。
ブツブツ。

2012年9月2日日曜日

西尾ワイルドターキー

・年代で趣味嗜好が変化するように、
年齢によって「カッコいい酒」も変わります。

十代の頃、バイト先の社長に連れて行ってもらった、
ラウンジやクラブで水割りを水のようにサラッと飲むのを見て、
カッコいいと思いました。

また別の人に居酒屋に連れて行ってもらって、
僕が焼酎は鏡月グリーンしか知らないときに、
ボトルキープしている酒が芋焼酎で、
それもロックで飲んでいる姿がカッコいいなとも思いました。

ヘミングウェイが描く酒もまたカッコよかったです。
キューバが舞台の小説だったと思いますけど、
バーで飲んでた主人公が水筒を出して、
フローズンダイキリをそこに詰めてくれるようバーテンダーに頼んで、
それを持って釣りか何かに出かけるという話しも新鮮でした。

しかし、群を抜いてシビレたのは、
高校生も終わりぐらいの頃の小さなバーでのことでした。
アメリカン好きな先輩に連れて行ってもらった、
はじめて踏み込むアメリカンなバーです。

僕は母親がアメリカ人でも育ちは西尾なので、
そういう革ジャン、リーゼントが当たり前のバーに入るには、
すこぶる緊張しました。

僕が身体を固くして何を頼んでいいのか分からず手当たり次第に
「ショウチュ、いや、生ください」
と言っている横でその先輩はこう言いました。
「おれ、バーボン、ロックでもらおうかな」
バ、バーボン?
なんだそれは?
「ワイルドターキーのね」
よくわからんけどカッコいい!
それがすぐに飲み物だと認識できなかったほどです。
当時の僕の年代からしたら、
バーボンなんてドラゴンボールの登場キャラの一人でしかありません。

「バーボンをロックで」
僕はこの言葉に昔も今も「大人」を感じます。
今も頼むのが恥ずかしいぐらいです。
でもそれに憧れて、アメリカンなバーに行くようになって、
同年代を前にして頼むバーボン・ロックという自分に酔っていました。

あの消毒薬みたいな味の酒をよくガマンして飲む。
元気があればなんでもできるアントニオですけど、
カッコいいと思ったら何でもガマンできるっていうのは、
気をつけたほうがよさそうです。
だいたい、カッコいいと思ってやってるうちは、
サマになりません。

・今日は日帰りで京都に行ってきます。
オーシャンはリニューアルして元気に営業してます!

2012年9月1日土曜日

エロ・クルーズ

欧米人はよくサングラスをかけます。
運転中、
それにサイクリング、
町中を歩く時でも、
太陽が親の仇でもあるかのようにすぐサングラスをかけます。

それに比べて日本人はどうか。
けっこうサングラスかけてると思いますけど、
使う用途が違います。

日本人女性のサングラスの使い方はどっちかです。
彼女たちがスッピンであるときか、
それともほんとにまぶしいのか。

それに対して、日本人男性はこうです。
混浴風呂の脱衣場でメガネをいちいちサングラスに替えたり、
あるいは電車の対面の席にミニスカ女子が座ったとき、
突然まぶしくもない外窓をまぶしそうに見て、
「仕方ないなー」
とでも言わんばかりにサングラスをかけるような場合です。
まあこれは一般的日本人男性というか、
昔僕がいた職場のO専務という人なんですけど。

つまり、おおよそにおいて日本人がサングラスをかけるとき、
それはまぶしいからではないときが多いです。
男女それぞれ動機は違いますけど、
目的は一緒です。
サングラスで顔を隠す、ほぼこれです。
それはでかいサングラスも流行ります。

エロ目を隠すO専務の言い訳はだいたい決まってました。
「おれ『トップガン』に憧れてたんだよねー」
だからO専務はエロ・クルーズと呼ばれていました。

2012年8月31日金曜日

マサル(番外編①)

ケツキックが昔流行ってました。
肩パンチとか、デコピン、ぞうきん絞りなど、
肉体的ダメージを罰ゲームにする遊びが、
十代の頃は盛んでした。

いつの間にか二十代後半ですけど、
そういうバイオレンスな罰ゲームがなくなりました。
なぜだ?
ちょっとは理性が芽生えたのかもしれません。
いや、それはなさそうです。
答えは僕の周りから「マサル」がいなくなったからです。

マサル。
恐怖のデブ破壊王。
買って一度しか来ていない犬の絵が描いてあるジャージを、
マサルは僕から強奪しました。
こんな服を自分が買ったなんて言うのも恥ずかしいことですけど、
上下で二万円もしたチンピラファッションです。
サイズはXL。
僕はダボダボにだらしなく着こなそうと思ってました。

それを買った初日にマサルに見られました。
マサルは力士張りの低音で、二重あごを震わせて言いました。
「おー、それいいなー。ちょっと貸してくれよー」
貸してくれよイコール、ジ・エンドです。
ジーザスクライス。

何も言うまい。
だって、何が言えますか高校生の僕に。
相手は十近く年上で、しかもその兄はモノホンのYAKUZA。
ちなみに英語で、
ジャクゥージ(泡風呂)とヤクゥーザは発音が似ています。

それはさておき、
それから数日後マサルに遭遇すると案の定、
彼はまるでそれを自分のものでもあるかのように着ていました。
残念ながら、自分のもののように着てはいるが、
明らかに彼の肉体はサイズオーバー。
XLのジャージがアルトバイエルン並みのプリプリ感。

僕は何を書こうとしていたのかというと、
ケツキックや肩パンについて書こうと思ったんですけど、
それはまたにします。
ともかくジャージを取り上げられてラッキーだと思うことにしました。
だいたい犬の絵のジャージって、どんなセンスだ?

2012年8月30日木曜日

グリングリンカレー

昨日に引き続き、
今日もランチはカレーとパスタになります。

カレーは畑で取れたハラペーニョのグリーンカレーです。
白茄子やオクラにジャガイモが入って、
ピリッとした辛さとココナッツミルクが良いバランスです。
ごりごりとすり鉢で粉にしたスパイスがまた奥行きを持たせます。

グリーンカレーと聞いてつい連想してしまうのが、
グリーンベレーです。
アメリカ特殊部隊の彼らは『ランボー』とかで有名です。
僕は『ランボー』見てないですけど、
うちのおじいちゃんは戦争物シリーズが好きで、
棚にはロードショーで録画したビデオがたくさん並んでました。
白いラベルに油性マーカーで色々タイトルが書かれてましたけど、
一つ覚えてるのが「グリーン・ベレー」です。
今調べてみると、
ジョン・ウェインが監督と出演でやってる映画がありましたから、
きっとこれのことでしょう。

あの変な形の(横向き?)のベレー帽を被って、
顔を炭か何かで黒く塗ってジャングルを進行する映像を覚えています。
彼らは捕まえたヘビの生皮を剥いで、
首を切り落として生き血を飲んでました。

食欲をそそらない話しになってしまいましたけど、
でも大丈夫。
グリーンカレーを前にすればそういう気味の悪い話しも吹っ飛びます。
世の中は他力本願の精神に任せれば大丈夫です。
ジャングルはグリーンベレーに、
空腹にはグリーンカレーを。
南知多にはグリーンバレーというレジャー施設があるそうですが、
それに関してはよく知りません。

2012年8月29日水曜日

無人島シリーズ

最近また米ドラマの『LOST』を見はじめました。
『FRINGE』を見出したらそっちばっかになりました。
シーズン2の途中で止まってたところから再開です。
今はチャーリーがヘロインを隠し持っていたことがみんなにバレて、
総スカンを食らっているところです。

小説では桐野夏生の『東京島』を読んでます。
無人島で男たちに囲まれた女が主人公で、
飢えた男たちの欲望に晒されて幸せを感じています。
この映画は見てないですけど、
女優は木村多江よりも藤山直美のほうが小説には忠実な気がします。
でも忠実じゃダメだってことになったんでしょうね。
忠実よりも色気だ、ってことに。

そして昨日は懐かしの『ザ・ビーチ』の小説を買いました。
無人島シリーズが毎日の最近です。
もし無人島に行きたいという人は、
オーシャンまでお問い合わせください。
三河湾探検隊となってカヤックで出発しましょう。

血眼になった男たちとか、隠された財宝はないと思いますけど、
孔雀が住んでいます。
「メイヨー!メイヨー!」
という鳴き声を聞いてみたい人にオススメです。

2012年8月28日火曜日

日帰り佐久島

・そういえば昨日、佐久島行きの船の音を、
「ポコポコポコポポポポポーーー、
とかわいらしく書きましたけど、これは違いました。

もう少し正確にすればこうです。
ヴァラヴァラヴァラヴロロロロローーー!
暴走族の単車のマフラーに頭を突っ込まれて、
砂利道を引き摺られるような音でした。

・昨日は佐久島の「もんぺ・まるけ」で1日限定で行われた、
オーシャンとの合同企画「オーシャンまるけ」を見に行ってきました。
ご飯は事前予約だったり当日のお客さんのために振る舞われてるので、
身内の僕らは自転車で近くに大アサリ丼を食べに行きました。

もんぺ・まるけの敷地にはけっこう広い庭があるんですけど、
紫蘇ジャングルといっても過言ではないほど、
赤紫蘇と青紫蘇が颯爽と鬱蒼していました。
そして一本の木があって、
ロープと材木でできた梯子がかかっており、
それを昇ると樹上のバルコニーといった感じのスペースに出ます。

3メートル近くの高さがありそうです。
樹上から枝に昇ったりして、
久しぶりに木登りをしました。
樹上は風が通り抜けて気持ち良かったです。

それからもんぺ・まるけの名物「浮島」を食べました。
軽い感じの和菓子でほんのりとした甘さがお茶に合います。
ぶどうのかき氷と緑茶のかき氷もちょっとずつ食べて、
オーガニックのビール(イベント特価で300円)を飲みました。

島はまだまだ夏真っ盛りです。
行ったことない人は遊びに行ってみてください。
そしてもんぺ・まるけで、
サッソーシソウッソーを体感してみてください。

2012年8月27日月曜日

オーシャンまるけ

みなさん、知ってますよね?
今日が「オーシャンまるけ」の日だってことを。
え?知らない?
それはまずいですよ、
早く佐久島行きの船に乗らなきゃ!
ポコポコポコポポポポポーーー(船の音)。

2012年8月26日日曜日

すす無

「時を計ることは、時を乱すこと」
ヴァージニア・ウルフの『オーランドー』の中の一節です。
人の体は60も70も色んな時計を持っていて、
でも人は普通それを一つにしようとする、
そんな言い方をしてました。

学校が終わって3・5畳間の(割と狭さが快適)に帰って、
今度は横尾忠則の対談集『芸術ウソつかない』を読んでました。
河合隼雄とのこんなやり取りがありました。
「(横尾)大人というのは、何か目的がないとやりませんからね」
「(河合)目的があって、効率もよくてでしょう。
要するに、魂のためには一番悪いことばっかりしてるわけです」

時間と目的は直線を引くこと。
秒針がカレンダーを進むように、
目的は背中に動機をおぶってプロセスという足で走る。
進むことが前提の二つの行い。

そういう感性論みたいなことを、
ブログを書き進めるために書く僕は、
進みたいばっかりです。

2012年8月25日土曜日

霞を食べる

今から朝ごはんを買いにパン屋さんに行ってきます。
京都でいつも行く学校の近くのパン屋さんがあるんですけど、
おいしいからたまに昼ごはんもここのパン屋さんになります。
パン選びはいつも、
人生の分岐点のごとく悩んでしまいます。
クロワッサンか、ベリーパイか、
はたまた生クリームのデニッシュか。

村上春樹の小説だったと思いますけど、
パン屋で何を買うか迷う男を書いた話がありました。
特に何も起こらない。
たた男が心の中ですごい葛藤をしているのを書いてるだけ。
男はさんざん悩んだ挙句、
クロワッサンを二つ買うことにした。
結末は「やっぱりこれで間違いなかった」風なことだったと思います。

僕はまだクロワッサンを二つ選ぶことはできません。
「How can I live on air?」
霞など食って生きられるか、
という表現がありますけどそんな感じです。

でも、サクッとした空気みたいなクロワッサンを食べるのは、
幸せな瞬間です。
でもやっぱりもう一品は、
果物とか生クリームがたっぷり乗った、
手応えのあるものを選んでしまいます。

貘は夢を食べて、小説家は空気を食べる。
そして僕はカロリーを食べて生きる。

2012年8月24日金曜日

京都へスクーリング

今日から3日間学校のスクーリングのために、
僕は京都に行ってきます。
週末のみんなが忙しいときに抜けさしてもらいます。
「チッス、どうもっ!」

色んな本を先生が関連付けながら、
こうだああだと言う授業だと思います。
事前に3冊読んでおきなさいと指定されました。
田山花袋『蒲団』と、
中島京子『FUTON』、
桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』というチョイスです。
どれも陰気臭そうです。

まだ『蒲団』しか読んでないです。
時雄という作家のところに美人が弟子入りしてきて、
良い年の中年がその弟子に恋をしてしまう。
しかし女弟子には彼氏がいた。
そこで中年の時雄が一言。
「これはつらい、けれどつらいのが人生(ライフ)だ!」

田山花袋を本の写真で見ると、
みたらし団子みたいな顔をしています。
この作家の本は自分の経験の告白らしいですけど、
こういう憎めそうにない顔だから書けたんだな。

2012年8月23日木曜日

ライブのお知らせと内装進捗状況

25日の再オープン日が近付いてきました。
しばらくトレーラー営業を続けていましたけど、
外だから楽しめたというお客さんも少なくないと思います。
BBQプランも好評で、
オーシャンの敷地全体が活かされてます。

今日はクリーニング屋さんが店舗内を掃除してくれたら、
明日は空っぽになっていたお店の中をセッティングします。
机を並べて、ソファーを運んで、スピーカを置いて、
本棚を戻して、あとは、あとは、えー、えー、
ともかくなにやらたくさん物があります。

そうして再オープンしてすぐにまた音楽イベントがあります。
9月7日にハング奏者であるプラブのライブをやります。
このハングという楽器は形も色もUFOみたいで、
ポワンポワンポワワーンと吸い込まれそうな音を出します。
よかったら、ドームの中でUFOに連れ去られに来てください。

外も中も遊びの空間が膨張して、
大爆発・ビッグポワンが起きています。
僕は2日前のフットサルによる筋肉痛で、
マッスル大爆発を起こしています。

2012年8月22日水曜日

カフェ・オーシャンズの活動日誌

フットサルチームのカフェ・オーシャンズは、
活動をはじめてかれこれ半年ぐらいが経ちそうです。
徐々にみんなに動きのキレが出てきていました。
それが昨日、一ヶ月ぶりぐらいのフットサルでしたけど、
肉体が退化していました。
二週間置きのトレーニングで向上していた身体は、
「ふりだしに戻る」になりました。

その中でも特にひどかったのが、
西三河を代表するロックバンド「BLANKA」のボーカルたいちくんです。
たいちくんは昨日、アスリートが使ってそうなレギンスを履いてきました。
「今日はおれ、これ履いてるからちょっと違うよ、動きが。
見ててよ。すごいキレを見せるで」
そんな宣言をウォーミングアップ中にぶっていました。
「それはすげーやたいちゃん、いいないいなー」
みたいな声が上がっていました。
そのレギンスはかなり高性能らしく、
一足で一万なんぼするらしいです。

一時間後、たいちくんが選手交代でベンチに下がるとき、
彼はふらふらしていました。
「だめだ。なんか、頭がクラクラする。締め付けられてる気がする」
たいちくんはほぼ白目になっていました。
「こんなのはもう履いとれん。脱いでくる!」

それから十分後、レギンスを脱いだたいちくんが戻ってきました。
「なんか変だ!スースーする。変な感じだ」
彼は再びプレーを開始するとすぐにまた言いました。
「やっぱりスースーする。気持ちが悪い。もう今日はヤレン」
彼はふてくされていました。

一万なんぼのレギンスの高性能具合を熱弁していた彼のすごい自信と、
急転直下のふてくされ具合。
はじまりの歓喜と、終わりの無念。
人生「ふりだしに戻る」になってもこうはなりたくありません。

2012年8月21日火曜日

自家製豆乳ジェラート

自家製アイスがそろそろメニューに並びます!
(おそらく近日中)
畑で取れた黒小豆のジェラートと、
ピーチジェラートが登場します。
どっちも牛乳の代わりに豆乳を使っているのでさっぱりしてます。
黒小豆のほうはコクと粒々感を楽しめまして、
究極のアズキバーとはこのことだ、という感じがあります。
ピーチのほうは果樹園のみずみずしい香りが漂い、
バルコニーで過ごす優雅なティータイムを回想させます。
そんなティータイムをしたことがある人ならば、ですけど。
僕はそんな思い出はなく、
昔父親が山の中で畑をやっていたところで遊んでるうちに桃の木を見つけて、
一個だけ実っていた桃に張り付いている毛虫を木の枝ではたき落とし、
指で皮を剥いてそのままかぶりついたときの、
ぷんと甘い香りが湧いてきました。
黒小豆ははじめて食べたので、回想は正月の黒豆でした。
おばあちゃん、黒豆(黒豆じゃないですけど)がアイスになったよ!
と過去を偲びました。
いつの間にかお盆もドロンしました。

そういえば宮本さんはジェラートを食べながら、
「なんたってこのアイス乳化剤が入ってないからね。
でも君は乳化剤を注入したほうがいいかもね」
と、女性スタッフにからんでいました。

2012年8月20日月曜日

胃の中のインパクト

「Hit the spot」
を説明するのにビールとか液体でもって説明されることがありますけど、
これは固体じゃなかったらスポットにならないじゃないですか。
だから、ビールは飲んでるんだけど、
お腹が空いててなんか欲しいなーと思っているとこに、
丁度熱々のギョウザがやってきて一口頬張る。
パリットした皮と肉汁を含む餡もろとも噛み砕いて飲み込めば、
胃袋の底がギョウザをはっしと受け止める。
そういうとき「Hit the spot」だ、っていう感じですんなり飲み込める。

ビールの段階ではまだ時期尚早な気がするのも、
喉の裏に伝わって、胃に染み渡るビール、
でも全体に後を残す液体だとこの言葉はしっくりこないです。

納豆は微妙です。
糸を引きながら転がっていく納豆も、
たとえばご飯と一緒に食べれば sweet spot に収まりそうですけど、
オクラ納豆じゃネバネバ過ぎて底に到達する感覚が薄くなります。

やっぱり個体の、ギョウザならギョウザという重みが、
胃袋の底にインパクトをもたらしてはじめて、
「Hit the spot」
の感じが出て来ます。

でもiTunes のラジオを聞いていたら、
「Hit the sweet spot」 と連呼する歌が流れていました。
よっぽどうまい物を食べたんでしょうか。
今度流れたらよく歌詞を聞いてみます。
ビルボードチャートでしたから、
食べ物の話ではなさそうですけど。

2012年8月19日日曜日

今年はカヤックが賑わってる

夏の間は、カカックが、いや間違えた、カヤックが大賑わいです!
無人島まで行くツアーでは、ワクワク感が湧く湧くと出てきます。
だって、ちょっとした冒険ですからね。
スナメリは出るかもしれないし、
沖でカヤックから飛び降りて泳げるし、
無人島には透明な水のビーチがあるし、
自分が使った力が直に船の進むスピードに現れる。
水面をすいすい進む経験は、カヤックならではの感覚です。
今日も朝のツアーと、
夜のツアーがあります。
僕は夜の部に参加しようと思っています。ワクワク。

2012年8月18日土曜日

KAKAK

誤字脱字に関してオーシャン内でタツローの右に出るものはいません。
僕もこれまでにかなりの誤字脱字はしてきました。
「よどがわ(淀川)」を「おきてがわ(掟川)」と書いたり、
「cute girl(かわいい女)を「 quit girl(辞めた女)」と書いたりして、
思い出すと恥ずかしいことが山積みになっています。

しかし誤字脱字チャンプル、いやチャンピオンことタツローは、
そういう次元にいません。
「メッシが別次元のドリブルをする」
という表現とはまた別物の次元なんですけど。

こないだからオーシャンの営業がトレーラーハウスに移りまして、
カヤックの出入りもすぐ隣のコンテナからしていることから、
「カヤックすぐ出れます!」
みたいな宣伝をしようということになりました。

タツローは絵がうまいので黒板に書いてもらうことにしました。
楽しくカヤック漕いでます、みたいなかわいげな絵ができました。
いいじゃないかタツロー、さあ黒板をカウンターに出しておこう。
そうして半日ぐらいたってから僕はふと黒板を見ました。

するとどうでしょう。
かわいげなイメージの上にでかでかと、
「SEA KAKAK 受付中!」と書いてあるではありませんか。
普通に読んでもカカック。逆さに読んでもカカック。

もしかしたらKAKAKとは価格のことなのか?
マスメディアはサブリミナル効果を駆使して、
大衆操作を狙ってますけど、
タツローもそれ狙いか?
「KAKAK」を読んだ人の無意識下に働いて、
ツアー価格を訪ねたくなる欲望を引き起こすのか?

ないな。それはない。タツローにかぎってそれはない。
僕はそう思いながら、
とりあえず黒板はそのままにしときました。
もし見たい人がいれば見に来てください。
もしかしたら、
サブリミナルが働いちゃうかもしれませんね。
いや、ないな。それはない。

2012年8月17日金曜日

カモフラガール

昨日、重大な事実がまた露になりました。
できることなら聞きたくなかったです。
世界は緩やかに平和に向っているとか、
人類は少しずつ幸福の道に近付いているとか、
僕らはそういう幻想を抱きがちです。
しかし、実際のところ地球は、ただカオスに被われているだけです。

僕は2日前のブログで、
オッパイが垂れた人は自分のオッパイを、
ブラの中に「折り畳む」技術があると書きました。
女の人たちがその技術をどういう過程を経て習得するに至ったのか、
僕ははっきりと認識している訳ではありません。
りょうちゃんから聞いたのです。
そうです、やさぐれりょうちゃんのことです。
彼女は傍目にはとても見分けがつかない、
隠れやさぐれです。

りょうちゃんの隠れやさぐれは、知っている人にとっても、
混乱させられることが少なくないカモフラガールです。
というのは、りょうちゃんが下ネタを言っても(日常的に言う)、
なぜかすぐに察知できないのです。
たぶんそれは彼女が淡白も淡白。淡白殿下だからなのでしょう。
世間話のごとく、世界は通常回転のごとく、
「女の人は折り畳むし、巻き込むこともあるのよ」
と、素麺をすするようにサラサラ言ってのけるのです。

ははー。オッパイは巻き込んで仕舞うこともできるんだー。
ってりょうちゃん、手で再現してくれて、分かりやすい!
オッパイは寝袋とかだし巻き玉子とはちがったはずです。
しかし、実際のところ同じカテゴリーに属するものでした。

※りょうちゃんがオッパイを巻き込んでいるわけではございませんので、
あしからず。彼女のそれは健康そのものです。
見たことはないですけどね。

2012年8月16日木曜日

ハラペトルネーニョ

・オーシャンは今日から24日まで内装工事で、
トレーラーハウス営業になります。
近い海をさらに近く感じられます。

ご飯メニューは毎日3品ほど用意する予定です。
今のところ、
パスタとカレーにブリトーの三本立てになってます。

カレーはグリーンカレーで、
畑で取れた無農薬のハラペーニョを使ってます。
このピリ辛にココナッツミルクのまろやさが合わさることにより、
寒暖の差から口の中で巻き起こるトルネードが魅力的です。

・昨日と一昨日は伊良湖岬から21才の男子が、
オーシャンの畑や店の手伝いをしに来てくれました。
トマト農家でサーファーのくるくるプリンセス風巻き毛なんですけど、
トマトの摘み過ぎで憂鬱になったようで、
気晴らしにオーシャンの仕事をしにきてくれたのです。
真っ赤なトマトを摘む、ブルーな男子というのも色合いは良いんですけどね。

たまに来てくれる人だけでなくスタッフにとっても、
気が晴れる仕事を続けていけたらいいなと思いました。
夏だから身体から抜け出てくものも多そうですね。
お盆ですし。
お盆で寿司。
寿司が食べたいです。

2012年8月15日水曜日

万華オッパイ

オッパイには万華鏡のごとく色んな形があります。
色んな形があるのと同様に、
色んな仕舞い方がある。
「寄せて上げる」というのはもっともポピュラーな仕舞い方です。
大き過ぎるのが気になるからきついブラジャーで、
「押さえ込み」をするというのもあります。
乳首にシートを貼る「乳首隠し」という変化球や、
「パット・イン」という盗塁技があれば。
あえて人口乳首を付ける「乳首見せ」スクイズもあります。
世界は、
夢に見る以上に、
ヒロシです、ヒロシです、ヒロシです(エコー)。

しかし世界は、
僕らをはるかに凌駕していました。
ヒロシです、ヒロシです、ヒロシです(エコー)。
(これ久しぶりだとくり返したくなりますね)

知ってましたか男性淑女諸君、
オッパイには「折り畳む」というオプションがあることを。

つまりこういうことです。
ある豊満なオッパイを授かったラッキーガールがいた。
彼女は努力するまでもなく男をはべらせた。
彼女は年を取り、ある日オッパイは垂れた。
そして彼女はオッパイを折り畳むことにした。

一体なんだそれは!
「折り畳む」とはどういうことなのだ!?
二つ折りの携帯みたいにブラを取るとパカリと便利に開くのか?
それともA4用紙を封筒に入れるときみたいに、
三つ折りにするのか?
それは子供にとってはブラを取るとポップアウト絵本みたいで、
パタンパタンパタンとなってさぞかし楽しそうですけど、
もやもやを催した男にとっては、
貿易センタービルの崩壊というトラウマを抱え込みそうです。

もうオッパイの世界は分かりません。
ヒロシです、ヒロシです、ヒロシです(エコー)。

2012年8月14日火曜日

ヤーマンのシャレ

ヤーマン「いっしんさん、その鍋、洗浄機に入れますか?」
僕「いや、もう洗ったからいいよ」
ヤーマン「そうですか。じゃ直接、戦場行きですね」
僕「・・・・まあ、そうかもね。行くかもね」
ヤーマン「いいすよ、ブログにのしてくれても」
僕「お、おう。そうだな。メモしとくよ」

2012年8月13日月曜日

男児カフェ

オーシャンは最近、非日常的営業スタイルに取り組んでいます。
日々変化に対応することは、めちゃ、疲れます。
どこに何があるか分からない。
普段とやることがちがう。
いつも出してるメニューが出せない。
たくさん無駄なことがあります。

一刻も早く元に戻したくなるというのが、
普通の心持ちじゃないでしょうか。
普通じゃなくてもいいですけど、
僕は一刻も早く、元の習慣に戻りたくなります。
次から次へとやってくる無駄なことから脱却するぞ、と。

でもそういう無駄がはびこる中には、
遊べる要素が隠れてそうです。

昨日は夕方から「音魂瞑想」のイベントにつき、
トレーラーハウスで僕とタツローの男児カフェを続けていました。
営業場所を変えると色々物の移動を忘れてたりします。

「あ、スプーンと器がない!タツロー取ってこれる?」
「わかった!」
「栓抜きがないんだけど、また行ける?」
「わかった!」
「ごめんタツロー、みかんジュースが切れてた」
「わ、わかった!」

こういうことを延々と二人で続けていました。
タツローが店とトレーラーを往復してる間、
僕はタツローが帰ってくるまでに無い物探しをする。
遊べる要素はどこに隠れてるんだろう?
無駄自体が遊びっていうことですかね?
「遊びとは反復行為だ」
なんてギリシャの哲人が言いそうです。

「ラテン語/遊び」で検索すると、
「ホモ・ルードゥス=遊ぶ人間」が引っかかりました。
「おいタツローおれたちは男児カフェというより、
ホモ・ルードゥス・カフェらしいぞ!」
「なんだそれ、気持ちわりい!」

2012年8月12日日曜日

クランブル作戦

本を買ってから気付いたんですけど、
村上春樹の『辺境・近境』と、
内田樹の『日本辺境論』。
「辺境」がダブルでやってきました。

「中央から遠く離れた地帯」
とヤフー辞書に書いてあります。

村上春樹はその旅行記の中で、
「いちばん大事なのは、
このように辺境の消滅した時代にあっても、
自分という人間の中にはいまだに辺境を作り出せる
場所があるんだと信じることだと思います」
と書いてあって、僕はそうだそうだ!
なんて思ってまた嫌いな旅行に行きたくなりました。

内田樹はその本の中にこう書いてました。
「『辺境』は『中華』の対概念です。
『辺境』は華夷秩序のコスモロジーの中に置いて
はじめて意味を持つ概念です」
出た!コスモロジーです。
今度オーシャンではオールナイト・レイブ、
「コスモス」が開催される予定です。
あんまり関係ないですけど。

心の内のまだ見ぬ辺境とコスモス。
ハート&ユニヴァース。
コブクロの片割れよりもでかく、別の片割れよりも小さい。
So what?
・・・・No idea。

丁度一ヶ月前、僕は何をやっていたのかを思い出そうとしてます。
僕は記憶力が悪くて、何かに書き付けておかないと、
スコーンのclumbがぽろぽろと落ちるように記憶を失くしてしまう。

そういえば僕は「clumb」という単語が好きです。
「くず」と言うより「クラム」のほうがお菓子っぽいじゃないですか。
ぽろぽろと皿に落ちたスコーンのclumbを、
最後のコーヒーの一口と一緒に食べる。

記憶のくずを拾い集めるよりは、
記憶のclumbのほうが役に立ちそうですし。
そういうお菓子とか記憶がパラけたやつを、
おいしく形容する日本語があるといいのに。

「コナ100%」とか、
「メルヘン粉」とか。
スコーンのコナ100%を指で集めて食べるとか、
記憶のメルヘン粉を拾い集めるとか。
どうですか、くずよりも有益そうじゃないですか。
熟語になってないですけど。

あ、一ヶ月前の記憶?
もう思い出せません。

2012年8月11日土曜日

無声・音声

人の言うことを聞く。
山道の奥に耳を傾ける。
蛙が鳴くのを拾い聞きする。
薮蚊が耳障りに振動する。
ホオズキがふらふら風で揺れるのに耳をそばだてる。
ゴールデンレトリバーが林を
ぶっ飛んで行く音が届いてくる。
人が歩いて小枝を砕く足音。

「心身を澄ませて無声の声を聴け」
by内田樹の合気道の師匠。

聞こうとしないと聞けない音声を聞こうとする。
無声の音声がやってくる先を突き止めようと、
二つの音を区別しようと、
ハミガキをして、
ひげを剃る。

2012年8月10日金曜日

世界思想

オーシャン日和が続いてます。
今週のご飯メニューは、
「タイカレー」と「メキシカンブリトー」をやってます。
タイとメキシコ。
どっちも暑い国からやってきただけあって、
死ぬほど暑いときでも食欲を湧かせてくれるような食べ物です。
土日はこれに加えてパスタも並ぶ予定です。

多国籍料理ですけど、
野菜はすべてオーガニックの西尾産です。
タイカレーに茄子が入ってたり、
ブリトーに虹色米が入ってたり、
パスタは紫蘇やきゅうりをふんだんに使ってます。

昔日本に仏教がやってきましたけど、
仏徒が日本に浸透させるために土着の神様を重ねました。
狐や蛇、大木や岩とか。
抵抗感もへってすんなり生活に馴染んでくる。
オーシャンもそういう感じで、
良いものを取り入れていけるといいですね。
他人事のようですけど。

思想は万国を超えて、
タイカレーはバンコクを超えて、
ブリトーはブリトニースピアーズよりも世界に貢献して、
パスタは一日にして成らず、です。

2012年8月9日木曜日

いつも通りじゃないかき氷ウィズ・ラズベリーをどうぞ

見たことあるぞ、あの旗・・・・。
トレーラーハウスの柱でいつの間にかなびいているあの旗は、
かき氷の旗だ!
青い波が翻り、赤々と燃え立つような「氷」という字。
あれ、グーグルで画像検索すると緑色の鳥がいるぞ。
千鳥。千鳥ってなんだ?
あの千鳥足の千鳥か?
正式なかき氷フラッグには千鳥が二羽飛び交うらしい。
いったいこのかわいい小鳥ちゃんは何を暗示してるのだ。

男の波しぶき
血沸き肉踊る「氷」
緑の千鳥かちわり氷

そういう語呂合わせになるように入れたのか?
うーむ、ミステリアイス。
オーシャンの旗に千鳥はのってなかったような気がします。
まさか、かき氷組合とかあって加盟したらくれるやつなのか。
うーむ、奥が深い。

オーシャンは今日も元気に、
スリスリミステリアイス!

2012年8月8日水曜日

内面世界具現化撮影

ウディ・アレンの『地球は女で回ってる』を見ました。

カメラマン「メルがピンボケしてる」
監督「レンズは?」
カメラマン「問題ない。メルだけがボケてる」
監督「バカな。そんな。メル、来てくれ。
 言いにくいんだが、姿がだぶっている」
メル「実は太って・・・・」
監督「そうじゃない。焦点が合わないんだ。自分の姿を見てみろ」
メル「調整できない」
監督「メル、とにかく今日は家に帰れ。
 ゆっくり眠れば輪郭もはっきりする」

——メル家に帰る。

妻「どうしたの?姿が変よ」
メル「ピンボケだ」
妻「そうよ、少しピンボケね。顔色も悪いし」
娘「ブレてるわ!」
息子「パパがピンボケ♪パパがピンボケ♪」
メル「歌うな!」
妻「ランチに貝でも食べた?」
メル「アレルギーなんかじゃない!」

——家族で病院に行く。

妻「夫を見ていたら船酔い気分に」
医者「ではメガネをかけてみて」
娘「あ、パパがくっきり見えるわ!」

ウディ・アレンって最高ですね。
ちなみにメル役はロビン・ウィリアムズです。
この場面でしか登場しません。
それもずっとピンボケで。

2012年8月7日火曜日

良い風景を眺めていたい

・今週は一週間天気が良いみたいです。
ウッドデッキ日和の週間天気予報図になってます。
涼しい風が通って、音楽もあり、ビールの舞台が整ってます。
食べ物は虹色米のおにぎりやお惣菜セット、
パスタにブルスケッタなどを用意してます。

・昨日は『ハンナ』を見ました。
雪景色のフィンランドからはじまって、
モロッコ、ベルリンと移動する。
どの国も良い風景。
映画の肝心なとこは、筋も俳優も音楽も色々あるけど、
やっぱり映像だなと思いました。

一昨日は『顔』を見ましたけど、
これも神戸とか別府の裏町が良い風景。
佐藤浩市はこの映画も間抜け役だった。
間抜け役以外の映画を見たことがないですけど、
あるんですかね。

・オーシャンのデッキからも良い風景を眺めれます。
良い映像のあるところ、
良い景色のあるところは、
楽しい記憶をよみがえらせてくれます。

今日はDVDは見れないかもしれません。
なんたってサッカー準決勝ですからね!